高齢弱小女子隊パーティー、

春の上越・笠ヶ岳(1852m)へ

日時:202154日(火・祝)前泊あり

山域:谷川岳 山名:笠ヶ岳 ルート:白毛門〜笠ヶ岳 メンバー:L桑村 松平

タイム:白毛門登山口0545>松ノ木の頭0820>白毛門1000>笠ヶ岳11301200>白毛門1315>白毛門登山口1640

ホテル・谷川岳指導センター

今年のGWは、山中1泊で上越・朝日岳の予定だったが、天気が悪く吹雪だという。4日だけが好天に恵まれる予報なので、ワンデイで笠ヶ岳ピストンとした。今年から土合の駅舎が観光客中心になり、登山者は宿泊できなくなったので(いままでは慣例で黙認)、久しぶりに谷川岳指導センターを利用した。水場、電気、水洗トイレ、指導員常駐(朝5時から夜8時まで)とオススメ。
標高1000mあたりのタムシバ

今日の湯檜曽川は、水量は多く、流れもとても早い。白毛門沢の大滝は爆流と化していて、ゴーゴーと凄まじい音が響く。しかし、厳冬期には、雪が怖くてサポートがないと渡れない東黒沢に架かる橋は新緑に囲まれていて、今日一日の好天は約束されている。松ノ木の頭(1484m)までの急登は、この時期はイワウチワの群生と濃い紫色のミツバツツジ、真っ白なタムシバが新緑に映える。今年はシャクナゲが満開、かなり季節が早いようだ。
白毛門へ向かう
一昨年のGWは、松ノ木の頭からは、ず〜と雪で歩きやすかったのに、今年は雪がない! 夏道の岩場と雪どけのぬかるみ。水も流れていたりして、雪が切れてしまう。ルート取りに手間取ったり、アイゼンを着けたり外したりと……。白毛門の頂上直下、ジジ岩・ババ岩のあたりの急登は、もし雪面が硬く凍っていて、かつ(午前中はまだ昨日の風が残っている予報だったので)風が出ていたら怖いなあと心配していたが、風はソヨともなく、雪もアイスバーンの季節ではない(ここで滑落すると遺体はゼニイレ沢で見つかる)。
谷川岳東面をバックに白毛門山頂
笠ヶ岳へ 

白毛門から笠ヶ岳へと、稜線漫歩の醍醐味を堪能する。

寡雪で真っ白の世界とはいかないが、谷川の東面(一ノ倉などの岩場)の迫力、朝日岳へ続く国境稜線、雪どけの新緑、快晴で視界もバッチリ、天候にもルートにも心配がなく、そのうえほぼ貸し切り、日帰り装備なので身も心も軽く、春山の魅力を十分に味わえた。

国境稜線がジャンクションピークへとつづく
出会ったのは、単独男性3人。若いひとりは雪が出てきた1200mあたりでアイゼンを履いて小さなリックで佇んでいた。ここからは見ていないので戻ったのだろう。もうひとりの青年は、私たちを抜いて朝日岳までピストン、帰路にも出会った。若いから私たちの倍のスピード(私たちが加齢で倍のタイムなのか)だ。栃木から車で来て白毛門駐車場で前泊した中高年の1人とは、途中で一緒になって、トレースを使わせてもらった。階段にしてもらって楽チン。
笠ヶ岳山頂 

笠の頂上直下の急登は、松平さんが本領発揮、硬く急な雪面をアイゼンの前歯で蹴り込んで、果敢に上がっていく。

2番手の私は、迂闊にも近づきすぎて、彼女の冬靴が額を強打。幸いにコブだけで済んだが、アイゼンが顔面に蹴り込まれるところだった。気の緩みや油断、タカをくくっているつもりはないのだが、星穴の懸垂といい、ミスが続いている。心せねば!

朝日へと続く稜線
来年のお宿 ホテル・カマボコ(笠ヶ岳避難小屋)

直下のヒドンクレパスは、そおっつと通過。

ドラム缶の笠の避難小屋は4畳半から6畳くらいか。今年の厳冬期は、扉をきちんと閉めなかった登山者のせいで、雪が吹き込んで使えなかったようだ。来年GWの宿の予定だ。
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