北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳・前穂高岳縦走

【日 程】2019913日(金)晴れ~16

【参加者】飯島(L)、佐藤(SL)、川田、渡辺(綺)、清水、上野

【出 発】集合9/13 2200()

9/13 出発日

◆先発組(佐藤、上野) バスタ新宿7:15発――12:10上高地12:30~徳沢園15:30 

◆深夜バス組(飯島、川田、清水、渡辺綺)バスタ新宿22:25発 さわやか信州号5803便)─

上高地から梓川沿いの遊歩道を超のんびりで歩きました。明神岳方面を見ます。

 

 

 

徳澤園への遊歩道は猿も行き交います。

 

歴史ある徳澤園。井上 靖の「氷壁」を執筆した宿としても知られています。

 

 

先発組の佐藤、上野はバスタ新宿を715出発  12時過ぎ上高地到着。今日は時間があるので、梓川の川辺りでコーヒーを飲んだり、野生猿ルと遭遇したりして徳沢園に宿泊しました。(上野)

 

9/14 1日目 

5:20上高地バスターミナル 5:50出発7:30徳沢園(全員集合)---8:33-新村橋 ----8:44-奥又白谷登山口---パノラマコース--- 13:30屛風のコル(休憩)----パノラマコース--涸沢小屋【泊】 

徳沢園でメンバーと合流、天気は快晴。

新村橋を渡ると観光客・登山客は全くいません

 

 

 

当初の計画では横尾経由で歩くことになっていましたが、パノラマ新道は歩いたことがないとの事でコース変更しました。話しによると展望が良いと聞いていたので、興味深く出発しました。最初は樹林帯の中を歩きました。

 

奥又白沢沿いの道、林を抜け、奥又白池への道と分かれ屏風のコルへの急登へ向かいます。

 

最初は樹林帯の中を歩き、暫くするとざれた道とゴツゴツした岩が現れて歩きにくい。

パノラマコースは奥又白谷をつめ、ここから右の尾根へ急登しました。

 

 

 

途中、メンバーの一人が足がつったとの事で、休みながらゆっくりペースで進みました。夜行バスの疲れが影響したのかもしれません。急斜面が続き体力的にはハードな道で、屛風のコルに近づくと、高山植物もちらほら見られました。

 

屏風のコルは涸沢小屋より標高があります。ここから涸沢への水平な道は地図に現れないアップダウンがあり決して楽ではありません。

 

 屛風のコルからの眺めは素晴らしく、穂高連峰の山々が見られ、大パノラマでした。 

屏風のコルから涸沢と左涸沢岳、右北穂高岳が良くが見えます

 

 

 

いつまでも眺めていたかったですが、涸沢小屋に向いました。

 

槍ヶ岳が独特の雄姿で迫ってきました。

 

 

北穂高岳です。左の急な稜線が南稜、右の稜線が東陵(ゴジラの背)です。

 

 

 

 

北穂高岳をよくよく見ると明日目指すルートがはっきりと見えます。

 

 

ここからはまた大変で狭くて切れ落ちた岩場を、いくつも通り緊張の連続。鎖、ロープの張られたガレ場も多く、油断すると滑り落ちてしまいそうでした。

屏風のコルから涸沢への水平道は谷へ転落しそうなトラバース道です。ジャンダルムや剣岳を経験した飯嶋さんも怖かったとの事

 

 

 

何とか無事に通過し、涸沢ヒュッテのテント場が見えはじめ、涸沢小屋に着きました。

 

我々はテント村のある涸沢ヒュッテから一段上の涸沢小屋を目指しました。

 

 

小屋は連休の為か、登山者で大混雑、今夜はメンバーと焼肉鍋を囲い、早々に就寝しました。(上野)

我々が泊まった涸沢ヒュッテです。テラスで生ビールを楽しむ登山者達です。

 






 

                                

