不帰ノ嶮 白馬三山縦走

メンバー:L吉岡、SL渡邉美、渡辺綺、高田、金子貴

914日(月)東京駅あさま603724発→長野駅914 長野バス950→栂池高原→ロープウェイ→栂池ビジターセンター1300→天狗原1415→乗鞍岳1540→白馬大池山荘1630

東京駅出発組は長野駅で金子さんと合流。メンバーは揃った。バス、ロープウェイを乗り継いで栂池ビジターセンター到着。お昼休憩をとり(ここで綺子さんはお稲荷さんを6個も食べた)

いざ、出発。初日は34時間の歩きなのでみんな気が楽だ。心配したお天気も3日間はまずまずらしい。天狗原を過ぎると確か雪渓があるはずなのだが・・・まったくない。先月、此処を通った綾乃さんによるとその時はまだあったらしい。地球温暖化のせいだろう。

乗鞍岳には大きなケルンがありそれを過ぎると大池が見えてきた。もう少しだがこの池を半周しなければならない。白馬大池山荘に到着。平日にも関わらず意外とテン場は混んでいた。早速ビールで乾杯。夕飯は定番のカツカレーだ。明日からの好天を祈り就寝。(記録:渡邉み)

NHK坂の上の雲のエンディング稜線

  

915日(火)コースタイム:白馬大池6:20〜船越の頭7:15〜小蓮華山8:10〜三国境8:50〜白馬岳9:50〜白馬山荘10:10休憩10:40〜丸山11:00〜杓子岳12:00〜白馬鑓ヶ岳13:30〜鑓温泉分岐14:10〜天狗山荘14:30

白馬岳への稜線でパチリ

 二日目は白馬大池山荘から白馬三山縦走し天狗山荘まで、地図のコースタイムは7時間です。風もなく爽やかな快晴の空の下、雷鳥坂から小蓮華山に向かいます。大河ドラマ坂の上の雲で映された美しい壮大な稜線を歩き2932mの白馬岳到着。

白馬岳山頂にて

右前方西側は劔立山から槍穂高と鹿島槍、劔の遠く向こうは白山と富山湾と能登半島まで眺望できました。二度目の白馬岳はこんなにも違うのかと驚き感激しました。写真では捉えられない、登って見るしかない景色です。 

登ってきた白馬岳を振り返ります。
白馬山荘でテルモスの暖かいコーヒー飲み休憩。大雪渓の分岐過ぎ杓子岳間近になって突然足が重くなり、先頭金子さんにぴったり付いて行く健脚の綺子さんに追い付けない。当然杓子岳の山頂踏む予定でしたが妖しい巻道に躊躇し出す情けない状態になる。シャリバテand太り過ぎ?褐色の小石が混ざったガレ場を美知子さんに引っ張られて2812mの杓子岳山頂へ。続いて白い花崗岩の立派な白馬鑓ヶ岳2903mには躊躇なく登頂しました。  

白馬山荘に到着 左手にこれから行く杓子岳 鑓ヶ岳の稜線が見えます。右手に槍ヶ岳を遠望しました。

天候に恵まれて展望の良かった杓子岳~鑓ヶ岳への稜線


情報通り鑓温泉分岐には禁止のロープが張られてました。明日の天候が崩れた場合エスケープは大雪渓ルートになりますが誰も戻りたくない気持ちでした。次回は鑓温泉の露天に入りたい。

天狗山荘が見え全員安堵、ほぼ綾乃リーダーの計画通りの時間に到着。山荘リニューアルの日本手拭い頂き、祝升酒と熱燗で乾杯。酢イカや海藻サラダやつまみ色々、明日の好天を期待して早く寝床に就きました。(記録:高田)

 




 

916日(水)コースタイム:天狗小屋5:15〜天狗の頭5:42〜天狗の大下り~コル7:16〜不帰キレット~一峰の頭7:47〜不帰の瞼~二峰(北)8:56~二峰(南)9:23~三峰(不明瞭)~唐松岳10:40~唐松頂上山荘10:40休憩1:10~扇雪渓12:16~大池13:00~リフト3回・ゴンドラ14:00~到着14:20~長野駅行きバス乗車14:45

明け方の稜線は風があり寒かった

 明け方に風の音がヒューヒュー鳴っていて少々心配になるが、4時に起床して すぐ空を見に行くと星空が見えていてほっとする。お湯を沸かして、さっと朝食を食べて準備する。5時に小屋を出て歩き出すと、稜線上は結構風が強いことが分かった。突風はないが、体温を奪うような嫌な風だ。これ以上強く吹いたら、白馬三山まで戻って白馬の雪渓からエスケープすることになると思って、天候の回復を祈りながら歩く。じきにご来光となり、今日の太陽に向けて山行の無事故を祈る。「困ったな・・・強風どうしよう?」と思いながら歩いていたら、天狗の頭に到着してしまった。

 

天狗の大下り

天狗の大下りが目の前にある。これを降りたらもう戻るのは無理だ。迷いながらも、天狗の大下りに取りかかると、風が弱くなったよ

 

怖かった梯子部分


不安がなくなると、岩場の登山道も急に楽しくなってきた。みちこさんを先頭に、全員危なげない足取りで下りきる。鎖場もでてきて、危ない箇所もあるが、浮石もなくそれほど難しくはない。登山者も少なく自分たちのペースで通り抜けることができる。コルを過ぎると、「一峰の手前が一番の核心部だ」とすれ違いの独行者が教えてくれた。

その場所は、岩場を通り抜ける途中に鉄梯子があり、その出口のところが足を置く場所が斜めになっていて少々怖かった。

 

不帰の二峰 頂上で


その後一峰に到着。休憩は風のないところを選び、水分補給しながら順調に進む。二峰は、北と南に分かれていて、それぞれ看板が立っている。ここで記念撮影。三峰は場所がわからず通り過ぎてしまった。後から他の登山者にきいたら、三峰は3つのポコが連続している箇所のことだそうだ(看板なし)。三峰までくると、唐松岳が目の前に見えてきた。

立派な五竜岳見ながら唐松小屋を目指しました。

足並みは乱れず、予定通りのペースで唐松岳まで到着した。二峰、三峰も岩場は連続しているが、手足を置く場所はしっかりあり、滑落の危険を感じるようなところはほとんどないと言っていいと思う。不帰ノ瞼の無事通過を全員で喜ぶ。

 

 

 

 

 

唐松岳頂上小屋に到着


唐松岳頂上小屋では大休憩をして、ヘルメットを脱いだ。目の前の五竜岳がとても立派だ。鹿島槍もよく見える。唐松岳からの下りは、日帰りの登山者がとても多くなった。トレランも多い。山頂直下は、岩がゴロゴロしているところがあり、私たちのチームも危なく滑りそうになったりしたので、今回のヒヤリハットは、不帰の瞼付近よりも、唐松岳直下の登山道かもしれない。 

白馬連峰を大縦走しました

コロナ禍の影響で、長野駅行きのバスも本数が減り、3時間に1本しかない。私は帰宅を急ぎたかったので、ゴンドラから降りて、大急ぎでバスに乗り込んだ。私以外のみなさんは次のバスに乗車するとのことで、白馬村でゆっくり温泉に入ってビールで祝杯をあげたことと思う。3日間天候に恵まれて、ずっと剣岳や槍ヶ岳、白馬岳などの峰々を眺めながら稜線歩きを楽しめた贅沢な山行でした。リーダー、みなさんありがとうございました。(記録:金子)





inserted by FC2 system