霧島連山 高千穂峰と韓国岳に登って来ました。

期日:123日〜4日 参加者:佐藤(記)

1日目高千穂峰へ123薩摩川内市705925高千穂河原登山口(発)10051105御鉢1355m付近─1127馬ノ背1420m─1155高千穂峰頂上1215─下山し馬の背手前で昼食12301310 ─1405高千穂河原登山口(着) 1600えびの市 AZ宮崎えびの【泊】

霧島連山の航空写真です。

ここは神話の山です。1000年以上前から霧島神宮が度々の火山による災害にあい、高千穂峰の御鉢の古社から高千穂河原に移されそして現在の霧島神宮の場所へと移された歴史の山です。

登山口の高千穂河原より御釜(噴火口の外輪山)を見ます

鹿児島での用事の合間を縫って霧島の山を登ることにしました。薩摩川内市のホテルを車で出発して1時間半、登山口である高千穂河原に着きました。

御釜を目指して赤い火山礫を登ります
登山口からは疎林の中を遠く霧島連山を見ながら歩み、ミヤマキリシマの群生地を過ぎてから御鉢を目指して火山の赤茶けた砂礫の急斜面を登り始めましたが、風が強く砂礫が頬にあたって痛い上に目に砂粒が入って眼が痛くて歩けない。痛みをこらえ涙を流しながら赤茶けた溶岩の間を這い上ると火口の淵を歩く緩やかな道に着きました。

御釜の淵から火口を覗くます。

ここは2年半前に皆さんと登った北海道十勝岳とそっくりな感じです。
馬の背付近から鹿児島の錦江湾と桜島そして左端に遠く開聞岳を見ました。
御釜付近から高千穂峰への急な登りを見ました。

しばらく歩き馬の背と呼ぼれる1420mの火口の高い個所からは鹿児島の錦江湾が光り、桜島がぽっかりと真ん中に位置しています。そして桜島の左手に円錐状の開聞岳を遠望しました。

ここから更に山頂に向かって砂礫の急斜面に登ると高千穂峰の広い山頂に着きました。

高千穂峰山頂から手前御釜の火口、遠くに新燃岳と左韓国岳を見ます。

「天の逆鉾」という故事のある高千穂峰の山頂のてっぺんは立ち入り禁止でした。山頂は冷たい風で寒く、馬の背まで戻って暖かい風のない斜面で桜島を見ながらのんびりと食べました。

西の秘湯の大関と称される新湯温泉「新燃荘」

ここから一気に登山口へ下山しました。 帰路は昔泊まったことのある近くの新湯温泉新燃荘に泊まる交渉しましたが、すけなく断られました。

結局、宮崎県のえびの市のビジネスホテルに泊まりました。ここは横山さんが移住した熊本県人吉市の隣街です。

2日目韓国岳へ


124日 えびの市730810えびの高原駐車場840(発)─909硫黄山火口展望所─940五合目─1015韓国岳山頂1035─(大浪池へ下山)─1110避難小屋─1125大浪池(昼食)12101305えびの高原駐車場(着)
霧島を周遊する道路は硫黄山の噴火により通行止め

熊本県人吉市近くの宮崎県えびの市のビジネスホテルから出発、えびの高原駐車場で車を止め出発すると、直ぐに車道に通行禁止の標識、以前に何度も行ったミヤマキリシマと美しい火口湖のある硫黄山付近の観光道路が通行止めになっている。

噴煙を上げる硫黄山付近です。数年前まで観光客がミヤマキリシマを見に歩きまわった名所です。

韓国岳への道も昭文社のmapと異なり(私の昭文社は10年前です)

新ルートが硫黄山を避けるようについています。


展望台から見る噴煙も右に見える台形の山の上も火口湖があります。

韓国岳山頂から火口を見下ろします。

今日は風もなく韓国岳への火山礫の道は歩き易く、快調に頂上を目指しました。九合目付近より大きな韓国岳の火口が見られるようになり、ルート右手には火口に水をたたえた大浪池がだんだん大きくなってきました。

 

黒い溶岩に覆われた韓国岳山頂

やがて黒い大きな溶岩に覆われた韓国岳の山頂に到着。手前に噴煙を出し、登山禁止の新燃岳、その先に昨日登った高千穂峰がその独特の山容を見せていました。

韓国岳山頂より噴煙を上げ立ち入り禁止の新燃岳と遠くに高千穂峰の鋭鋒を見ました。
手前に噴煙を出し、登山禁止の新燃岳、その先に昨日登った高千穂峰がその独特の山容を見せていました。
韓国岳から大浪池への道は木製階段が整備されています。この階段がなかったら下りられないほど急傾斜です。


韓国岳山頂から大浪池までかなり等高線が詰まっています。
通常ではなかなか困難な火山礫のゴロゴロした超急傾斜な道も下の避難小屋まで木製の階段が整備され、あっと思う間に避難小屋に到着しました。

コバルトブルーの大浪池を見ながら、弁当を食べ、昔子供たちと大浪池を一周したことの思い出にふけりました。

避難小屋から火山の外輪山の壁の外側を60mほど灌木の道を這い上がると大浪池と呼ばれる見事な円を描いた火口湖到着しました。コバルトブルーの大浪池は風もなくのんびりと昼食と景色を楽しみ、37年前に子供たちとこの池を一周した記憶を思い起こしました。

大浪池からえびの高原駐車場まではかって溶岩流のあとに自然林が生えていました。

大浪池で一時間近く日向ぼっこをした後、韓国岳の山麓をえびの高原駐車場へまっしぐらに戻りました。
何十年も山麓ばかり遊びに来て温泉ばかり入り、登ることがなかった霧島登山をする事ができました。

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