奥多摩・土俵岳の北面

【日時】2023/4/22(土) 【山域】奥多摩 【山名】土俵岳1005m・入沢山1050m 
【形態】日帰りハイキング・読図 
【メンバー】桑村(L・記録)、松平

【タイム】
笛吹入口バス停08:50>西川橋09:00>土俵岳11:10>コユズリ峠11:45>入沢山11:50>笛吹13:30>たなごころ>瀬音の湯>武蔵五日市駅





『バリエーション ハイキング』(松浦隆康著 2012年刊 新ハイキング社)から、「コカンバ沢(丹田沢)右岸尾根」をみつけ、距離も場所も手頃なので、行ってみることにした。だが、松浦氏の記録は15年前のもの、尾根に乗るまでに迷いそうだなあと思っていたら、ヤマレコとヤマップに、ほぼ同様のルートが1本ずつあった。残念なような、ホッとしたような……。

武蔵五日市駅から都民の森行きのバスは臨時便も出ていた。ローカルだと1時間後になるので、急行に乗車して笛吹(うずしき)で下車して、西川橋まで戻る。このあたりは人里(へんぼり)という地名。大陸からの渡来人が開拓した千数百年前に誕生した古い歴史ある地域で、蒙古語の人「フン」と新羅語の里「ボル」から名付けられたという(上記の松浦本から)。

最初の難関は、南秋川の渡渉だ。




最初の難関は、南秋川の渡渉だ。水に強いゴローの靴を履いてきたが、水深は靴の高さを超えている。ウロウロと渡れるところを探していたが、岩に乗って滑って靴を濡らすより、靴を脱いだ方がいい。汗ばむような気温なのに、水は思っていたより、ずっと冷たかった。「(川床の石で、足裏が)痛いよ?、冷たいよ?」と(私だけが)騒ぎながら、対岸へ。
漸く笹尾根の縦走路にある土俵岳に着きました。


セオリー通りに、尾根の末端から取り付く。地形図では顕著な尾根なのに、ネットのログはジグを切っている。思った通り、作業道だ。下には尾根を巻いている林道も見える。できるだけ尾根に忠実に歩きたいので、林道や作業道を横目に見ながら、落ち葉を踏みしめて(というか蹴散らして)、いくつかのポコ(地形図に標高の記載された小ピーク)をめざして登る。一ヶ所だけ、急登でザレていたので、イヤになってパスして下から見上げるだけにしたけど、やっぱり踏んでおけばよかったなあ。

途中で、人里から日原峠に続く一般登山道に合流するのだが、それは見送って、なんとかと煙よろしくポコをめざして尾根を一路。途中のポコからは、笹尾根がよく見える。コカンバ沢(丹田沢)右岸尾根を登り切って、笹尾根に出ると、土俵岳はすぐ。

入沢山から縦走路をはずれ暗い雑木林を下りました。


静かな笹尾根を西へ、コユズリ峠の先まで進んでランチタイム。三頭山からという単独の男性に会う。笹尾根を生藤山まで行くのかな。今日出会ったのは彼ひとり。1050mポコには入沢山と名前がついているが、笹尾根のトレース上で標識を見たことはない。少し北東に入っているのだろうと探して、立木にぶら下げられていた看板を発見。

しかし、ホンのちょっと登山道から外れただけなのに、暗くて一面同じ雑木林、私は位置関係がよくわからなくなる。コユズリ峠まで戻ろうとしていたら、松平さんはドンドン進んでいく。それも暗がりの濃い方へと。「お?い、どこに行くのよ?」「こっちよ?」「なんで分かるの?」「そんな気がする」。ホント、下方に踏み跡が出てきた。

このコユズリ峠から笛吹への尾根は、エアリア(昭文社の登山地図)では一般登山道だが、よく理解できないピンクの長い布状の標識だらけだった。落ち葉に埋もれている登山道の左右の雑木に、ずら?と着いている。落ち葉の中を辿ってみると、左右とも踏み跡はある。トレランでも冬道でもなさそうで、いったいなんなんだろうか? 左右には誘導されずに、真ん中の登山道と思われる部分を選んで通ったが、急下りのショートカットルートだけは、その標識にお世話になった。

若くて柔らかそうなワラビ    タケノコは、膝より上




西へと方向の変わる笛吹峠とコユズリ峠の分岐では、そのまま北東に進んで登山道のない691mポコに行ってみることにする。展望が良さそうだし、林道が並行しているのでどこに続いているか知りたかったのだ。寄り道をして正解だった。松平さんは、若くてやわらかくて美味しそうなワラビを。私は、笛吹と人里を一望できた。林道は大伐採地に続いていて、重機が稼働していた。

大きな木を切り倒すところに遭遇。林道が山道となり、もとの分岐に戻る。
松浦本によると、この辺りの尾根に、源頼朝の家臣が身を潜めて住んでいたらしい。タケノコは、松平さんの膝上まであって育ちすぎていた。

奥多摩のレストラン「たなごろろ」でパスタ料理を頂きました。



 友人のクライマーが勤めている天然酵母パンの「たなごころ」で、お豆腐のピザとシラスのパスタをいただいて、瀬音の湯に入って帰宅。お天気に恵まれて、短いけれど充実した楽しい山行だった。


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