天城山(天城高原-万二郎(1299m)-万三郎(1405.3m)-八丁池口)

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  程: 20201031() 大晴れ
参加者: L関山()SL三戸、福井、矢沢、松尾、今堀、渡辺綺

  程:天城縦走登山口(9:05スタート)・・・(9:27)四辻・・・(10:19)万二郎岳山頂(10:24)・・・(10:48)馬の背・・・(11:07)石楠立/ハナダテ・・・(11:50)万三郎岳山頂/昼食(12:00)・・・(12:17)片瀬峠・・・(12:27)小岳・・・(13:00)戸塚峠・・・(13:38)白田峠・・・(14:25)八丁池(14:31)・・・(14:44)上り御幸歩道分岐・・・14:46青スズ台分岐・・・<寒天林道>・・・15:10八丁池口バス停

天城山のハイキングコースは大きく分けて二つあり、天城山を周遊するものと、天城峠まで縦走するコースです。縦走は距離も長く日が短くなる晩秋からは、帰りのバスの時刻を気にしながら歩行しなければ日帰り山行は難しいのです。しかし、天城山の大自然を堪能するには、ブナの原生林が密集している万三郎岳山頂から八丁池方面に向かいたいものです。今回はその大自然を堪能できる第三のコース(ミニ縦走コース)を目指すことにしました。八丁池口からのバスの運行は昨年11月の台風で橋が被害を受け、復旧工事がようやく終わりこの10月から減便して運行が再開されたばかりです。

天城山のルート上にはブナ、ヒメシャラなどの豊かな森につつまれているので、展望を期待して登る山ではありませんが、登山口から山頂までの高低差が少なく登り易い山です。この森の勢いがすごく、木々の生命力を感じられる天城山を、大晴れの晩秋に歩くことにしました。

伊東駅から「天城高原ゴルフ場行」バスの乗換時間は6分しかなく、急いで満席に近いバスに乗り込みました。バスが下車駅に近づくにつれ、車道の両側には白い花(シロヨメナ)がびっしり繁茂している光景が異様に見えました。そして、終点の一つ手前の「天城縦走登山口」で下車しました。ここは、登山者用の舗装された広い駐車場ときれいなトイレがあり、10数台の車が止まっていました。ここで身支度をして、登山口に向かいました。登山口は、駐車場の出入口からバス道のすぐ向こう側にあり、木段を下って、砂防堰提の手前の丸太橋を渡って樹林帯へと入って行きます。涸れた沢をいくつか渡って20分程で分岐点になっている四辻に着きました。ここは、周回コースの起点であり終点でもあり広々としています。この先、粘土質の赤茶けた登山道が続き、雨水の流れで深くえぐられたケ所もありましたが、小さな沢を渡ったりしながら、アップダウンの少ない歩きやすい道を進んで行きます。

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樹林帯の中は、ヒノキやアセビ、ヒメシャラなどの木々が目立ちます。 

万二郎岳に近づくにつれて、道の傾斜がしだいにきつくなり、丸太の階段を頑張って登ると視界が明るくなり万二郎岳の頂上に着きました。しかし、山頂からの景色は木々に遮られ見えませんが、相模湾のオーシャンビューを垣間見ることができました。
096記念写真を撮ってすぐに歩き始めます。ガレ場を少し下った所に展望の開けた岩場がありましたが、どんどん歩みを進めて、ヒメシャラやブナの林を抜けていきます。途中、登山道は登り下りの起伏があり、所々には梯子やロープもかけてあり、慎重に注意をしながら歩行します。時折、万三郎岳から往復して戻ってくる登山者と行き交いましたが、本当に静かな落ち着いた山歩きです。

皮を剥いだようなヒメシャラの赤肌色の木々が全山に多く見られ、そのすべすべの木肌に触れると、ひんやりとした新鮮な感触を体感することができました。
image4やがて、登りが続いてピークの「馬の背」1325mに到着です。この後、アセビのトンネルを経て、「石楠立(ハナダテ)」まで下ります。鞍部となった石楠立の周辺は、ブナの大木が目立ちます。又、この先にはアマギシャクナゲの群落地となっています。

