西上州のドロミテ・立岩へ

日 時:20211031日(日)
参加者:佐藤(L)、上野(SL)、蔦、渡辺(綾)、福井、吉岡、川田、松下

行 程:
30日(土)10:00高崎駅西口集合。上野さんの運転にて、富岡製糸場(2014年、世界遺産に登録)の見学、その後西上州、南牧村へドライブを楽しみつつ歴史ある砥沢集落など見学し、砥沢集落近くの「蝉の渓谷」を散策しました。


























高崎市からまずは富岡製糸場を見学。工場はいくつもの整備された明治の鮮やかなレンガ作りで灰色に塗られた木造の柱の建物が残されていました。

製糸工場には当時の記録として多くの設備や写真が展示されていました。


芭蕉の有名な「閑かさや岩にしみいる蝉の声」はこの渓谷に由来することの看板を見。渓谷を散策しました。

本日の宿のある星尾集落付近から明日登る夕日に輝く立岩を見ました。

前泊する立岩登山口に近い星尾集落にある体験型民宿・かじか倶楽部に16:00頃到着。

民宿「かじか倶楽部」は古いこの地区の店を改装したもので我々が泊まった2階の部屋は結婚式も行われた大広間だそうです。

夕食前は上野さん指導のストレッチ講習をこの大広間で行いました。

夕食はジンギスカンです。

この西上州はかって富岡製糸場への蚕の繭の生産とコンニャクで大いに栄えた時代もあり。今は桑畑やコンニャク畑のあった石垣も杉が植林されているとの話を宿の主人より聞きました。




















31日(日)5:30かじか倶楽部発〜5:50登山口駐車場〜6:15登山口〜6:45南回り登山道分岐〜7:30屏風岩の急峻なトラバース登り〜7:45立岩のコル〜8:25東立岩(1175)〜9:25立岩のコル〜9:35西立岩(1265)〜10:07ジャンダルム〜10:20荒船山への分岐(1150)〜10:53威怒牟幾不動(休)11:3012:45登山口4

前泊した「かじか倶楽部」5:30出発。前日の秋晴れとは裏腹に明け始めた空は雲が厚い。登山口に祀られている祠に手を合わせ、石組みされた斜面の杉林の登山道に入る。しばらくして雑木林の中の岩場のガレた急登を100mほど落石に注意して登る。雑木林は次第に彩が鮮やかに変化していく。








まずはガレ場を一直線の鎖が100mほど続きます

登りきると断崖絶壁の岩山が現れ、屏風のように岩壁がつらねていた。いよいよ・・・と半分わくわくしながら岩壁に沿って足元が切り落ちた急な登りを、鎖と3点指示で慎重に登る。立岩をまわりこみコルに到着。

















コルに向かって岩壁をトラバースぎみに右斜め上に向かう太い鎖を慎重に登りました。
















コルは紅葉に彩られ、皆で記念撮影です。

一息ついて、右手側に切り立つ東立岩へ赤いテープを頼りに足場を確保しつつ、往復する。












コルから東立岩への道は細々とした踏み跡だよりの岩の痩せ尾根を歩きました。

尾根の途中で振り返ると赤、黄色に彩られた切り立った岩尾根が続いていた。思わず、みんなが感嘆の声をあげる。









東立岩付近から西立岩の大岩壁を見ました。













東立岩山頂の標識は木に張り付けられた木の板だけでした。


















東立岩を後にしてコル迄もと来たルートを戻りました。







































西立岩頂上直下の鎖場を登りました。















そして、西立岩へ。

これまでの、足場のない岩稜の登りに比べたら急峻ではあるが登山道がしっかりあり難なく通過する。







西立岩山頂から左奥にかすんだ浅間山、右中央に荒船山(経塚山)を見ました。




































西立岩山頂付近にある木彫の地蔵菩薩


















西立岩山頂のベンチで休憩





























西立岩山頂から岩場を下りました。














ジャンダルムと称される最後の岩場も皆さん簡単に登りました。





































荒船山への道は黄色い紅葉で一杯でした。

厚い雲からポツリと・・・顔に当たり始める。予定では、これから続く痩せ尾根を越え、怒牟幾不動の分岐から往復2時間の経塚山(荒船山)まで足を延ばす計画だったが、岩稜は濡れると危険、午後には天候が崩れる予報とのことで経塚山は「いづれまた」と渋るリーダーを説得して下山することになる。




下り始めて30分ほどで威怒牟幾不動に到着。断崖壁中央の岩屋に朽ちた祠が残って、断崖を見上げると空から降ってくるように滝が落ちていた。30分ほど岩屋でまったりと休む。雨はいつの間にか止んでいた。















修験道行者の修行の遺構が残されている威怒牟幾不動の大岩壁です。




































威怒牟幾不動の大岩壁から雨の様な滝が洞窟を塞ぐように降り注いでいました。




















下山路は、浮石が多くガレており、渡渉、はしご、丸木橋と変化に富み、慎重に下った。













威怒牟幾不動からの下山途中、ロープで沢に下ります。ここが一番怖かったかな?


















登山口に近づいて来ると石積みが何層かに積みあがっていました。ここは宿の主人が教えてくれた、かってはコンニャク畑であった所でしょう。杉の植林に変わっていました。






山の景色

自動的に生成された説明


帰路、大上の立岩展望場からそそり立つ2峰の立岩を眺め、自然の作り出した不思議さ、脅威を改めて思った。







下山後大上展望台から立岩の岩峰を改めて観察しました。










「大丈夫ですよ。登れますよ。」と笑顔計画してくださった佐藤さん、運転手を引き受けてくださった上野さんありがとうございました。前日も含めて楽しく、面白い山行でした。感謝・・・(蔦)



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