八ヶ岳の雪山   東天狗岳・西天狗岳

日 程   2018/1/2728

参加者   和久井康(L),福井,堤,渡辺(綺),松尾,金子()

行 程

【一日目】新宿駅あずさ8:00発−茅野駅10:07着−(タクシー)−渋温泉11:00到着−

(出発準備)11:24発−13:05休憩・昼食−黒百合ヒュッテ14:16着−(テント設営)−テント場15:14発−(中山峠)−東天狗岳16:15着−テント場17:04着−夕食・就寝

【二日目】テント場7:44発−(中山峠)−9:02東天狗岳−9:30西天狗岳−(天狗の奥庭)−10:50テント場−(休憩・テント撤収)−黒百合ヒュッテ12:07発−渋温泉13:37着−渋温泉13:55発−(タクシー)−茅野駅14:35着−あずさ15:21

 (一日目) 数年に一度という大寒波が到来している日本列島。東京もマイナス4度を記録して超低温が続く。日曜日のアタック日には八ヶ岳方面は風が弱まる予報だ。私は、年末にデビューしたばかりの新型のスーパーあずさの車両に乗るため、一時間早く出発した(新型車両はかっこよかった!)。

 茅野駅に集合したあとタクシーに乗り、渋温泉に到着。今回はテント泊のため荷物が多い。アイゼンはなしで、堤さんを先頭に歩き出した。低温のため、雪が片栗粉のようになっており、踏むとキュッキュッと音がする。昨日も降雪があったようで、まわりの木にたくさん雪が付いている。見上げると青空で登山日和だ。途中、日当たりのいい開けた場所があり、おなかを満たすためにそこで休憩したが、それ以外は、一定のペースでゆっくり歩き、順調に黒百合ヒュッテに到着した。

黒百合平にテントを設営し、慌ただしく東天狗岳へ向かいました。

 テント場のトイレに近い位置に陣取ることにしたが、サラサラ雪のためうまく平らにならない。なんとかジャンボテント一張りを設営し、今日中に東天狗岳を目指すことにした。

明日は、もしかしたらガスが出ているかもしれないので、今日のような見事な青空は貴重な機会だ。

 

樹林帯を抜けて稜線にでると強い風が吹いて、顔がとても寒い。急いでマフラー代わりのシャツを巻きつけるが、ゴーグルを出さずにいたら涙が出てまつ毛が凍ってしまった。
風の強そうな西天狗岳と樹氷を見ながら、東天狗岳へと向かいます。

東天狗岳山頂で記念撮影です。

 

それでも頂上を目指し、岩場を通り抜けて東天狗岳に到着。見渡す限りの絶景、ほかに登山者もなく静かだ。日没も迫ってくるので早々に下山開始。下山時に見た雪の八ヶ岳の夕景は素晴らしかった。

 テントに帰ると急いで水を作り、湯を沸かして、夕食の準備に取り掛かる。栄養満点の豚汁を頂きながら本日の反省会となった。今回の学びは次のふたつ。

学びその1地面ならしは念入りにやった方が良い。テント設営時、少し斜めになっていたので、雪をテント下につっこんだ。丁寧にならさなかったために、テント内では大きなデコボコができた。そのため、炊事や就寝時にかなりの苦労が・・・。

学びその2稜線にでるときは顔の防寒まで完璧に。マイナス10度以下で稜線の強い風にさらされた顔の上半分が冷えたため、頭がぼーっとするような感覚に一瞬なった。その時はお腹がすいたせいだと思っていたが、テントに帰ってからの話では他のメンバーも同じような感じがあったということで、これは寒さが原因だという結論になった。強風時は顔全部覆うことが必要。


(二日目) 明け方の記録ではマイナス18度。こんなに低温の中でテント泊をすることはめったにないとベテランメンバーの会話。テント内でも水は凍りついてしまっている。朝はラーメンを食べながら本日の作戦会議。無理せず、東天狗岳を往復してテントをゆっくり回収して下山することにした。

 

本日もまずまずの天気で、風は少し弱くなっている。昨日の経験があるので、今日は目出帽とゴーグルで防寒ばっちりにしたため、寒さは全く問題なしだった。一度歩いた道で気持ちが楽だったのもあり、快調に歩いてあっという間に東天狗岳に着いた。目の前には西天狗岳。「往復で2時間なので時間的にはまだ行けます」と和久井リーダーのコメント。天気に恵まれている機会をのがすまじ。
左 東天狗岳2,640m、右 西天狗岳2,645.8mが朝日に輝いています。

西天狗岳から東天狗岳への稜線を気持ちよく歩きました。この後、東天狗岳を登らすトラバースして黒百合平に向かいました。

 

「西天狗岳にも行きたい」とリクエストし皆で登頂することにした。西天狗山頂は風も弱く、ゆっくり記念撮影し、山座同定を楽しんだ。
昨日の強風の東天狗岳山頂とは大違いだ。東天狗岳には登り返さずにトラバースすることにした。

 下山道は天狗の奥庭経由の稜線歩きとなったが、行きとは違う道だったので新鮮で楽しかった。

黒百合平のジャンボテントに帰ると中で残りの食料を片付け、ゆっくり空腹を満たした。



手際よくテントを撤収し重くなった荷物を背負い、渋の湯へ出発する。約2時間の行程だが、一度休憩した他はハイペースで歩き、あっという間に下山した。

黒百合平に戻ってきました。我々のテントがぽつんと出迎えてくれました。

 重荷があっても標準タイム通りのペースで、皆さんの健脚ぶりにまたまた感心したのだった。途中で運よくジャンボタクシーを手配することができて、スムーズに茅野駅に到着してあずさに乗り込んだ。なんと帰りも新型車両のスーパーあずさに当たり、天候も当たりでなんともラッキーな山行であった。

 


































































inserted by FC2 system