滝子山(寂惝じゃくしょう尾根コース)山行記録

 

テキスト ボックス: 笹子駅609m
滝子山1620m
初狩駅462m

1000m以上の標高差を登り4H、下り3H15Mで皆さん頑張って歩きましたね。歩けた喜び、ステップアップできた自信など、心の充足を図れた山行となったのではないでしょうか。

日 時 201953()

参加者 L松下、SL飯嶋、今岡、安達、上原、蔦、関山(記)

[往路]  JR新宿駅(6:22)----<中央特快>---(7:05)JR高尾駅/乗換(7:26)---<中央線・小淵沢行>---(8:28)笹子駅

[復路]  初狩駅(16:54)---<中央線・高尾行>---(17:42)高尾駅/乗換(17:43)---<中央快速>---(18:41)新宿駅)

行 程 笹子駅(8:40スタート)・・・吉久保バス停・・・稲村神社・・桜公園・・・寂惝苑・・・9:20寂惝尾根入口・・・9:40鉄塔・・・9:55林道出合・・・10:50ブナの大木・・・岩場・・・イワカガミの群生地・・・12:20浜立山の分岐・・・ピーク1・・・ピーク2・・・12:40滝子山山頂13:20・・・三角点・・・男坂・女坂分岐・・・4:00檜平・・・水場・・・沢を渡る・・・林道・・・16:00車道(藤沢集落)・・・16:30コンビニ(-ソン)・・・16:35初狩駅


中央線沿線には駅から歩いて登山を楽しめる山がたくさんあり、この滝子山もそのうちの一つで笹子駅や初狩駅から歩いて行ける山です。大月市の秀麗富嶽十二景にも選定されている富士展望の山であり、その名の通り多くの滝がある水の豊富な山でもあり、新緑の森と清流を巡る山旅も楽しめます。でも今回はバリエーションルートの寂淌尾根の岩場を通って運良くばイワカガミを見て頂上を目指し、檜平から藤沢部落を経由して初狩駅に下山する長丁場のコースを歩きます。この山行案内は令和連休の直前に松下さんからMLで発信され6名が参加しました。

針葉樹林帯の中を登って行くと、やがて急に開けたところに鉄塔が現れ、この真下を通ってしばらく行くと林道に出合いました。小休止をして林道を横切って登山道に入ると、のっけからロープがついた滑り易い取りつきとなり急登が始まった。

 

 

何にもない無人の笹子駅前に予定通りに皆が集結し、飯嶋、松下、今岡、安達、上原、蔦、関山の順に隊列を組んで出発です。駅前の陽当りの良いなだらかな坂を少し下った所の信号を渡ると、甲州名物笹子餅の製造直売所のみどりやがありました。又、甲州街道(国道20号)を東進して行くと笹一と書かれた大きな看板が見えて来ます。日本酒とワインの醸造所です。見学もでき試飲と販売もしているようです。次回は笹子駅を下山駅とした山行を計画し、甲州名物の餅と酒をゲットしたいものだ。この先の吉久保バス停を左に曲がり中央本線のガードをくぐって行くと稲村神社だ。さらに北進して中央自動車道を陸橋で渡ると広々と明るい桜森林公園に着きます。ここには7、8人のグループが登山前の準備をしていて、我々も服装調整などをして寂淌尾根入口に向かった。入口の手前には朽ちた山小屋風の寂淌苑があり、周辺は薄暗く寂淌尾根登山口の道標も無く、誰も足を踏み入れたくないような佇まいです。

 

 

 

 

自然林の中の急なジグザグの登りが続き、やがて森の主のような、ひときわ大きなブナの巨木が現れます。この周辺に咲くミツバツツジを愛でながら、更に登ると最初の岩場が現れます。ぐんぐんと高度を稼げる岩場は好きだ。木の根や足をかける岩が、良い具合にあり割合と登り易い。初登山の仲間も緊張しながらも変化のある岩場を楽しんでいるようにも見える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4つの岩場を登り切ったところが浜立山分岐になるが、急登が続く。岩場の途中で富士山が三ツ峠山越に見え、一瞬ホッと緊張を解いてくれる。

 

 

 

 

最後の岩場付近にはイワカガミの群生地がありましたが、花の時期はまだ早く一輪の花も見ることができませんでした。

 

 

 

やがて浜立山分岐に到着し小休止です。

山頂はすぐそこかと思ったが、2つのピークをアップダウンを繰り返し、最後にロープのついた急坂を登ると、やっと滝子山山頂に着きました。

山頂は多くの登山者で賑わっていましが、記念写真を撮って、山頂の少し下ったところに移動して昼食にしました。

 

 

 

 

40分程の昼食タイムを取り、いよいよ下山です。1590mの三角点を通過し、女坂を下って檜平に着きました。ここは男坂の合流点で、富士山のビュースポットでもあり、満開の2種の山桜の間を通して富士山が見えます。この後は展望のない退屈な下り坂をひたすら歩き水場に着きました。

 

 

ここからはしばらく沢を渡渉したり橋を渡ったりしながら林道に出て、まもなくして藤沢部落に入ると、正面に富士山が見えてきました。そして、芽吹いた新緑といっせいに咲く春の花木がどのお家の庭にも見ることができ、富士山を借景としたその風景にこの集落の品の良さと日本一の富士をこよなく愛する人柄の良さを垣間見ることができたようでうれしくなった。この長閑な山里の風景の中に佇んでいくつかの春の句を詠むことができた。気がつけば皆と遅れをとり、急ぎ国道20号に出て駅近くのローソンに入って皆それぞれに冷たい飲み物を手にして駅に向かった。

今回のアクセスにはJR大人の休日の割引が利用できないため、休日おでかけパスを利用した。(これらは同程度の割引額であったが、京王線を利用した方が多少安価のようである。)新しいアクセス方法を知ることができ、山旅の楽しさが増しました。

恒例の上原三の吟行句をご紹介しましょう。

・見上ぐれば新緑目に染む滝子山

・散りツツジ除けて踏みしむ登り坂

・岩場より仰ぐ富士に風薫る

・お目当ての蕾も見えずイワカガミ

・下り飽きヒトリシズカに励まされ  


























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