箱根 明神ケ岳 山行記録

日 程   平成28年11月26日()

参加者   L関山()SL三戸、末石た、松尾佳、長谷川、山口、福井、渡辺綺、三部、安達

アクセス  

[往路] JR品川駅(7:02)---<東海道線>---小田原駅(8:14)/乗換(8:24)---<大雄山線>---
    大雄山駅[旧・関本駅](8:45)/乗換(9:02)---<バス>---道了尊(9:12)

[復路] 宮城野バス停(15:11)---<バス>---小田原駅東口(15:55)

行程
道了尊バス停(9:25登山開始)・・・(最乗寺本堂・・・明神橋)はカット・・登山口・・・見晴小屋(10:30)・・・神明水(11:00)・・・明神水・・・明神ケ岳(12:20-13:05)・・・宮城野分岐/鞍部(14:35)・・・・・・・(宮城野橋分岐・・・明星ケ岳・・・宮城野橋分岐・・・宮城野橋バス停)の間はカット 
   宮城野バス停(15:20)

 

実況天気図(2016年11月23日)

 11/23の気圧配置は基本的には西高東低の冬型であるが関東南岸周辺に低気圧が発生し、24日には前線を伴い発達して上空に寒気が入り込んでいるため雪を降らせる予報です。この11/23の段階では、無雪期冬山山行を予定通り行う考えでした。

[山行形態の変更] 無雪期冬山山行から⇒積雪期冬山山行

 11/24は天気予報通り東京や東京周辺地域では初雪を観測し、周辺の山域では積雪を記録しました。11/25の朝、私の住居の屋上からはたっぷり雪を抱いた富士山と、その前面に積雪で白く冠雪した丹沢山塊が見えました。

[天気予報 (11/25 午前0:00)]

 

この11/25 午前0:00の天気予報を見て、多少の積雪はあるものの天候は良好で、風も無くおだやかであることが判断できるため、山行形態を無雪期冬山登山から積雪期冬山登山を変更して実行することにしました。そのためにはしっかりとした防寒対策を取ること、軽アイゼン、ストック、ロングスパッツを持参すること等の周知連絡を参加者に致しました。そして、交通機関の運行状況や現地の積雪状況の確認を取りました。

降雪後の11/24午後の箱根外輪山の東側(大雄山、道了尊方面)は、市街地でも5-10cmの降雪がありましたが、電車、バス共に通常運行しているとのことでした。一方、西側の宮城野方面は幹線道路が走り10cm程度の積雪となりました。湯本方面、小田原方面共にバスは全面運休で開通の見通しが立っていないとのことでした。

11/25の朝、再度運行状況を確認したところ、すべての公共交通機関は全面復旧していました。→この時点で積雪期冬山登山としての山行を行うことを最終決断した。

11/2511/26(山行日)の天気図は下記の通りで、高気圧が移動性となって本州の中央部に張り出してきて、天気が安定していたことが分かります。

 

  

 

[山行記録/概要]

集合時間までに全員が品川駅に集まった。駅構内放送で、東海道線や京浜東北線他の路線で、線路内に人が立ち入ったため安全を確認できるまで運行を一時停止する、との放送が流れました。しかし、すぐに復旧して予定通りに小田原に到着し、福井さんと合流しました。

大雄山線とバスは共に時刻通りに運行し道了尊に着き、二日前に降った公道の雪は既に溶けてしまって目にすることはできませんでした。雪上歩行を楽しみにして来たのに、雪はあるのか拍子抜けしましたが、心配はしていません。それは、東海道線の湘南付近の車中から見えた丹沢山塊の雪景色、大雄山線から見えた箱根周辺の雪嶺などが遠望でき、この明神ケ岳にもたっぷりと雪があることを想像知ることができたからです。

そして、我々は当会で今冬初めて雪山に挑んでいることを、そして、最乗寺境内の霊気みなぎる大杉を前にして、心が高揚し、雪上を歩行できるうれしさを感じているのです。出発前の皆さんは、少しの緊張と喜び溢れたとても素晴らしい表情をしています。準備運動と身支度をしていよいよ出発です。

三戸さんが先導役を務めます。

 

スタートは石碑が立ち並ぶ最乗寺の参道を通らずに、左側の舗装された巨杉の立ち並ぶ道を進みます。すぐに登山道入口の標識が現れ、急な階段状の道を右側に最乗寺を見ながら尾根歩きを続けます。一つ目の林道を横切り、送電線の下を通り、二つ目の林道を横切って行くと見晴小屋に着きました。ここまでの道のりは最初の急な登りを除けば、杉林の中の道やガレ場道、木の根道、赤土の崩れた道など変化のある緩やかな登りが続いています。

