山形朝日連峰の隠れた名峰

障子ヶ岳と天狗角力取山

 

山行日200510810
参加者L蓬生 SL細谷 松平 佐藤


コースタイム

1008

東京発(乗用車使用)1230──1700山形市内で買い物と夕食1950 ──2050南股沢出合(テント設営)2300消燈

1009

500起床 南股沢出合発630──943紫ナデ──1010小障子──1105障子ヶ岳1103──1220栗畑1250──1320天狗角力取山──1330天狗小屋1340──1355栗畑──1510水場──1710南股沢出合到着(テント設営・夕食) 2030消燈

行動時間

10時間40

休憩時間

01時間40

実働時間

09時間00分(参考コースタイム)9時間20

1010

600起床──(朝食 テント撤収)──800出発──850柳川温泉1030発──山形自動車道寒河江IC  東北自動車道──1600東京着

 

費 用

1
(行動食除く)

乗用車使用 東京──山形間の高速代・ガソリン代(往復)  7000

食事材料費(夕食1、朝食1、)         700円  費用合計(1人当り) 7700

 

1日目(108日)  天候 曇りのち雨

東北地方の山にはほとんど行ったことがない、若いころは金がなく交通費の高い東北地方を敬遠した為です。有名で登っていない山が多い中で天狗角力取山、障子ヶ岳のお誘いを受けて、聞いたことのない変な名前の山だなあ! 標高も1500mもない!と思ったが、山は静かで良いかもしれない、帰りは本場の温泉で汗を洗い流すのも良いだろうとの気持ちで参加させていただく、4、名の参加者と交通の便が悪いと事で私の車を利用し安上がりの山行を目指す。

秋雨前線が南下し始め、天候が心配されるが山形は前線の北側で晴れそうな予報です。

昼から出発で一路東北自動車道で山形に向かう、夕方山形市内で夕食と行動食とビールの買出しをする。山形市内から暗いさびしい人家のない夜道を1時間ほど走り、カーナビに助けられて南股沢の駐車場に到着、なんと雨が降り始めた為、車のなかで寝ようの意見が多い中で蓬生リーダーは果敢にテント設営の号令をする。真っ暗でびしょびしょした中で手頃の石探しをし、何とかテントを設営する。設営してみればテントの中は車と比べ広くて快適である。山に来るものが億劫がってはいけないとの思いを強くする。

 

 

2日目(109日)  天候 曇りのち晴れ 

夜中はかなり雨が降ったのだろう。シラフがかなり濡れている。テントを撤収し、しばらく林道を歩いたのち標高差700mを一気に稼ぐ、まだまだ紅葉には早く部分的に色付きしている程度でチョット残念な気持ちがする。

登山口から700mの一気の登りを終え、汗を拭く

 

部分的な紅葉とはいえ、色づきの鮮やかさは素晴らしい

だがしかし、紫ナデを過ぎるころから、西側斜面に鮮やかな紅葉が増し、小障子にさしかかる頃には東斜面の深い谷間の向うに霧の中に岩稜の障子ヶ岳が見え隠れする。谷間には10月にもかわらず残雪が残り、谷の深さと冬の積雪量の多さを感じさせる。

小障子の東斜面からみる障子ヶ岳の急斜面 残雪が残っている

障子ヶ岳に近づくにつれ、紅葉はますます鮮やかになり障子ヶ岳の岩壁も迫ってくる。1100障子ヶ岳山頂に着く、西斜面から天狗角力取山かけての色づきの濃さはたとえようもなく美しい、

標高1481m障子ヶ岳山頂 天狗角力取山の標識の方向を示している

 

栗畑よりみるピラミッドのような障子ヶ岳

障子ヶ岳からは一気の下り、栗畑への登り返しはきつい。栗畑からの振り返る障子ヶ岳はピラミッドのような正三角形の姿を見せ、天狗角力取山はゆったりとした斜面を鮮やかな紅葉がつつみ、天狗が角力をとったとの故事の場所だけを白く残している。

栗畑から見る紅葉に覆われた天狗角力取山の斜面と天狗小屋

 

不愉快な小屋でのトラブル

栗畑でしばしの紅葉見物を終え、今日のテント設営予定の天狗小屋に向かう、天狗角力取山を散策の後、天狗小屋に許可を受けに行ったところ、朝日連峰は設営禁止である、「張りたければ1時間下った沢(ルートから外れている、戻ってくるには1時間半の厳しい登り返しをしなければならない)に張るか、山形に来るな」と小屋の管理人の知り合いの常連さんが言い放った。設営禁止の説明と小屋の利用の説明で十分であるはずなのに、全員が非常に不愉快になる。まだ1320だ。このまま明日の朝まであの面々と気分悪く一つ屋根の下にいることは嫌だとのことで明日の下り予定分の実働3時間15分の道程を歩くことにする。

翌日の分も重荷を背負って歩いてしまいました

再び栗畑を登り、今朝出発した南股沢出合を目指す。ブナ林の紅葉は美しく楽しみながら下る。下山路は終始ぬかるみが激しくどろどろの水溜りを左右に避けながら慎重にくだる。何とか日没前の1705に出発地の南股沢出合に全員元気で到着、結局テントを含むフル装備を担いで行動時間11時間弱の日帰り登山を行うという初めての体験を記憶することになりました

 

3日目(1010日)天候 曇り時々雨

 

帰路はやはり本場の露天風呂で疲れを癒すのは最高です

 

今朝は雨模様です。結果的には昨日下山しておいて良かったようです。あのどろどろ道を雨具をつけ、滑りながらおりるのは大変です。

今日は本場の温泉でゆっくりし、夕方には帰京しました。

今山行は思いかけず鮮やかな紅葉と素晴らしい山容を楽しむことができました。東北にはまだまだ無名の素晴らしい山々があるとの事でこれからも楽しみです。(佐藤)

 

 

 

 

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