そして、万三郎岳の頂上に着きました。
108万三郎山頂からの景色は見通しが利きませんが、木々の合間から富士山が見えました。
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ここで、ベンチに腰を下ろし10分間の昼食をとりました。

ここまでのコースタイムは、昼食タイムを5分短縮したことで計画タイムに比し10分遅れに短縮できました。

急いで下りることにし、要所要所のポイントでコースタイムの遅延の有無を確認しながら、歩行を続けました。

image1万三郎岳から八丁池に向かう登山道は、ブナ林の落ち葉が敷き詰められた、まるで絨毯の上を歩いているような感覚で、とても心地良いものでした。
しかし、登山者の少ない山道は落ち葉で隠れて道迷いになり易く、スマホの地図アプリで現在地を確認しながら方向を見定めて歩行を続けました。

image5やがて着いた八丁池は、静寂の中にありました。
image2池畔沿いに分岐点まで行き、当初予定した青スズ台コースを通らずに、急遽寒天林道を歩くことにしました(昭文社地図、現地観光協会発行地図、地図アプリのいずれも青スズコースが最短タイムを表示していますが、そんなはずがないと合点がいかずコースを変更)。不安を抱きながらバス停を目指して急ぎました。おかげで予定より25分早く無事に八丁池口バス停に着きました。バス停には意外にも八丁池周辺のハイキングに来た観光客が78名待っていて散策を楽しんだようです。バスは時刻通りにやってきて、修善寺に向かいました。
image4 【感 想】
[三戸さん]「小春日和とはまさにこんな天気を言うのでしょう、絶好の日差しの中 演歌天城越えの楽しい山行でした。帰りのバス時間の関係で、昼飯休憩も10分というハイピッチでしたが、穏やかな尾根歩きを全員軽い足取りでこなし、秋を満喫することが出来ました。下山後、三島での「刺身12種類大漁盛」と美味しいお酒は格別でした!」

[松尾さん]10月は週末が天気が悪く山行が中止になることが多かったですが、天城山山行では素晴らしい秋晴れの中紅葉を楽しみながら歩くことができました。天城山から八丁池まではロングコースでしたが、見事な三戸さんのペース配分とリーダーのタイムテーブル厳守でバス停には余裕で到着できました。三島駅での反省会も楽しかったです。次回はシャクナゲの季節に同じコースを歩いてみたくなりました。

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[福井さん]「久しぶりの天城山に、新幹線往復利用で、時間短縮出来てとても良かったです。青空の下、雰囲気の良い登山道を歩けて幸せな気分でした。紅葉も綺麗でしたね。来年はシャクナゲの季節に又行きしょう!」

[矢沢さん]天城山という名ばかりで、万二郎岳も万三郎岳も知らなかった私でした。皆さんと歩き、海も島も富士山も見え、また私の中では、あの雪をかぶった山々は南アルプスの端ではとの期待も膨らみ、また石楠花の咲く頃にぜひ来てみたい山となりました。三島で頂いたお刺身美味しかったぁ!!

[渡辺綺]関山さんが計画書を出していただいた時点で、行ったことのない山域なので、ぜひ参加したいと思っていました。海に近い天城の万二郎岳、万三郎岳登山道は解放感があり独特の雰囲気があり、期待を裏切らない山でした! アマギシャクナゲ開花の時期にまた行ってみたいと思います。素敵な山行企画をありがとうございました! 

[今堀さん]秋晴れの中、「天城〜越え〜」の天城峠までは行きませんでしたが、天城山縦走できて、楽しかったです。帰りのバスの時間に間に合わす為、少しハイペースで昼食時間が10分だったのはきつかったですが、木々の間から見える青空、ところどころきれいに色づいた紅葉を見ながらの山歩きは気持ちよかったです。三島での反省会の舟盛りもおいしかった!やっぱりさんかくてんの山行は楽しいです。






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