集中山行 巻機山 米子沢 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
重大事故を発生させ家族、新潟県そして会の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
期日:2009.10.10〜10.12 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参加者:L渡辺、佐藤、高橋 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ホームページ掲載にあたり、今回の高橋さんが米子沢で釜(滝壺)に滑落し、冷水のショックで一時呼吸停止になり、2日後ヘリコプターにより救出され入院いたしました。皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深く陳謝いたします。 反省と今後の処置については会の運営委員会及び遭対部長の判断および各方面のアドバイスを頂いて上で考えたいと思います。このホームページの掲載は事実だけを中心に掲載することにしました。(反省と処置が決まり次第追加で掲載できればと思います。) 佐藤 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コースタイム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
6:52 桜坂駐車場で車中で仮眠のあと入渓準備をし山行計画書をポストに入れ出発します。堰堤は米子川のものです。堰堤の右側に林道が上部に続いています。 |
7:08 巻機山方面に朝日が昇ってきます。 |
7:23 林道を離れ最後の堰堤を通過してゆきます。 |
7:29 しばらく河原歩きが続きます |
8:04 前方に滑ノ沢が望めると長い河原歩きもおしまいでナメ滝もでてきます。 |
8:27 快調に歩く二人です |
8:36 二段30mのナメ滝です。特に問題なく通過できます |
8:39 水はやはり冷たくちょっと上半身にかかると震えるような寒さです。 |
8:43 二段30mのナメ滝の上部です。 |
9:00 米子沢最大の3段40mの大滝です。左手の急斜面をはっきりした踏み跡を木の根捕まりながら登りつめると道はトラバース気味になり、やがて滝の最上部を目指してやや下る |
9:23 噂の高巻も簡単に終了し、滝の最上部にでました。滝の最上部から見下ろします。 |
9:51 40m大滝を過ぎると次から次へと滝が連続します。 |
9:57 降り続いた雨で水量は多いようです。 |
10:04 ちょっとした滝でもこの迫力です。 |
10:21 |
10:50 行程のほぼ中間点にあるゴルジュです。この場所で重大事故はおきました。 写真上部に斜めにスダレ状の滝がみえます。 |
10:50 高橋さんが滑落して入った釜(滝壺)です。 |
|
7:24 呼吸停止の後 滝より救出し、意識回復後ただちにテントを設営し、体調の回復に努めました。 テントサイトは岩の上で室内の2/3は使えませんでした。写真は出発準備をする二人がかすんで見えます。 前日 夕方より雨が降り、米子沢は上部に森林が少ないせいでしょうか増水のスピードは速く、沢を遡ることはあきらめざるを得ません。 |
7:24 滝のしぶきでカメラも水滴で曇って撮影になりません。この水量では遡行は難しいでしょう。 |
8:09 雨のため 雨具をつけ近くの枯れ沢を利用して米子ノ頭目指して登ります。かなりの傾斜ですがカメラのアングルでは分かりません |
15:22 高橋さんの体調回復せず、大苦戦の登りでした。傾斜が厳しく元気な男性軍でも滑りやすい草付や笹の斜面にてこずりました。漸く雨もあがり巻機山の斜面も望めるようになってきました。 13:30頃携帯で深沢さんに連絡がとれ、上部にあがるにつれ携帯の通話状態が良くなってきて、かつ尾根の藪の中ではあるが狭い沢の中よりずっと良く天候も回復傾向のため、非常のときはなんとかヘリコプターでの救出は可能だろうとの安心感はできたました。 |
15:23 今日は笹を刈り払ってテントを張りました。標高は昨日より高かったものの、昨日のような滝口のしぶきが飛ぶような場所でなく笹原が冷たい風を遮って思ったより暖かでしたが、昨日のテントサイトで濡らしたシュラフの中で身体は冷たく良く眠られませんでした。 |
|
||||||||||||||||||||||||
6:20 前巻機山から晴れ上がってきました。 |
13:16 稜線につき新潟県警察と打ち合わせ終了後漸くカメラを撮る事ができました。巻機山のどこが頂上か分からない山頂が見渡せます。元気な二入もヘリコプターに乗せて貰えなかったら、このブッシュを延々と巻機山まで歩かなければなりません。衣類がボロボロになりそうです。 |
13:18 ヘリコプターは迷うことなく一直線に我々の方み向かってきます。救出されて不謹慎な例えですが、映画の敵に苦戦している時に「正義の味方」登場のシーンを思い出します。 |
13:23 ヘリから若い逞しいレスキュー隊員がするするとロープで降りてきて、的確なきびきびした指示を行いました。 |
13:28 まず最初に高橋さんがロープで引き上げられました。 |
13:31 続いて渡辺リーダーそして荷物、最後に佐藤と隊員が二人一緒に引き上げられました。 巻機山に向かった会の救援隊方々は見晴らしの良い井戸尾根の6合目展望台へ引き返し、ヘリコプターでの救出作業の一部始終を見守っていたそうです。 |
13:48 六日町郊外のヘリポートに到着し、待っていた救急車で県立六日町病院へ送られました。 |
重ね重ね多くの皆様の協力を頂いて、なんとか日常生活に戻りつつあります。楽しい記録と感想をホームページで皆様に報告したかったのですが、今回の件は申し訳ございませんでした。 高橋さんは入院の1週間後の10月19日に退院され、10月22日の月例会に出席し、元気な高橋さんの声を聞きその復活に皆さん嬉しそうでした。 |