送電線鉄塔のあるところから積雪が目立つようになり、見晴小屋で服装調整とアイゼンの装着をしました。アイゼンを着けての雪道歩行とあってテンションも上がり、軽快な歩行を続けられました。やがて神明水の水場に着き、その後明神水の水場を通過し、明星ケ岳への分岐を右に行き、急登を行くと明神ケ岳の頂上に着きました。頂上直下のV字に削れた山道で、関山君の左足がつってしまい「ツムラ68(芍薬甘草湯」を飲んで即刻回復しましたが、皆に遅れて到着です。

 

  

 

明神ヶ岳頂上からは富士山の全容を眺め見ることができませんでしたが、雪道を完歩できた喜びで心の充足を感じました。雪晴の頂で昼食時間を十分に取りました。下山は頂上直下の斜面が滑り易かったので、ここを通過する時にアイゼンを着用しました。途中コースを変更して明星ケ岳には行かず、宮城野分岐(鞍部)から宮城野バス停に下山することにしました。

 この登山道は、岩の露出したガレ場があったり、狭い笹のトンネルがあったり、見晴らしの無い灌木の中のうす暗い道であったり、V字に深く削られた下水管むき出しの別荘横の道であったり、傾斜が急で非常に歩き難かった。

 

この別荘地を抜けると舗装道に出て、目立たない道標を見つけてそれに従って下れば宮城野バス停です。15:33発の満員に近いバスに乗って、途中渋滞に巻き込まれながら小田原に着きました。

駅前の魚民で反省会をして帰りました。

 

  

 

[感 想]

山口さん/ 11/24()の新雪で10-15cmの積雪があり、翌日にはその新雪にトレースを付けた登山者がいたので道が出来ていました。道了尊から暫くは樹林帯の中を登って行く。ここは積雪が無く雪が溶けていた。樹林帯を過ぎて積雪が現れた。適当な登りで汗をかき始めた。積雪のある雪道を歩く。積雪の量は多くないので歩行には支障は無く、今年初めての雪道を歩く楽しみがありました。ほぼ予定時刻に明神ケ岳山頂に着きました。山頂の広場には、仙石側から登ってきた20名程の登山者が昼食を取っていました。頂上は風も無く展望も良く積雪があり良いところでした。富士山が大きく全貌を現しましたが、流れる雲に見え隠れして残念ながら全体は見えませんでした。帰路は雪解けの軟弱になった登山道をずーと下って行きました。そして、明星ケ岳には行かず宮城野分岐から下山しました。今日のコースは、山頂までの登りのコースが良かったと思います。新雪の1日を楽しめたことに感謝します。

三戸さん/ 54年ぶりの降雪後の山行とあって、積雪量が心配であったが結構積もっていた。途中からアイゼンを装着し、低山ながら思わぬ雪中登山を楽しむことが出来た。時間の関係上、明星ケ岳は次回へのお預けとなったが楽しいことの先送りはイイ事である。真っ白な雪の上に、赤や黄色のモミジが散らばる風情は天下一品だった。

福井さん/ 54年ぶりの降雪で、箱根の山も雪がしっかり積もっていました。思いがけず紅葉と雪山を楽しむことが出来ました。雪は苦手ですが、雪景色は大好きです。行けなかった明星ケ岳も、又行きたいですね。

三部さん/ 明神ケ岳の山行ありがとうございました。早々と雪登山が出来ました。富士山も間近に見えて楽しい登山でした。

松尾(佳)さん/ 先日の山行ではお世話になりました。3ケ月ぶりの山歩きでしたが、何とか皆さんに遅れることなく下山できて良かったです。また宜しくお願い致します。

長谷川さん/ 思いがけない積雪で山頂からの下りでは、アイゼンをつけて雪山練習ができて充実しました。山道脇の未歩行の真っ白な雪の上には赤や黄色の楓の落葉が鮮やかできれいでした。ありがとうございました。

安達さん/ 約50年ぶりの秋の降雪。今年は紅葉がままならず、まだまだ青いままの葉がたくさん雪の上に広がり、不思議な景色を観ることができました。貴重な体験でした。

渡辺(綺)さん/ 二日前に東京に降った雪は気象観測開始以来初の50年ぶりとか!箱根外輪山・明神ケ岳は中腹の尾根から一面銀世界と化していました! 期せずして雪山ハイキングを楽しみラッキーでした。来年1月〜2月の雪山登山計画にも期待が膨らんできました。ありがとうございました。

末石(た)さん/ 明神ケ岳の道は数日前の雪のため歩きにくく結構時間をとりましたが、山頂のきれいな積雪を見て来てよかったと思いました。集合写真を撮る前に一人だけの登頂写真を携帯で撮りました。雪山の感じで青い空と綺麗な色合いでとれました。ズボンの裾はビショビショのドロドロでしたが気にならず歩けました。もう少し日が長いときに再度行きたいと思いました。

 

































































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