2019年集中山行

「尾瀬沼から鬼怒沼までゆったり縦走コース」

日 程:201911月2日(土)~4日(月)
参加者:佐藤(L) 上野 得津 福井 今岡 長谷川


11月2日(土)

東京駅6:36発たにがわ401号→(高崎7:34着 得津さん乗車)上毛高原7:53着→バス→大清水10:10着 大清水10:30発→一ノ瀬休憩所11:40着→岩清水12:35着→三平峠13:30着→三平下13:55→尾瀬沼ビジターセンター14:35着→途中で水汲み→小淵沢田代17:00着  送電線空地(テント設営








前日の夕方に佐藤リーダーから、急遽大阪から得津さんが駆けつけていただけると連絡があり、メンバー全員盛り上がってのスタートとなりました‼

上毛高原駅からバスで2時間以上かかって大清水バス停に着きました。
準備をして出発です。

 

 

雲一つない秋晴れの下、遥かな尾瀬~♪♪を目指して、スタートラインの大清水を出発。整備された一ノ瀬休憩所までの林道をのんびり歩き、現在は閉まっている休憩所前で川の流れの音を聞きながらランチタイムで充電。

 

一之瀬休憩所の脇で昼食をとり、三平峠への急登に備えます。

 

ここから木道や階段が続き、暑さでしんどくなった頃、岩清水の冷たい清らかな水がおいしかったです。

これから三平峠への急登に向かいます。

 

 

 

 

その後、尾瀬沼までの九十九折になった道を上り、尾根に出ると木道になり、尾瀬らしさを実感しながら進んで三平峠で休憩。木道はところどころ濡れていて滑りやすく、また陥没している箇所もあり、気を引き締めながら進み、針葉樹の木陰の涼しさがとても心地よかったです。

 

三平峠から尾瀬沼への下り道。木道の痛みが激しく、この地区の管理を長い事担ってきた東電の原発事故以来の苦しさを感じました。

 

 

 

三平峠から木道を下るとに尾瀬沼湖畔に到着しました。

目の前に現れた濃いブルーの尾瀬沼と雄大な燧ケ岳を眺めて感激!!

三平峠を越え尾瀬沼に到着、燧ヶ岳を背に記念撮影

 

 

 

尾瀬沼の東側を歩きながら、陽の光で金色に輝くすすきと燧ケ岳の姿を堪能しつつ湖畔の木道を歩きました。

 

尾瀬沼湖畔を歩いて尾瀬沼ビジターセンターへ向かいます。

 

 

尾瀬ビジターセンターを通過。徐々に登りが続きました。

尾瀬ビジターセンター付近の数件の山小屋は今シーズンの営業を止め、冬準備をしています。

 

 

 

 

尾瀬沼から一登り、小淵沢田代。中央左に日光白根山が見えます

 

 

 

その後、水の確保が必要となり、16時過ぎに沢の音を頼りに、男子3人が佐藤リーダーを先頭にして背の高い笹藪をワサワサとかき分けて、多量の水を汲んできてくれました(荷物番の女子は、ひたすら感謝!感謝!)

小渕沢田代の木道で記念撮影

 

 

 

夕暮れ時に送電線の通るテント場に無事到着。先輩方の設営の見事な連携プレーはとても勉強になりました。

 

日没で薄暗い中、送電線で切り開かれた場所にテントを張りました。

 

お楽しみの夕食は、お手製のお稲荷さん、お茶漬け、ピラフ、五目御飯、ビーフシチュー、スープ等、各自思い思いの食事で英気を養いました。(火を使うとテントの中が予想以上に温かくて、メガネが曇ると知りました・・・)そして、最後の幸運は何と言っても「満点の星&流星★★★」に感動。ネット検索ではおそらくおうし座流星群らしい・・あるがままの大自然との一体感を感じる初テント泊でした。皆様に感謝です。   (記録:長谷川)

テントを設営後、明日の起床は早朝300と決まり、慌ただしく各自持参の夕食を食べました。

 

 

 

 

113() 2日目 曇り 4:30東電鉄塔地(テント場)―6:10赤安清水―9:05黒岩山分岐―13:20奥鬼怒山分岐―14:55鬼怒沼巡視小屋―15:00奥鬼怒湿原―16:25オロオソロシの滝展望台―17:30日光沢温泉

