南アルプス 鳳凰三山 

薬師岳~観音岳~地蔵岳

・・・夜叉神峠から御座石温泉へ・・・

日 時2017819日(土)~20日(日)

参加者安達(L)、長谷川(SL)、三戸、蔦、渡辺(綺)、大野(会員外)、林(会員外)下島(会員外)

行 程 
1日目:夜叉神峠登山口1040→夜叉神峠1145→杖立峠1345
苺平1540→南御室小屋着1620
2日目:南御室小屋400→薬師岳550→観音岳645→赤抜沢の頭820→賽の河原・地蔵岳(オリベスク)
    850→鳳凰小屋930→燕頭山1130→御座石温泉1425→タクシーで韮崎→1638ホ快速

 

1日目》天気:晴のち曇

甲府駅バスターミナルで今回参加の大野さん・林さんと合流し、905発広河原行きのバスに乗る。時間が遅いためか乗客はまばら。夜叉神峠ではやはり今回のメンバーで北沢峠に車を置いてきた駒ヶ根在住の下島さんが待っていた。

みんな揃ったところで改めて、今回の山行メンバーで自己紹介をする。といっても、大野さん、下島さんは安達さんの知人、林さんは大野さんの知人・・・新たに“山”で繋がった7人で出発となる。

夜叉神峠登山口から樹林帯の中を上り始める

 

よく踏み込まれた樹林帯の中の山道を上る。夜叉神峠に近づくに従い樹林帯は唐松、ブナ、ミズナラに変わり、山道脇では彩り豊かなきのこやとうげ蕗、オトギリソウ等が楽しませてくれる。

 

リタイア後農家さんをやっているという下島さんからキノコの見分け方、樹木の話など聞いているうちに明るく開けた夜叉神峠に着く。眼前に駒ケ岳、千丈が岳、北岳をはじめ南アルプスの山々が雲の間から時々現れる。
明るく眺望が望める夜叉神峠 雲間に南アルプスの山々が

ここからは原生林の中の尾根道の急登が続く。ダケカンバが目立ちはじめ、天然唐松やブナの大木がみられる原生林の中をひたすら登る。杖立峠で一息つき、途中、焼場で「1400過ぎに通過の場合は小屋に連絡を」との表示を見つけ、リーダーが連絡。1400をかなり過ぎていた。


苺平に到着。もう着いたも同然
南御室小屋に到着 テント場が週末にも関わらず閑散としている(古い小屋の見おさめ)

杖立峠あたりで一時ガスにあったが雨に見舞われることなく1600過ぎ小屋に到着。テント場のテントが意外に少なく、しかも今日の泊り客は20名とか・・・後で、小屋は来週には閉鎖されると聞いて納得するが、少々淋しい気分になる。(記・蔦)

                                                   

 

2日目》天気:晴れ

2日目行程は10時間半の山行になることから睡眠が第一と前日午後7時半に催眠薬を飲み眠りについたが、1時間後突如の小屋中に響き渡る雄叫びのようなイビキ(ちなみに他G)に起こされ悶々とするも、何とか手製の耳栓を作り起床午前3時を迎える事が出来た。早々に準備を行い、まだ暗いなか午前4時にヘッドランプを装着の上、南御室小屋を出発した。

  

薬師岳山頂(白峰三山を背に)

 

日の出は残念ながら樹林帯の合間から合掌することとなったが、午前6時前一気に展望の開ける薬師岳に到着。

 

早朝の爽やかな空気のもと南は雲海に浮かぶ富士山を望み、西に北岳、甲斐駒を見渡す素晴らしい南アルプスの絶景は、やはり登ってきた者のみが授かる事のできる山神よりの賜物と思われた。
薬師岳山頂より雲海に浮かぶ富士山

地蔵岳手前で(オベリスクを背に)

 

しばし感動の余韻に浸りながら尾根沿いに岩稜の観音岳を経て、午前9時前に賽の河原、地蔵岳に到着、全員で集合写真を撮影し三山登頂を祝い合った。

 

 

地蔵岳のお地蔵さん

別の角度からオベリスク

 

賽の河原から見るオベリクスは白砂の上に聳え立つ、これまた感動の芸術作品のような姿を見せていた。

 

此処で広河原に下山する下島さんと分かれ、我々8名にて御座石温泉を目指し下山を開始した。早朝出発から5時間半の山行を経て午前9時半に鳳凰小屋に到着、さすがに少々の疲れを感じて来たのでここで大休止を兼ねブランチを取ることとなった。 

ここから、4時間半の長くつらい下りとなったが、途中燕頭山から下りた辺りから点々とレンゲショウマの花が咲いており、清楚で美しい女性を想わせるというピンクの花は「花より団子」の私の心でさえ、優しく和ませてくれた。疲れた足を引きずりながら、午後2時半御座石温泉の赤い屋根が見えた時は誰からともなくドッと喜びの歓声が沸いたのも無理からぬ思いである。

御座石温泉入浴後、キュウリの漬物を肴に飲み干すビールの味は当然の事ながら最高であった。タクシーで韮崎に出た後、運よく来たホリデー快速にて帰途についた。 

帰宅後聞くに、関東は大荒れの天気だったとか皆様の日頃の行いの良さに感謝するとともに、安達(L)の適切な判断力に感服する次第です。 (記:三戸)

 












薬師岳山頂(白峰三山を背に)

薬師岳山頂より雲海に浮かぶ富士山

地蔵岳手前で(オベリスクを背に)

地蔵岳のお地蔵さん

別の角度からオベリスク

 

GPS軌跡





















































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