9/15 2日目 快晴 400起床 涸沢小屋530──723南陵904──912北穂分岐──北穂高岳北峰930──北穂分岐1009──1020北穂高岳南峰──1153最低ノコル──1305涸沢岳──1410穂高山荘【泊】

 

明け方の星空がとっても綺麗でしたが、やっぱり今日はこの上ない快晴です。

朝日に輝く涸沢カールの山々とカラフルなテント村を後にして小屋を5時半に出発しました。

 

涸沢小屋を元気に出発しました。

 

 

まずは北穂高岳を目指します。30分後に最初の休憩、青空にそびえる奥穂と前穂を眺めてしばしリラックスしました。

南稜を登るにつれ、東陵の岩肌がゴジラの背のように見えます

 

 

 

 

スラブ状の岩場です。ここを過ぎると意外に岩場は多くありません。

 

北穂分岐でザックをデポして北穂高岳南峰3106mを目指しました。

標識板には「北穂へ0.2㎞ 奥穂へ2.3㎞」とあります。

この梯子を登りきると北穂高岳北峰の山頂です

 

 

 


岩稜帯を進み北穂高岳南陵で休憩、「ゴジラの背」を眺望できる絶好の場所です。
今回の穂高縦走は、当初この「ゴジラの背」を登頂する計画だったそうです。来年登頂したら是非お話をお聞きしたいです。

 

北穂高岳山頂より眼下に東陵があります。眼を凝らすとゴジラの背から2個所ロープ下りる多くの登山者が見えます。

 

 

北穂頂上は青空のもと、ぐるり360度最高の眺望です。槍~笠~常念 遠くには剱、鹿島槍、薬師も見えます。特に眼前の槍ヶ岳はどっしりと大きく圧巻です。

北穂高岳北峰頂上で槍ヶ岳を背に記念撮影です。

 

 

 

さんかくてんの皆さんが先日縦走された長谷川ピーク~キレットもよく見えました。

 

大キレットの向こうに定番の槍ヶ岳も近く見えます。

 

ゆっくりと眺望を楽しみザックをデポした北穂分岐に戻り涸沢岳を目指しました。

北穂高岳北峰から南峰3106mを目指して登ります。

 

 

 

 

 

北穂高岳南峰の岩稜を下ります。

 

 

険しい岩稜帯で、鎖 梯子 浮き石や落石に注意し緊張を強いられる連続でしたが穂高ならではの素晴らしい景観を堪能できました。

小屋にはPM2時頃につくように時間調整しながらゆっくりと進みました。

涸沢岳の岩稜を登る若者達。

 

 

 

 

 

 

長い長い北穂高岳~涸沢岳の岩稜を乗り越え穂高岳山荘にやってきました。

 

 

穂高山荘に到着、まずは小屋の前でビールで乾杯し北穂~涸沢岳の厳しい岩山登頂の余韻に浸りました。

穂高岳山荘に着き、日影でビールで暑気払いです。

 

 

 

 

1630頃は東の空 涸沢方面へにブロッケン現象。

 

1802頃は西の雲海に夕日が沈みます。

夕食は食当のめいちゃんがたっぷりの美味しいお肉、野菜、つまみ、アルコールを担いで登って下さり明日へのエネルギーたっぷりといただきました。(渡辺綺)

1805 日没直後の前穂高岳に連なる北尾根の稜線です。







9/16 3日目 最終日 曇り時々晴 

330起床 5:10出発──610奥穂高岳632──835紀美子平858──938前穂高岳10:00──1035紀美子平──1335岳沢小屋──1530林道──1545河童橋1600──1607上高地バスターミナル  1615(発)アルピコ交通バス (着)バスタ新宿2102 解散

 

昨日は小屋から見ると、登る登山者と下る登山者が交差し大渋滞だったルートも朝一番は登る人のみで快調である。

昨日の穂高岳小屋の上の奥穂高岳方面への登山ルートは登る人、下山する人で大渋滞で動きません。
早朝は登る人だけで全く渋滞はありませんでした。

 