昨日は、少しでも距離を稼ぐために、小淵沢田代のさらに先、東電の送電線鉄塔まで歩き、刈り取った笹原の上にテントを設営しました。多少の凸凹は許容範囲。それよりも、ふわふわとした地面にマットを敷き詰め、寝袋に入ると暖かく快適で、熟睡することが出来た。3時に起床。テント生活に慣れたメンバーはさっさと身支度を整え、各自朝食に採りかかる。僕は「サトウのごはん」に水を入れ、コッヘルで炊き、上野さんから頂いたティーパックで即席のお茶漬けを食べました。

 テントの外に出て、未だ明けない夜空を見上げると、無数の流星が頭上を直線上に行き来している! 皆一斉に歓声を上げたのも束の間、自分たちのヘッドライトが送電線を照らし、ヘッドライトを向ける方向に沿って、送電線の反射光が流星のように見えただけであったことが判明し、皆「な~んだ」ということになった。 


さあ、今日はいよいよ、尾瀬沼から鬼怒沼、そして集中山行の基点・日光沢温泉に下る縦走路の核心部を歩きます。僕自身、体調は万全、体力も気力も充実している。

 

425ヘッドランプを付け出発

久しぶりに、この長丁場を歩く気持ちの高ぶりを引き締めた。 4時30分、僕たちは時間通りに、黒く深い樹林の中へ歩き出した。ヘッドライトが足元を照らすだけの真っ暗な登山道は幅30㎝程で、谷側に少し傾斜しながら斜面を縫うように続いていました。

454 暗闇の中 赤安清水へトラバース道を慎重に歩きます。

 


登山道は露草で滑りやすく、霜柱が立つ土の上を、バリバリと音を立てて歩くのですが、暗くて様子が見えない谷側に、滑落しないように注意した。 重い荷物を背負って、バランスを崩さないように歩くことに集中し、皆、無口でした。

6時前になって周囲が白みを帯びて来た頃、赤安清水の手前辺りから、倒木が目立ち始めた。山道は台風の度に倒された木と朽ち果てた木が積み重なっていました。倒木で覆われた道は、もはや登山道では無く、登山者も少ないせいか、踏み跡も無く不明瞭で、整備も追い付かず、このまま放置され、やがて廃道となってしまうのでしょうか。それにしても圧倒的な倒木の数が、私たちが先に進むことを阻みます。

 

646台風で倒れた新しい倒木をくぐりました。

背の低い今岡さんにとっては、木を跨ぐことも、飛び越えることも、なかなか困難で、相当に体力を消耗したのでは無いかと思います。延々と続く倒木越えに、さすがに嫌気がさして来た頃、95分、黒岩山の分岐に着きました。

 

ここまで4時間30分。皆、やれやれと言った感じで腰を下ろしたのですが、「あっと言う間に着いた気がする」と言った福井さんの体力には脱帽、さすがの一言です。

黒沢山付近の大倒木地帯です。どうやって通ったら?

 

 

 

きっと、どこまででも歩いて行けるのでしょうね。テント初経験の長谷川さんはと言えば、全く弱音も言わずに黙々と付いて行く、我慢強さには驚かされました。そして何と言っても今岡さんの頑張り、このコース、一緒に歩けて本当に良かったと思います。

長い稜線、どこまでも倒木です。

 

 

  

 

長大な尾根を巻くように進む今回のルート。佐藤リーダーは短縮ルートも想定していました。一日目の大清水から三平峠への登りで、もし仮に、メンバーの足並みが揃わないようであれば、大清水まで戻って、物見山新道経由で、日光沢温泉を目指すというルートです。

 

展望のなかった山道も鬼怒沼に近づくにつて中央 女峰山 右に大真名子連山が見えました。

 

今回の縦走の鍵は一日目どこまで進めるかですが、そのためには、小淵沢田代より先に進み、東電鉄塔辺りでテントを設営出来れば、二日目は奥鬼怒巡視小屋があるし、万一、奥鬼怒林道を使って下山することも可能であるという考えです。しかし、不安を他所にパーティとして誰一人、気力と体力を失うこと無く、荷物配分を行うだけで足並みが揃っていたことが、今回の縦走を完結出来た要因だったと思っています。それにしても、我が佐藤リーダーの今回の山行計画。いつもながら、佐藤さんの好きそうなルートだなと思いました。

1235 鬼怒沼に近づくにつれ道もはっきりして来ました。

 

