岩トレ山行記録(埼玉県飯能市平戸の岩場)

日 時:2019929() 講 師:前田、中島
参加者:桑村、渡邉美、金子、横山、飯嶋、山口、佐藤達、松平、堤、吉岡、上野、三戸、清水、杉浦、蔦、佐々木、関山()

ぼくが初めて岩登りのトレーニングを経験したのは、1995(H7)64日でした。小樽水族館の近くにある赤岩自然遊歩道の清掃登山を終えて、赤岩の訓練場に向かい先輩の指導のもとに3ルートに挑戦した時です。しかし、日本海に落ち込んだ切り立った岸壁は高度感があり、恐怖心で体が思うように動かず、2つのルートをキャンセルしてみんなのクライミングを最後まで見ていました。この岩トレは沢登りを前提とした訓練で、早速8月の夕張岳右股沢山行に出かけました。地下足袋、脚絆の出で立ちで出発し、途中勾配がきつくなり草鞋を履き、ヘルメットを被り「沢登り」の身支度をして、滝を登り大きな岩を乗り越え、高巻を何度も繰り返し、薮漕ぎをして無事に源頭に抜けました。赤岩の岩トレが大いに役立った瞬間です。

これは、小樽労山での山行のひとこまですが、49歳の若くはない年齢で初めて岩トレに挑戦し、沢山行に参加した時の様子を会報から抜粋したものです。それから24年が経過し73歳の高齢となった今、再び岩トレにチャレンジしました。

ラビットノット(ウサギの耳結び)で危険な岩場をトラバースの練習からスタート 引き続いてラビットノットにマッシャー結びを付け垂直方向の岩場に行く準備をします。 マッシャー結びで安全を確保して上へ登る練習です。

平戸の岩場は比較的近場のトレーニング場で、最寄駅・東吾野駅から歩いて5分のところにありました。駅に近く(駅のトイレを利用できる)、岩がしっかりしていてルートが整備されているので、リュックにロープ、靴、ハーネス、カラビナなどを常備しておいて、気が向いたときにちょっとクライミングなんていうのは、なかなかオシャレでワンランク上のクライマーと言えますね! 美知子さんはこんな感じで岩山を楽しんでいるんだろうなー、と思い一人笑みが浮かびました。

“登山をやっている人は皆が岩登り経験者“であることを切望します。高齢から始める岩トレは慎重でありたいと思いますが、若いときは積極的にチャレンジしたいものです。

縦走中の岩場で手を使って知らぬ間に三点支持で登っていたこと、見晴の良い大岩にヨッコイショと登って腰を下ろしたこと、鎖場で鎖を使わず登ったこと・・・など、皆さんにも身に覚えのあることではないでしょうか。岩トレを経験することで登山の巾が広がっていくように思います。

 

マッシャー結びの代わりに便利な専用アジャスター使用を練習

岩登りである程度の難度が登れるようになれば、縦走中(尾根であれ沢であれ)の岩場は快適なものになるに違いありません。逆にそういった岩場を含んだコースの方が変化があっておもしろいと感じるようになるようです。いろいろな形状のルートを経験することによって、岩を見る目が養われて、どこを登れば簡単かがすぐに分かるようになって、安全面でもプラスになるでしょう。

今回の岩トレを通して、ロープ結び、ロープワーク、ムーヴなどの基本を学び、又初めて耳にする専門用語や初めて目にするギアも数多く知りました。ロープワークは間違えると非常に危険であり、ゲレンデで十分に習熟し、実験してから本番で使うようにしなければなりません。又本番の支点はクライミングジムで練習する際の支点とは別物で、本番では立木や岩等を利用して支点を作ることになるので、超頑丈な支点を作るようにしなければならないことも分かりました。

岩場の上部の狭く足場の悪い小さいテラスで支点をつくり懸垂下降の指導をする前田講師と中島講師
怖い場所でした。熱心な指導に頭が下がりました。

 

 

トップロープでクライミングの練習

ビレーヤーに委ねてローアーダウンで下る練習

自分の確保器で懸垂下降で岩場を下りる練習

ロッククライミングをやるわけではありませんが、三点支持歩行訓練、トラバースする際のバランス訓練などはとても重要なトレーニングです。高齢者の登山に役立つと思って参加したのです。

ロッククライミングをやるわけではありませんが、三点支持歩行訓練、トラバースする際のバランス訓練などはとても重要なトレーニングです。高齢者の登山に役立つと思って参加したのです。

今回の岩トレでの最中に負傷事故が起きました。別途事故報告書を参照下さい。

 

東吾野駅前で講師を囲んで岩トレと反省と御礼の挨拶


























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