山毛欅沢山 南会津 ぶなさわやま 1523b 2.5万分図「内川」 福島県只見町、檜枝岐村 |
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2007年3月10日(土)〜11日(日) 斉藤(L、装備)細谷(食糧)桑村(記録)
浅草発07:10東武伊勢崎線快速で会津高原尾瀬口へ向かう。10:20着。 7〜8年振りに降り立つと、管轄は野岩(やがん)鉄道から会津鉄道に移り、駅名も会津高原駅から改称されていた。 タクシーで小立岩の集落へ。村にも、見上げた前衛の山の斜面にも雪がない。 11:55僅かに残る雪を拾って藪を漕ぎながら尾根を目指す。 当初の計画では翌日のアタックだったが、明日は天気が崩れるのが歴然としている。良いお天気なのは今日一杯。今から行ける所まで行ってみることとなる。疲れて帰ってきてからテントを張るのは億劫なので出発前に設営したのだが、時間を気にして、気が焦っていたために整地が不十分だった。これが後で、この日の夜の睡眠不足の原因となってしまった。 13:30幕営地出発。この辺りから上部は一面の雪原となってきた。ツボ足では沈むのでワカンを付ける。1088bのピークを過ぎ休憩。 1135b。14:15。スキーヤーのシュプールだけが付いている。私達のパーティで貸し切りの山。お天気も良く、専有は気持ちがいいですね。
山毛欅(ブナ)沢山という名前の通り、ブナの山だ。 斉藤Lはブナの木に耳を当てている。水の流れる音が聞こえるのかな? 細谷さんは「美男美女のブナだ」と褒めている。 ブナの木は芽吹いていて枝の先端がほんのりと赤くふくらんでいた。
1285bのピークで休憩。14:55 。ここからは少し下りになっていて、またその下った分を登らなければならない。私達は、尾根に忠実に進んだが、いつの間にか消えていたシュプールは 、水平に巻いていた。
1305b地点で15時となった。 今日の行動は「16時迄」とLからの指示!あと一時間だ! ピークは無理でも、せめて1490bの分岐までは・・・。 脇目もふらずセッセと稼ぐ。15:50目標の分岐に到着する。 一気に展望が開け、頂上は指呼の間。なだらかな稜線で水平距離400b弱。昭文社のエアリアマップの表記だと10分と言うところだな。
1523bピーク16:05着。やったね! ブナの林の中から稜線に出てきたので、少々は風を意識するが寒くはない。16:20優雅にお茶を飲みながら山並みを眺め、記念撮影をして下山。
荷は軽く、雪庇もそんなに出ていない、風もなく、見晴らしも利く。ツボ足では沈むのでワカンを付けているが、ラッセルと言う程ではない。シュプール跡だけがアイスバーンになっているが、誰の足跡もない雪面は歩きやすい雪質だった。ところどころパウダースノーっぽい新雪に遭遇すると足跡を付けるのが子供のように楽しい。登りでも暑くなく休憩していても寒くない。行きの車中で「明日の天気が悪いから今日アタックしたいね」と話していた時は、ダメモトかなとも思っていたが、こんなに好条件が揃ってピークを踏むことが出来てとても嬉しかった。
17:00幕営地着。翌日が下山だけというのはホント気が楽。22::00就寝。翌朝06:00起床、天気予報通り夜半から雨。撤収が雨なのはイヤだなあと思っていると牡丹雪になった。ラッキー!08:00出発、08:30下山。 9:33発の一日に二本しかない会津バスでもと来た会津高原尾瀬駅へ。 小雪と風の中でバスを待つ間が今回の山行で一番寒かった。集落では、外に出ている人は誰もいなかった。駅前の「夢の湯」へ。「そのまんま源泉」とキャッチフレーズが貼ってあった。湯の中で手足がジンジンとして血流が戻っていく。お風呂上がりは何種類ものキノコと山菜たっぷりの会津ラーメン。12:50発に乗車、16:35浅草着。
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