2009集中山行Cコース 土合〜蓬峠〜シシゴヤの頭〜大源太キャニオンキャンプ場 |
コースタイム 10月11日幕営地6:55→7:45武能沢出合→9:05白樺避難小屋9:20→10:15蓬峠ヒュッテ10:30→11:30シシゴヤの頭11:40→北沢仮設橋13:00→13:15林道終点13:25→大源太キャニオンキャンプ場14:20 |
当初は天神平から谷川岳、一の倉岳、茂倉岳を通って蓬峠、シシゴヤの頭から大源太キャニオンキャンプ場へ下山する計画だった。とこらが、蓬生さんから茂倉岳避難小屋が使えないよとの連絡が入り、インターネットで早速調べてみる。湯沢町のホームページに10月1日から18日まで、避難小屋の屋根を張り替える工事が載っている。避難小屋は使えないし、工事資材が辺りに置かれているから、テントも張りにくい。コースの変更を余儀なくされた。蓬新道から蓬峠へ行くコースに変更し、みんなの了解を得る。 | |
ゼニイレ沢 | |
紅葉が始まった時期に入ったせいか水上行きの特急も土合方面へ行く普通列車もザックを背負った登山者が多い。いつもながら土合地下ホームから地上改札口までの階段は長い。あえぎながら登る。改札口に居ない駅係員がいる。無人駅だが、紅葉の季節に入って降りる乗客が増えるのを見越して配置されたのかもしれない。荷物の分配、体のストレッチをし、出発する。天気は晴れ。上々である。 |
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白樺避難小屋へ向かう尾根道 | |
武能沢を望む | |
白樺避難小屋 |
翌朝、天気は安定せず、ガスがかかり、雨模様の天気である。芝倉沢を渡り、武能沢の手前近くまで進む。蓬生さんと山ぶどう採りに右手側のブッシュ帯に入る。女性陣は天気の悪いため、ためらいもあって藪の中に入ってこない。あまり人が入っていないらしく、山ブドウは一杯あった。一方アケビの方は探しきれなかった。武能沢を越すとツヅレ折りの登りとなる。時折雲が切れ、湯檜曽川も見えたが白毛門、笠ヶ岳、茂倉岳、武能岳はガスがかかって望めない。送電鉄塔を過ぎ、ひょっこりと小さな白樺避難小屋に出る。ここから蓬峠への最後の登りとなる。4本の沢筋を越し、雨の中蓬峠、蓬ヒュッテに出る。清水峠方面に向かい、謙信ゆかりの道といわれるシシゴヤの頭へ行く分岐(指導標がある)に入ると熊笹が刈り払われ、しっかりした尾根道となる。ガスがかかり見晴らしが利かない。残念である。シシゴヤの頭を過ぎると急な下りとなる。雨の中の下りのため、滑りそうになるのを必死にこらえジグザクの下りを進む。時折キノコを見つける。前方にゴルフ場らしきものが見えてくるともう林道が近くなったことの表れである。沢にかかる仮設橋を渡り、しばらくいくと大源太山登山口の駐車場に出る。ここからは、ただ下るだけの林道と思っていたら、一部に登りも残っていた。小一時間歩いて、大源太キャニオンキャンプ場に着いた。私達が一番乗りであった。 |
深沢さんから蓬生会長の携帯に連絡があり、米子沢に入った渡辺君チームが下山遅れとなっていることを知る。天候が悪化したこともあり、これはまずいということで、急遽、巻機山の麓の清水集落に向かうことに決定した。バスで越後湯沢に向かおうとしたところに、タクシーでキャンプ場に来た深沢さん石川さんたちと会う。状況を再確認し、私達が清水集落に向かうことを伝え、別れる。越後湯沢の駅前で平標山コースの末石さん、福井さん達に会う。越後湯沢駅で佐藤さんの携帯と連絡が取れる。米子頭山の下部の灌木帯にテントを張ったとの連絡を受ける。清水集落の民宿「雲天」に宿をとり、翌朝桜坂の駐車場に向かう。昨日とはうってかわった晴天である。10時過ぎに佐藤さんと連絡が取れ、まだ稜線に出ていないとの連絡を受ける。救助のためヘリを呼ぶことを要請し、巻機山避難小屋へ向かうことを決める。桜坂駐車場の佐藤さんの車の脇に荷物を置き、巻機山避難小屋に向けて出発する。六合目を過ぎ、1時頃、佐藤さんと再度連絡が取れ、米子頭山の北側の稜線に出たが藪がすごく、巻機山まで行くことが困難であり、救助を要請したことを確認できたので、下山を開始する。13時20分頃ヘリがきて、米子頭山周辺を旋回し、ホバリング後救助を完了したのを下山しながら確認した。肺炎を起こして入院した高橋さんを県立六日町病院に見舞って帰途に就いた。 (文責 新美) |