高天原・神々と天空の湯を楽しむ


日 程:2021/8/3(火)〜6(金)  参加者:蔦(L)、堤(SL、記)、吉岡、石川(研)(記)

タイム:
3日 6:16発かがやき501号東京駅 8:26着富山 8:40タクシーで折立へ10:00着 10:25登山口発 12:05三角点 13:45五光岩 14:55太郎小屋

4日 4:00起床 5:20小屋発 7:357:50薬師沢小屋 10:45アラスカ庭園 11:35雲の平分岐 12:05関電電波塔 14:10高天原峠 15:15高天原温泉小屋着 15:45小屋発温泉へ 16:1050温泉 17:15小屋着 17:45夕食

5日 5:15高天原山荘発 9:10岩苔乗越 10:25部川水源地標 11:30三俣山荘 14:45双六小屋

6日 5:35双六小屋発 6:58弓折分岐 8:00鏡平山荘 9:00シシウドヶ原 10:05秩父沢出合 10:55小池新道出口 11:13わさび平小屋 12:45新穂高温泉バス停着 平湯温泉で入浴後17:20松本発あずさ50

3日(火)晴れ後曇り
3泊4日、総延長43km、登り3420m下り3670mのロングトレイル。北アルプスの名だたる山々を見るだけ!!ひたすら温泉浸かるのを夢見て歩きます。問題は天気です。リーダーは前日まで悩んでいました。日本近海太平洋に熱帯低気圧が4,5個も並んでいます。予報はクルクル変わります。“行きます”と言う力強いラインが入った時は嬉しくなりました。 折立からの道は、予想より暑くなく、樹林を渡る風も有り助かりました。下山する人も多く、山は賑わっているようです。五光岩で少し雨がぱらつきましたが、濡れるほどでなく雲の垂れこめた太郎平には予定より早く着きました。







4日(水)晴れ

 今日がハイライト!薬師沢大豪雨の時お世話になった太郎小屋のおじさんにご挨拶して出発。晴れて木道も歩きやすい。第一目標 薬師沢までは、数本の小沢の渡渉、3本の橋を渡る、緩い下り道。

吊り橋で対岸へ渡り、急梯子で河原に降りる。10mほど河原を歩いた先に大東新道との分岐がある。本日1番の急登。樹林に囲まれ岩は常に濡れてとても滑りやすい。先頭堤はアドレナリン全開で登る。縦走初参加の石川さんへの配慮を忘れて申し訳ない事をした。550m直登して第二目標、懐かしい雲の平小屋を探した。這松が大きく育って、視界を塞いでいて見えなかったのだ。今日の最高点、電波塔から第3目標高天原峠までは300mの急下りだ。大岩のゴロゴロの下りを両手も総動員して慎重に降りる。途中3本の急なアルミ梯子がある。高度感はないが、槍や穂高にかかる梯子並みに急だ。


玉の汗をかいて登ってくる人にすれ違うと、綾乃さんは必ず声をかける。“温泉どうだった?素晴らしいですよ、混浴風呂が最高!!”と5,6組の全員が口をそろえて答えてくれた。峠から先は今までの困難な道へのご褒美のような美しい草原と地塘の間に木道が続く。これが高天原だ。









10時間かかってやっと小屋に到着。さあ温泉へ、着替えだけ用意したら、先客が、往復25分なんてもんではない。帰りは30分登るよとご注意を受けた。石川さんは、疲れたのでキャンセル。もしかしたら混浴風呂に何としても入るという女3人への遠慮だったかも。






日もだいぶ傾くころ、誰もいない河原の露天風呂発見。私の大好きなオパール色のペンダントのように美しく可愛い風呂。至福の一時。喜びは払った苦労によって、大きさが決まるのですね。山荘へ戻る登りの25分、今回私が一番草臥れた箇所です。夕飯に飲んだビールは最高だった。(堤)




黒部川水源に下る

5日(木)晴れ

高天原山荘5:15出発。朝食は弁当にしてもらう。

朝霧の漂う湿原の道を歩き始める。東に水晶岳を仰ぎ見る。お花畑に咲くシナノキンバイなどの高山植物が疲れを癒やしてくれる。

9:05岩苔乗越で約20分休憩。ここまで宿から標高差500mの登り。息が上がりハアハア言っているのは今日も自分だけで、体力のなさを痛感。

せっかく登ったのに降りて行くと黒部川に会う。「黒部川水源地標」は分岐の道標から少し奥まった場所に立っていた。


灌木の中を再び登り三俣山荘へ。山荘の向こうには雄大な山容の鷲羽岳。テン場を通ると昼食のいい臭いが漂ってくる。

三俣蓮華山頂を巻き、双六岳山頂も巻いて双六小屋に向かう。途中、積乱雲が西の空に沸き上がり雷鳴が聞こえてくる。気象情報を得ようにも、ずっと電波圏外。落雷のないことを願いながら進む。
双六小屋から笠ヶ岳方面





14:45双六小屋に計画より早く到着。
2泊の小屋に比べて規模が大きい。水も電気も比較的豊富。スマホの充電も自由だが、やはり圏外。
消灯後、暑苦しく我慢ができず宿に申し出たところ、窓の開く隣のブースへの移動が許され、眠ることができた。
鏡池からの槍穂高連峰

6日(金)快晴

4:30から食堂で朝食。朝早くて食欲が出ないが、カロリー摂取のため頑張って完食。

5:35双六小屋出発。今日も晴。笠ヶ岳の山頂が進行方向に。2622m地点まで登ったら、あとは基本下りだけ。最終日を迎え、皆が一安心の様子。南東には青空の下に槍穂高連峰が美しい。その西には焼岳、乗鞍岳。北西には雲の上に白山が顔を出している。

花見平の雪田、弓折分岐を経て鏡平山荘のベンチで休憩。かき氷が疲れた身体に美味しい。鏡池に槍穂高連峰が映り絵葉書のようだった。

秩父沢を渡る

この日は金曜日のせいか登山者と頻繁にすれ違う。小池新道は石畳を敷いたように良く整備されて歩きやすいが、これから気温が上がってくると登りの人は大変そうだ。

10:05 秩父沢に架かる木橋を渡る。

晴れているのに西穗方向に虹が出ている。



10:55 小池新道入口(出口)

11:13 わさび平小屋で休憩。缶ジュースと一緒に冷やされているスイカやキュウリが美味しそうだ。林道を歩き

12:45新穂高温泉バス停着 バスで平湯温泉に向かい「ひらゆの森」で入浴。レストランで軽くビールを飲み、バスで松本へ(車窓から逃げていく子熊の後ろ姿が見えた)。松本からあずさ50号で帰京。



感想:

北アルプス深部に至る道は長く厳しかったですが、蔦リーダーをはじめ皆さんのおかげで、迫力満点の名山や可憐な高山植物の咲く天国のような景色に出会うことができました。ありがとうございました。(石川)



























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