朝日連峰縦走

日 程:         2021/7/27/5

参加者:吉岡L 堤SL(食当) 桑村(会計) 蔦(記録)  渡邉み(記録)

7/2行程  東京駅608発→新潟→鶴岡1016着 タクシーにて泡滝ダム→大鳥小屋泊


心配だったお天気も、前半は持ちそうとのことで(Lは気象予報士の野尻さんにも問い合わせてくれた)予定通り出発した。梅雨明け前なので、1日でも晴れてくれたら御の字だ。そんなこんなで着いた鶴岡駅は素晴らしいお天気。そして暑い。タクシーで登山口の泡滝ダムまで向かう。2時間ほどで着いた登山口はもちろん暑い。そして今回は避難小屋2泊なので、それなりに荷物も重い。小屋までは3時間ほどのたいした距離ではないが、暑さとの闘いになることは目に見えていた。

1220登山口を出発。
緩やかな登りの整備された道が続く。水場も多数あり休憩を多めに取りながら、ゆっくり進む。
2か所吊り橋もあり、アクセントになる。

途中、なんと猫と一緒の単独女性に出あう(外国の方)。大きな綺麗なにゃんこ。大鳥小屋でテント泊、翌日以東岳に登るという。にゃんこがちゃんと登ってくれないときは背負って登るらしい。すごいパワーだ。にゃんこの名前は『岳』タケ.写真を撮っておけばよかった。残念。



4時15分大鳥小屋(タキタロウ山荘)に到着。使用料は1500円。とってもきれい。水道も洗面所もきれいなトイレもあり。部屋には蛍光灯も付いている。当日は、私達だけの貸し切り。早速冷えたビールを購入し小屋番さんも交え、堤さんが用意してくれた牛丼に舌鼓をうつ。小屋番さん(朝日屋旅館のご主人)から幻の魚『タキタロウ』のお話などを伺い、夜も更け就寝。






7/3行程 
大鳥小屋430出発→以東岳→寒江山→竜門小屋水門のうえをぬけ、分岐はオツボ峰をまわるコースへ進む。こちらのほうにお花畑があるらしい。

最初はブナ林を進んでいくがそのうちにだんだんお花を目にするようになる。




ヒメサユリ、チングルマ、シャクナゲ、そして圧巻はウスユキ草の群生だ。お花は可憐で美しく出会う度に歓声があがる。


しかし、閉口したのは虫の多さだ。私などは気が付いた時には顔中さされ、お岩さん状態になりつつあった。虫よけスプレーなどはまったく効き目がなく、最後の手段としてネットを被る。暑いうえに前が見えにくいし煩わしい。虫にこれ以上さされたくないので仕方がない。9時以東岳到着。まだまだ先はながい。中先峰から狐穴小屋まではヒメサユリの群生が目を楽しませてくれた。三方境を抜け寒江山につけば今日の目的地竜門小屋はもうすぐだ。(渡邉み)



7/4
竜門小屋6:056:30竜門山6:35~ユーフン山7:25~清太468:1010:35日暮沢           

 

到着した竜門小屋では、30人近くの宿泊者の宴会に遭遇。今日は、歩荷や山道整備、草刈りのため、私たちよりはるかに若い男女のボランティアで、今晩は一緒の泊りとのこと。登山客は、私たち5人と千葉から来た中年女性とそのガイドで月山でスキー指導をしているという男性の2人組だけ。夕食時、明日の天候悪化によるコース変更を決定し、エスケープルートの日暮沢に降りることを話していたら、隣で食事をし、お酒、副菜の交換をしていたこの2人組から、同じコースで下山し、日暮沢に駐車しているので大沢温泉まで同乗しませんかとお誘いがあり、ありがたく受けることにした。

以東山から歩いてきた雲海に浮かぶ山々

4:30起床。ボランティアの人たちは、天候の崩れに合わないうちにとすごい勢いで次々に出発。本日は、昨晩の決定どおり日暮沢に下山。6:00お隣りのグループと私たちも前後してすっかり空っぽになった竜門小屋を出発。青空と雲海の中、以東山から昨日まで歩いてきたたおやかな尾根を振り返りながら竜門山を越えて、日暮沢に向かう。

明るい笹尾根、ハイマツの尾根を下る。登山道の両側に、アカモノ、ツガザクラ、マイヅルソウ等竜門山までの花尾根と少し花の種類に変化がみられ、小さな花々が足元を飾っていた。ユーフン山、清水岩山ころまでは展望を楽しみながら歩く。途中、お隣の2人組に追いつき追い越しする。

1200mあたりからの森林限界から灌木の尾根、ブナ林に代わって、今にも降りそうな空からパラパラとしていた雨が灌木帯にはいるや降り始めていた。滑らないように、転ばないように必死に歩くこと2時間余り、10:35日暮沢小屋の裏に降り立った。先に降りていた2人組に感謝しつつ軽のバンに押し込められるように乗り込み、林道を根子~大井沢温泉に向かう。2人組は、入浴後山形駅に向かうとのこと。私たちは、ここで別れ、ゆっくりと温泉で3日間の汗を流し、タクシーで左沢駅に向かった。

竜門山花尾根から



梅雨の晴れ間、3日目に天候の崩れがあり、エスケープルートで下山になったが、たおやかな花々で彩られた静かな延々と続く尾根、東北の深い山の魅力を存分に楽しむことがでた山行でした。計画してくださった吉岡さん、ご一緒した皆さんに感謝!(蔦)


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