「この長大な尾根をテント担いで歩くのか。しかもマイナー!」このフレーズだけでも、わくわくして来ます。きっと佐藤さんは、メジャーなルートは歩きたくないのでしょうね。しかしマイナールートは、不明瞭で険しい反面、それだけに静かで、山の魅力そのままを感じる事が出来るのも事実だと思います。黒岩山分岐を過ぎてからも、相変わらず薄暗い樹林と倒木の道が続きます。尾根の起伏の上部を通過する時に、時折、燧ヶ岳や至仏山が垣間見れ、僕たちは今、尾瀬の最深部を歩いているんだということを実感しました。



やがて前方に奥鬼怒山が見え、地図で確認すると、その先の奥鬼怒巡視小屋までは、一旦大きく下って登り返し、奥鬼怒山を撒くように崖の淵のトラバースするようになっていました。14時55分、歩き始めて10時間25分。地図通りの悪路を無事に通過し、奥鬼怒巡視小屋に着くことが出来ました。

 

鬼怒沼避難小屋が現れ、倒木の長い稜線を終わりました。

 

 ここまで来れば、まずは一安心と言った所でしょうか。上野さんが日光沢温泉への到着時刻を推定し、しきりに「熊野古道を歩いた時の1日の行動時間12時間25分を超えそうだよ。」と嬉しそうに話すのを聞くと、なぜか僕も、出来れば今回の尾瀬縦走で記録更新したいなと思いました。

奥鬼怒湿原は、奥鬼怒巡視小屋の木道の先に広がっていました。 どんよりとした灰色の空の下に横たわる湿原は、茶色く枯れた草だけが残り、幾つかの黒い池塘が点在していました。その中で一番大きな池塘である奥鬼怒沼には、根名草山と日光白根山が映って見え、縦走の終盤にふさわしく、晩秋から初冬に移り変わる季節の寂しさを感じました。

鬼怒沼で記念撮影。尾瀬沼から歩いて来ました。

 

 

奥鬼怒湿原の反対側から、声がするなと思ったら、何と新美リーダー達が、僕たちの到着を心配して見に来てくれたのです。

 

さんかくてんの有志の方々が我々のパーティーを心配し、わざわざ日光澤温泉から様子を見に来てくれました。有難う。

 

 

鬼怒沼湿原の冬目前の池塘です。

 

 

 

 

 

鬼怒沼の湖面に日光白根山の雄姿が生えます。

 

 

さあ、後は皆の待つ日光沢温泉への下るのみです。

しかしここで、佐藤リーダ―が「最後の下りは急坂だ。気を抜かず歩こう!」とパーティの結束を促すと、上野さんが「ワンチーム、ワンチーム」と言ったので、何だか可笑しくなりました。そうだ、確かにこのパーティはワンチームだ! とうとう日が暮れて、僕たちはヘッドライトを点けて、急な下りを慎重に下山しました。

1608 展望台よりオロオソロシの滝を遠望します。この後すっかり夕闇につつまれました。

 



1730分、そしてついに日光沢温泉の明かりが見えて来ました。玄関先では、飯嶋会長や堤さんはじめ、皆、総出で迎えてくださりました。皆のやり切った笑顔を見ると、この長大な縦走路を、無事に一緒に歩き通す事が出来て、本当に「良かったな~」と嬉しく思いました。テントを出発して既に13時間が経過していました。 上野さん、無事に記録更新しましたよ!(記録 得津)

 

すっかり暗くなった1730日光澤温泉へ着いました。

 

日光澤温泉で参加者全員で夕飯を囲みました。

 


 

114() 3日目  日光澤温泉725940女夫渕バス停

わずかに雨が降るも青空が見えている天気の中、9時50分女夫渕温泉発のバスを目指します。

 

日光澤温泉で疲れをとり、元気に下山します。

2時間予定が、私の足の痛みが出て、バスに間に合わないかと、チームの皆さんにハラハラさせてしまいました。



バスは補助席も使う状態に3連休の最終日を実感しました。 里に近づくにつれ、紅葉は終わりかけていましたが、色とりどりの景色を楽しませてもらいました。

日光澤温泉から女夫渕バス停の道は紅葉が残っていました。

 

 

川治では、スペーシアが満席なので、下今市で乗車して浅草までゆったりとすごしました。私ごとになりますが、家族の共通の趣味は、キャンプとJリーグ観戦です。一度山行でテント泊したいものと思っていました。今回チームの皆様には、御迷惑をおかけし、沢山助けて頂きました。お陰様で『おばあちゃんの冒険』を叶えさせて貰うことができました。ありがとうございました。(記録 今岡)
下山途中金子さん親子と会いました

 


























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