新潟 川内山塊の木六山〜五剣谷岳 を天候悪化のため果たせませんでした。 |
期 日: 2010.04.10〜11(前夜発) 参加者: L佐藤、SL細谷、桑村、松平 コースタイム 4月09日 東京発23:40──(関越自動車道)── 4月10日 ──3:10関越道栄PAで仮眠6:30──三条IC──7:40五泉市チャレンジランド杉川付近の林道(雪のため通行不能、例年は開通)8:23──(雪の林道歩き)──9:50悪場峠──10::20標高450m地点──10:48仏峠──(トラバース道)──11:08水無平──11:21大杉──(急傾斜の雪面を登る)──12:12標高660m付近の稜線──13:27木六山北峰──13:48木六山山頂──14:14木六山を下った標高765m付近の平坦地にテント設営【泊】 20:00消灯 4月11日 5:30 起床 天候の状況を見る 8::20出発──8:41木六山山頂通過──9:18焼峰神社──9:27稜線からの下降点──10:13水無平──10:29仏峠──10:55標高450m地点直下──近くの沢を下り始める──11:51引き返す──12:24再び標高450m地点──12:51悪場峠──(蕗の塔をとりながら林道を下る)──14:00チャレンジランド杉川付近の出発地点帰着 14:30さくらんど村松(日帰り温泉)17:00──三条IC──(関越自動車道)──23:00頃帰京 |
新潟県は新幹線や関越トンネルで首都圏から近いのですが、下越の山々は標高1000m強では東京からは遠い存在です。その為に人を寄付けない自然が残っている山が多くあります。川内山塊もその一つで一部を除けば無雪期はメジロアブとヤマヒルが支配します。蓬生会長より川内山塊の粟ヶ岳に登ろうとの提案がでましたが、せっかくの機会なので銀次郎山・銀太郎山の奥にある五剣谷岳まで足を伸ばしたいと提案しました。蓬生会長は五十肩が長引き、先月に引き続き結局参加できず、残念でした。 佐藤、松平、桑村、細谷の4名での実行です。 |
例年ですと4月10日頃は悪場峠への林道は開通し、このルートからのアタックが多いようですが、今年は難しい かなと予想しましたが、松平さんが知人や観光課に確認したところ今年は雪が多く利用できないとの報告です。 東京からはるばる関越道を北上し、栄PAで車中で6:30まで仮眠をし。三条ICから一般道を五泉市へとひた走ります |
7:59 林道入り口で出発準備をします。 五泉市村松付近は雪は全くありませんでしたが、山ふところに入ったチャレンジランド杉川は標高100mしかありませんが雪はびっしりあります。 |
8:38 長い長い林道を悪場峠まで歩きます。 林道はところどころ木が倒れ掛かり、雪も多くとても5月連休前に開通は不可能でしょう。 |
10:04 悪場峠まで1時間20分の雪の林道歩き、悪場峠から標高450m峰へと登り始めます。 |
10:21 標高450m峰より水無平へのルートを調べます。先行者の踏み跡が南へ藪の中に続いています。 |
10:50 仏峠にある石の祠 |
標高450m地点からやや下り稜線の端にある仏峠に登り返してこれから水無平までトラバース道を歩きます。トラバース道は雪は少なかったものの木の根が斜め下に連続し、歩きにくく雪が沢山の時は道も分からず悩むところでしよう。 |
11:08 トラバース道を終え、水無平の地形図の中の窪地を歩きます。 |
昔は大きな池があったのかも知れません。ここはガスったり吹雪ではルートが分からず要注意の場所でしたが幸い今日は目標の大杉がはっきり見えます。先に見える大きな杉より急な雪の斜面を200mほど急登します。大汗をかいて登りました。 |
12:13 稜線上に登りつめると南に双耳峰の木六山が樹林帯の間に見えます。 |
12:22 西に粟ヶ岳の連峰をみます |
12:49 |
13:04 |
木六山に向かって南下する稜線を歩みます。 |
13:06 振り返ると北東に立派な飯豊連峰の白い高い峰峰が立派な姿を見せます。この地域では圧倒的な存在感です。朝日連峰から見たときも飯豊連峰の存在感は別格でした。いつか雪の飯豊連峰にと夢みます。 |
13:11 雪屁も十分に発達しています。 |
13:24木六山への登りは厳しく帰路はバックステップで下りなければならないかと想像します。先行するトレースがしっかりと山頂まで続いています。単独で川内山塊の奥へと向かったのでしょうか。 |
