男鹿岳(おじかだけ)1777m

日程:2017319日(日)〜20日(月・祝) 前夜発予備日なし

メンバー:和代さん(CL、無所属)、中島(SL、食当、写真、めぐろ山学クラブ・仲間)、木口(同左)、桑村(企画、記)

25千図:栗生沢(くりうざわ)、日留賀岳(ひるがだけ)

行程:18日 東所沢駅集合20時→和代車で移動→那須の駐車場01時(仮眠)

19日:駐車場0630→ワイルドフィールズおじかキャンプ場08時→林道→1010m尾根とりつき11151642mピーク1600(幕営)

20日:BC0615→ひょうたん峠手前の県境尾根07001754mピーク直下08150930BC1030→林道1300→WWおじかキャンプ場1530

 今回もミッションは、近場+借り切りの雪山+ふかふか雪のラッセル+まったり宴会だ。で、選んだのは男鹿山塊。福島県南会津町と栃木県日光市(旧・藤原)と栃木県那須塩原市(旧・塩原)の三つの行政界に位置する

男鹿岳。登山道はないので積雪期限定(ヤブマニアは秋にも)。

 

 珍しく先行者がいるようだ。この頃は、近場で貸し切りを探すのも難しくなってきた。 横川放牧場への道を見送って、蛇行した林道を進む。沢を渡ってショートカットする記録もあった。ツボ足では歩きづらくなりワカンを付ける。先行者はスノーシューだ。

 1010m胡桃橋あたりで、予定していた顕著な尾根にとりつく。先行者は林道を詰めて行くようだ。林道の終点から県境尾根にとりつくのだろう。私たちは、瓢箪峠へ延びる尾根を。中島さんが偵察、雪の状態は悪くなく、ワカンで上がれそうだ。下りに引き込まれそうな尾根の分岐に赤布をつける。

左奥に男鹿山、中央奥は1754p、歩いている右の尾根が日光市と那須塩原市の境界尾根(雪の下には幻の観光用の塩那道路が鹿又岳まで続く)

赤布や標識、トレースはないが、登りは高い方高い方(なんとかと煙みたい)へと進めばいい(ヤブマニアがいるので、雪の下にはピンクテープがあるらしい)。もちろんラッセルは交代で、くるくる回るはずが、和代さん以外の3人は足がつって、まったく役に立たない…。瓢箪峠の植生観察小屋で幕営のはずが、3人のラッセルが情けなく時間切れ。1648mピーク手前で、風を避けて樹林の間に幕営。風が強く寒い、雪も舞っているが、テントの中はぬくぬく、まったり…。私たち以外に誰もいない雪山の夜は更けていく   

ひとり新雪のラッセルに励む和代さん

 

翌日は、ラッセル要員にも復帰でき(斜度が緩んだのだが)、瓢箪峠手前の市境尾根へ。1754mピーク手前でタイムリミット。男鹿岳には、1754mを通らずにショートカットで可能なのが地図からも目視からも確認できた。大佐飛山自然環境保全地域と同様に、この一帯は「雪の回廊」が素晴らしい。

 

市界尾根からは、那須の山々や大佐飛山(おおさびやま)が見えるはずだが、グレー一色で何も見えず残念。出発前につぶしておいたテントに戻ってきたら、日が差して視界が…。テント場から男鹿岳が見えることに気づく。視界が明るくなると気持ちも明るくなる。日が照ると暖かいし。5時間かかったラッセルの尾根も、下りは2時間もかからない。デブリや落石の林道を7q弱ほど歩いて戻った。ず〜とワカンで、アイゼンは使わなかった。先行者のレコでは、林道終点から県境尾根の急斜面(特に下り)は、メンバーによってはアイゼンと簡易ハーネスを使用したようだ。

 

※南会津からは維持管理ができずに通行止めにしている福島県道・黒磯田島線。那須塩原からは、塩那(えんな)道路(県道・中塩原板室那須線)、有料道路・塩那スカイラインとして1962年に構想され、大佐飛山地(最高地点1800m鹿又岳付近)の山岳区間50qの工事用パイロット道路を1971年に完成させたが(テント場から見えた!)、バブル崩壊で凍結、「自然の回復力に任せ廃道とする」としている。

 

 
































































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