 

 

朝は清水さんの「おじや」を有難く美味しく頂く。


夜明け前の5:10にヘッドランプを付け、コルにある山荘から、梯子や鎖場のある急登を15分も登ると緩やかになりました。


岩くずの斜面を登るにつれ、明るくなり、ヘッドランプを消しました。

 

515 ヘッドランプを付けて穂高岳山荘を出発します。

 

 

霧の合間にジャンダルムが顔だしたした。

 

 

 

奥穂高岳は日本で3番目の高峰である。


山頂は多くの人であふれ、休憩や記念撮影の場所もありません。山頂を少し過ぎた場所に平坦地を探し記念撮影を行い出発です。

 

標高第3位の奥穂高岳で記念撮影

 

 

638 登ってきた奥穂高岳を背景に吊尾根に虹が出ました。

 

 

 

紀美子平から重太郎新道の急な尾根筋や鎖場や梯子を下りますが、各所で渋滞し前に進めません。

 

吊尾根の前穂高岳への道は所々、岩場があります。

 

 

946 穂高連峰縦走 最後を飾る前穂高岳3090mで記念撮影です。

 

 

 

前穂高岳に向かう吊尾根は大きな下りがありませんが、尾根をトラバース気味にところどころ岩場を混じえてのルードです。皆さんのんびりおしゃべりをし、振り返ってジャンダルムを見たり、現れた虹をみたりしながら紀美子平に着きました。

 

前穂高岳登頂を終え、多くの登山者が休憩している美しい名の紀美子平げ戻ってきました。

 

 

ようやく8/6に大キレット縦走組の写真で写っていた岩場で大人数ツアーを抜くことができました。

重太郎新道の上部は鎖場と梯子が続き、不慣れな登山者の為、各所で渋滞しました。

 

紀美子平も多くの人で溢れ前穂高岳往復の為、不要のザックを置く場所もないほどです。前穂高岳への登りの岩場で渋滞です。どうも大人数のツアー客が下りてくるのにぶつかったようです。穂高連峰縦走の最後の前穂高岳山頂の頂上部は岩くずの広い広い広場です。残念ながら期待していた大展望は雲に閉ざされ全くありません。前穂高岳を後に元来た紀美子平に戻りました。

道は緩やかになりました。

岳沢小屋で冷たいジュースで一服後、単調な岳沢が時々見える道をひたすらに下りました。
上高地に近づくと数匹の猿の軍団が恐れる様子もなく我々の脇を通り過ぎます。

 

岳沢から上高地への道は良い道でしたが長くて退屈。猿に癒されました。

残念ながら大人数ツアー組で失った時間は大きく、小梨平の温泉で汗を流す時間は取れませんでした。河童橋のトイレで汗を拭き、慌ててついた上高地バスターミナルは1607です。

1615(発)バスタ新宿行きは私と上野さんは東京でのネット販売では満席でありません。当初からどっかに泊まろうとの予定でした。バスターミナルの乗車券窓口には1615(発)は満席の立て札が下がっています。万事休す。念のため、窓口に確認すると切符はあるから直ぐに乗車できますとのこと。但しネットでは無理ですとの返事、慌てて切符を購入し、出発2分前に乗車しました。21時過ぎにバスタ新宿に到着し全員で解散となりました。上野さんはどこかの温泉に泊まる算段でしたので拍子抜けの表情でした。

1545 河童橋に到着。無事に穂高連峰縦走を終えることが出来ました。

私は55年ぶりの穂高連峰縦走と初めての涸沢は天気に恵まれ、大展望とスリル満点の岩場を楽しむことができました。若者達が多く人気の理由が分かるような気がします。涸沢小屋や穂高岳小屋の足の踏み場のない大混雑、両小屋のテント場も段々畑の上の方まで小さなテントがかぞえきれないほど張られていたのもよい思い出になりました。(佐藤)

 
























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