3:51 急な雪面を登りつめ木六山北峰で一服後南峰の本峰まではのんびりした平坦な尾根を辿り、山頂へそこは標高は決して高くないものの360度の対展望です。飯豊連峰をバックに記念撮影です。この天候も今日までです。 |
13:57 木六山より南へ長々の稜線を展望します。中央やや左の三角山は五剣谷岳です。(この山まで行く予定だったのですが)その右に銀太郎山、銀次郎山です。五剣谷岳の左やや下の平の山は七郎平山です。当初予定ではこの付近にテントを設営する予定でした。 |
このように歩いて五剣谷岳へ行く予定でしたが? |
14:44 木六山を下って14時過ぎ、更に2時間ほど南下して七郎平山付近でテントを張ることも考えましたが、翌日の天候悪化であまり深入りしてもとの気持ちから、木六山を下った標高765m付近の平坦地にテントを張ることにしました。ブナ林の中の絶好のテントサイトでした。 |
明日の天気予報ラジオもiモードもは午前中は横殴りの雨が強く降るとの予報です。就寝前の夜空は素晴らしい星空だったのですが。 |
4月11日 |
夜中の1時2時から時折テントを雨風が叩く音がします。結局4時起床 5時出発をあきらめ5時半にします。 雨は時折強くなるも外に出るとさほど強くありません。朝の予報を確認すると下越は徐々に強くなるとの事です。 だらだらしても良くなるわけではないので、下山の準備にかかります。 |
6:27 朝食はうどんに蕗ノ塔と玉子入りの豪華なもので大変結構な美味しさでした。 |
小雨とガスの濃い中 出発準備をしました。 出発前に2人の登山者が銀太郎から引き返して雑談をします。東京の山岳会所属の方でお互いに物好きに遠くのこんな山に来てとの思いでした。 |
8:47 往きに心配した木六山の下りも雪が適度の柔らかさで順調に下りました。 |
9:43 稜線から離れいよいよ水無平へ下ります。稜線から下る地点に赤布があったのですがありません。山岳会の二人が回収したようでなかなかきちんとした会だなとの印象です。 |
9:51 水無平への下りはかなり急傾斜でした。凍結していたらかなり苦戦したでしょう。大杉を過ぎ水無平の真ん中でルートを確認し、仏峠のトラバースルートを確認します。ここもあった赤布は回収されたようです。往きにいやな思いをしたトラバースルートも右斜面の登りに変わり歩きやすく直ぐに仏峠に着きました。 |
10:29 仏峠で無事ここまで帰って来られた御礼をし、450mピークに向かいました。途中から夏道らしいルートを通り、450mピークの直下にたどり着きました。ここからは林道までは直ぐです。 |
11:08 |
11:09 450mピークから林道に向かって沢状を下がるも目指す林道はありません。明確な沢にでて地図を見るも地形的にこんな沢はありません。とりあえず間違えていなければと尾根に這い上がりますがはっきりしません。藪の急な尾根になり戻ろうとの意見が出ました。佐藤が偵察にでると、地形がはっきり読み取れ明らかに違う下降点からおりてしまった事を確認しました。沢の反対側の斜面を登り返せば林道につくとの考えを述べましたが、元の道を戻ろうとの事になり登り返して元の地点に戻ると、尾根と思った尾根は尾根ではなく、ガスの中にもう一本の尾根が続いていました。450mピークにたどり着き尾根でない尾根を信じてしまって油断していたのでしょう。大変良い勉強になりました。時間に余裕があったので勉強タイムで結構でした。今後の山行の経験をして生かせればと思います。 |
12:44今度は正しい尾根を下り、途中から沢状の場所をショートカットして下ります。勿論正解です。 |
13:25 下りの林道は退屈ですが林道脇の蕗の薹を採りながらおり、気分を変えて楽しくなります。途中山桜やショウジョウバカマが春を待ちかねているようです。 |
13:34越後の白山です。林道より見ると立派にみえます。 |
13:51 杉川に架かる橋を渡り、林道歩きを終了しました。勿論帰りは日帰り温泉によりました。「さくらんど村松」でビールを食事を済ませ、東京前の長い道程にそなえました。 |
16:40 「さくらんど村松」から見る白山はやっぱりこの時期は立派です。 |
初めての新潟の川内山塊、残念ながら主脈の縦走は出来ず。玄関だけ見てきたような結果になりました。2日目は雨は予報よりたいしたことはなく、銀太郎山ぐらいは往復できたかなあーとの思いがあったり、あの強い雨の予報の中を敢えて強行してどうなのとの思いの交錯した山行でした。なかなかチャンスのない川内山塊山行に行く機会があるのでしょうか。こんな山にお付き合いいただいた皆様ありがとうございました。 新潟の田舎の町並みを見られたことは大変結構でした。 |