雪山山行 谷川連峰最高峰
仙ノ倉山2026.2m北尾根ルート
期日:2014.4.19〜20
参加者:L田口、蓬生、松平、佐藤
コースタイム
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4月19日 上野(発)6:26──8:15高崎8:24──9:31水上9:47──10:04土樽(着)出発準備11:07──11:07大滑沢──12:00群大ヒュッテ前(スパッツ着用)──藪混じりの急登──14:23 1182mピーク テント設営 20:00消灯
田口リーダーより仙ノ倉山を北尾根から登ろうとの提案があり、谷川連峰にそんなルートがあるのだとの思いで賛成しました。いざ地図を作成し、ルートを見ると急登は何箇所もあり、小さいピークも沢山あり困難さを感じさせます。
谷川連峰の奥深く群大ヒュッテ前でスパッツを着け、北尾根の急登に備えます
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土樽までは上野、高崎、水上の3回の乗り換えで漸く到着。水上まで桜が満開で田舎の素晴らしさを感じさせましたが、一転清水トンネルを越えるとそこは残雪の世界、土樽駅から県道541号への近道は雪の急斜面を恐る恐る下りました。
小屋場ノ頭1182mのテントサイトから見る明日登るルートを見ます。よく観察すると数箇所の難所がよそうされます。
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県道を越後湯沢方面へ進み毛無沢の橋を渡ってから、除雪された林道を南へ南へ谷川連峰の懐に深く入っていきます。群大ヒュッテ近くの発電所取水口まで除雪されていました。群大ヒュッテ前の橋を渡り、いよいよ今日の目標地点「小屋場ノ頭1182m地点」への急登が始まります。
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いきなりの樹林帯の雪の急登はなんとか登るも標高1000mを超えると熊笹と石楠花の入り混じる藪の稜線にさしかかります。脇の雪面の急斜面は危険なのでしかたなく藪漕ぎに突入、石楠花を掴み、笹を掴んで重い重いザックを腕力で引き上げました。
漸く藪を抜け雪面を上へ上へと上がると今日の予定地点「小屋場ノ頭1182m地点」に14:23分到着。ピークの下の雪の急斜面に1〜2週間前に掘られたテント跡地を整備してジャンボテントを設営しました。小屋場の頭から、明日のルートのシッケイノ頭まで一望し、壁と小ピークが沢山あり、明日の困難さを想像させました。夜は松平シェフの用意した常夜鍋と赤飯を大変おいしく頂き、20:00消灯
夜中にテントに雪が降るサラサラとの音がします。
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小屋場ノ頭のテントサイトは谷川連峰の展望から越後湯沢の夜景の美しい場所です。 |
4月20日(晴)
起床3:40 5:26出発──6:25 1400m地点──急登──8:18シッケイノ頭──頂上直下の笹原の急登──10:30仙ノ倉山山頂10:54──11:45シッケイノ頭──13:50テント帰着 撤収14:35──15:23群大ヒュッテ前──16:35土樽付近の橋(終了)──(タクシー)──越後湯沢駅(打ち上げ) 19:10上越新幹線 20:40東京駅(解散)
標高1530m付近から右から1627m峰、シッケイノ頭そして仙ノ倉山の肩の部分を見ます。 |
予報は「曇り時々雨」の予報が「曇り」に変わりましたが、あまり期待していませんでしたが、テントを出て朝日に輝く峰々を見て、幸運に感謝します。
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4時前に起床し、5時半前にはアイゼンを着用し出発します。スタートして暫くは樹林帯の穏やかな尾根を進みます。標高1300m〜1400mではかなりの急登になり、樹林帯から潅木帯に変化し、今日終始トップを務めた蓬生さんはルート選びに苦労します。稜線は雪の少なく藪漕ぎで苦戦、稜線脇の雪面は急斜面で危険、ルート選びに苦労しながら上へ上へと進みました。登るには何とかなるが、帰路はバックステップで下りるしかないと考えさせる場所が続きます。 |
仙ノ倉山山頂から万太郎山方面を展望します |
1627m付近は巨大な雪庇が崩壊し、シッケイノ頭への急斜面が迫ってきます。なんとかシッケイノ頭を登りきると仙ノ倉山まで広々とした雪面と雄大な谷川連峰が広がり、気分は最高潮になります。
仙ノ倉山山頂での記念撮影です |
仙ノ倉山直下の笹原の急登を這い上がり、ついに仙ノ倉山山頂に到着しました。私は谷川連峰を縦走した経験はないので初めての山頂です。谷川連峰の縦走路は4月の太陽に照らされ、かなり地表がでています。山頂からは遠く谷川岳・茂倉岳そして西には平標山が直ぐそばに、そしてその先に苗場連峰が見えました。 |
360度の景色を堪能したあとはシッケイノ頭までは気持ち良い雪上散歩したが、そこからは予想通りの要所要所のバックステップでの下りが続きました。メンバーによってはザイルでの補助が必要と感じさせる箇所が何箇所かありました。14時前にテントサイトに帰着しました。そうそうにテントを撤収し群大ヒュッテまで下りますが、行きに苦戦した藪漕ぎを避けるために左に迂回して雪面を下りますが、急斜面をバックステップで下り、そして急斜面をトラバースと緊張した下りが続きました。 |
シッケイノ頭下りの急斜面をバックステップで慎重に下る蓬生さん |
1460m付近の岩峰をバックステップで下る松平さん |
そうそうにテントを撤収し群大ヒュッテまで下りますが、行きに苦戦した藪漕ぎを避けるために左に迂回して雪面を下ります。急斜面をバックステップで下り、そして急斜面をトラバースと緊張した下りが続きました。 |
群大ヒュッテ前からは除雪した林道を「蕗の薹」を採りながら、土樽駅近くまで戻り、タクシーで越後湯沢に向かい、駅前の食堂で打ち上げをし、新幹線で帰京しました。
私としては仙ノ倉山北尾根という積雪期しか登れない登山ルートを登れたこと。私にとっては難易度が高く、それだけに満足度の高い山行であったことに感謝いたします。(佐藤)
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