展望の稜線を武尊山へ

3月26 晴れ 風弱し
川場スキー場―剣ヶ峰―武尊山−スキー場

前週の谷川岳に続き、リフト利用の楽々雪山登山で武尊山に行く。スキー場で登山届を書き(持参の届出ではだめ)ココヘリは所持しているので、レンタルはしなくても良かった。

リフト2本を乗り継いでスキー場上部から、登り始める。ここはトレースは無く、スノーシューの人の後に付く。尾根に上がって一息、剣ヶ峰に向かう急登になり、徐々に傾斜がきつくなり、雪が早朝の寒さで凍り付いてくる。アイゼンを確実に利かせて、一歩ずつ這うようにして登る。滑落するとただでは済まないので気合を入れる。下降時も同じ状態であれば、ピッケルを車に置いてきたのはまずかったと気付く。剣ヶ峰に登りつくと石の祠と標識があり、その先は急な岩崖を後ろ向きで降る。山頂が見えてくるがまだまだ登りが長いようだ。1975mピークを越え、そのまま尾根筋を降ろうとするが傾斜が急なので、左に降るう回のトレースを辿るが途中で消えてしまう。先を見るとトレースの続きがあるので、膝までのラッセルでトラバースする。尾根には木立は無く、尾根筋は狭く1m位で抜群の展望で気分も盛り上がる。小さなピークを何度も上り下りし、鞍部が広くなったり狭くなったりと変化に富んだルートで楽しいが、視界が閉ざされトレースが不鮮明な時は迷いそうな地形である。多分これが時々遭難騒ぎになる要因だと思われる。その為スキー場でココヘリ所持を義務付けることになったようだ。急登を何回か繰り返し、先行者3名だけの静かな山頂に着く。


3時間弱の休憩無しの一気の登りであったが、標高差が少なく、あまり疲労感はない。時間に余裕があるので山頂先の日本武尊像まで往復する。山頂からは皇海山、奥白根の奥日光方面、至仏山など尾瀬方面、東に谷川連峰の白い峰々が連なり、一ノ倉の黒々とした岩壁が目立ち、その奥に苗場など、ぐるりと大展望で素晴らしい。小学生が登ってきて驚いた。






帰路も左右の展望を楽しみながら降る。行きに凍った急斜面だった個所は軟雪になり、同じ場所とは思えない状態で、容易に降れた。スキー場上の尾根で剣ヶ峰を振り返ると相当の急傾斜で、岩場には雪が付かず、迫力がある。時間があるので西峰方向
にラッセルで登り、遊んでから下山した。(堀井)


























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