南八ヶ岳・硫黄岳〜赤岳〜権現岳を縦走

7月27日 
曇り時々晴れ・一時雷雨 八ヶ岳山荘─北沢─赤岳鉱泉─赤岩の頭─硫黄岳─横岳─赤岳天望荘【泊】



八ヶ岳の未踏区間の赤岳〜権現岳〜観音平を歩く計画を持っていたのだが、権現小屋、キレット小屋が休業続きなので、躊躇していた。観音平から小淵沢への乗り合いタクシーが運航されていることを知り、赤岳からの縦走を決めた。深夜2時、美濃戸口でバスを降り、八ヶ岳山荘で仮眠、早朝5時前に出発。美濃戸の先、柳川分岐を北沢コースに入る。南沢はすぐ沢沿いの登山道になるが、北沢は林道が続き、歩き易いのだが、やや雰囲気に欠ける。林道終点には、赤岳鉱泉の倉庫や車があり、ここから沢沿いの登山道となり、1時間強で赤岳鉱泉に到着。
赤岩の頭






休憩後、硫黄岳への登山口が見つからず戸惑う、見渡すと道標が山小屋の壁際に付いていた。大同心を見ながら、トラバース気味にジョウゴ沢を渡り、尾根に取り付き、ぐんぐんと登っていく道となる。2時間程で稜線上の赤岩の頭に着き、展望が開ける。
硫黄岳




周囲には火山らしい白っぽい砂礫地が広がる。ひと登りすると、硫黄岳の広い山頂に着き、大きなケルンがある山頂2760mに向かう。霧に包まれ、休憩を始めると、突然雨が降り出し、慌てて雨具を着けるが本降りなったので、すぐ歩き始める。雷鳴が近づいてきたかと思うといきなり稲妻と雷鳴が同時にきて、周囲が光る。直ぐに、二回目が来て、あわてて、硫黄岳山荘に逃げ込む。休憩しながら様子を待つと、30分程で晴れてきて、雷鳴も遠ざかり、出発する。
横岳



コマクサの大群落が続いている中をひと登りで横岳2830mに到着。お気に入りの赤岳から阿弥陀岳の稜線がきれいである。振り返ると硫黄岳への広々した景色もなかなかである。ここから、鎖の連続する岩場となる。それほど、きわどい場所は無いので、緊張感はないが、慎重に進む。普段、鎖はできるだけ使わないようしているが、今回は時間と体力を考えて使うことにする。


赤岳

三叉峰で杣添尾根の分岐を過ぎると、左へ大きく下りながら稜線をう回すると箇所が出てきて戸惑うが、下の方に鎖が見えるのでルート上であることがわかる。この頃には又霧に包まれるようになる。右手から地蔵尾根が合わさるとすぐに、赤岳天望荘である。山荘は労山会員は500円引きである。夕食には鳥の手羽焼きが出た、山小屋では初めて経験するおかずである。天水なので飲料水2本とビールを買って、談話室の炬燵でのんびりする。夜半には雨音がした。











7月28日 晴れのち霧、一時雨 天望荘―赤岳―権現岳―青年小屋―観音平―小淵沢

権現岳

朝食はお弁当にしてもらい、5時前に出発。小屋を出るとちょうど日の出になり、しばし見とれる。赤岳が朝日をあびて、輝いて奇麗である。じわじわと登ると鎖が連続して張られた急斜面となる。鎖は以前にはなかったと思う。1時間程で頂上山荘、すぐに南峰頂上2899mである。霞んでいて昨年10月に来た時に望んだ富士山、南北アルプスなどの遠望はない。

これから行く権現岳方向が見渡せ、期待が高まるが、結構遠いなとも思う。大岩の間を下ると文三郎道と合流、道標に従い岩稜を進むと、崖上に出て道が無くなる。15m位下に道が見えるが、ほぼ垂直の崖を降りないと行けない。ホールドもふみ跡もなくさすがにここは下れない。道標まで戻り文三郎道を下ると、権現岳への標識と登山道があった。鎖の多いトラバース道を進み尾根岩稜に出ると真教寺尾根の分岐である。赤岳の東面側は未踏なので次回はこちらから登山したい。急な長いガレ場を下り、ハイマツ帯を抜けると、キレット小屋に着く。休業中であるが、十数名が休憩している。

朝食休憩の後、権現岳への急登にかかる。まず、灌木帯を登り、ツルネ北峰をとおり、南峰へ。権現岳は、前方に見える旭岳の後ろで姿を現さない。旭岳2672m山頂で、権現岳のギザギザした山頂が近くに望める。51段の長い源治梯子を登り、縦走路から分岐して、わずかで権現岳2715mである。道から岩峰に登るが山頂らしくないので、道にもどり進むと左上には岩峰が連なっているのだが道脇に山頂標識がある。

雨が降ってきたので、分岐へ急ぐ。分岐のすぐ下に小屋があるが、雨をしのげる場所がないので、そのまま、東・西ギボシの岩稜を通過し、青年小屋へ下る。玄関に有名な「遠い飲み屋」の赤提灯が掛かって小屋前で休憩、雨はあがっているが、遠くで雷鳴が聞こえる。予定では編笠山に登るはずであったが、思ったよりだいぶ時間がかかったので、16時のタクシーに間に合うよう巻道をとる。所々、岩の間を抜ける歩きづらい道を通り、編笠山から道が合流する押手川にいたる。ここからも、岩の多い溝状の道を下り、富士見方面の道を分けて、ようやく、観音平に着。

今日はすれ違いの登山者は20名程いたが、赤岳からの縦走者たぶんいないようである。赤岳から権現岳への縦走は八ヶ岳で一番の岩稜通過のコースだと思われる。タクシーの運転手さんと話しながら、小淵沢駅へ。ビールを飲みながら、車窓から山々のシルエットを眺めながら、各駅停車でのんびりと帰途についた。(堀井 栄治)






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