丹沢水無川・セドの沢左俣遡行 ―印象に残ったのは、ヒルだった― 遡行日 2013.6.8(土)日帰り メンバー 田口・蓬生(記)
林道歩きに飽きた頃、源次郎沢を横切って本谷の河原に出る。ここで身支度をする。本谷の堰堤上に上がるところには、スリングで作られたアブミがつけられていて、これを利用する。じきに「セドの沢」のプレートが現れ、本谷を離れて、右の沢に進路をとる。F1・F2と滝番号のプレートもここまで。すぐに左俣と右俣のプレートがある。ガイドブックには、「左俣には大きな滝はなく、ほとんどが直登可能」とある。T氏は4回目とか。印象には残っていないらしい。 先行者の濡れた足跡を見ながら進むうちに、前回同様に足が攣りそうになり、ツムラ86を服用。13mの滝のところで、ザイルを出して登攀中の二人組の先行者に追いつく。中段から上部にかけて手がかりに乏しいようだ。我々もザイルを出して取り付くこととしたが、最初のランニングをとろうとしたところで再び足が攣り始めた。難しいところで身動きが取れなくなるよりはましと、ここは高巻きに変更する。 大岩のところで昼休憩。T氏が靴にヒルがいるという。自分の足を見ると、3匹が蠢いていた。高巻きの際に付着したものだろう。これで、ヒルの活動期が終えるまでは丹沢に来ることはできない。 書策新道が横切ると沢は三又に別れ、真ん中の沢を進む。特にめぼしいところもない。ガレたところを崩さぬように慎重に足を運び、表尾根の登山道に出た。1209m地点手前から政次郎尾根に入る。表尾根とは異なり、登山者の姿はなく静かなものである。戸沢で沢靴を脱ぎ、来たときと同じ道を経て、大倉に戻った。 帰路は、たいした荷物でもないのに肩が痛くなり、指が血行障害で浮腫んでいた。足も攣ることが増えた。困難な滝は回避したいという精神的なビビリ=冒険心が失われつつあるとも、安全・安心を優先するようになったと肯定的に考えることもできようか。この状態では、テント泊縦走は困難といわざるを得ない。と、自覚したもののどんな対策があるのだろう。どなたか、アドバイスをください。 コースタイム 大倉バス停8:25→本谷堰堤前9:50‐10:15→本谷F1 10:30→セドの沢10:40→大滝11:30 →大岩12:10‐12:30→登山道13:30‐13:40→戸沢14:35‐14:50→大倉バス停15:55
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