万助コースから登る鳥海山2236

【日 程】 2015年7月29日〜7月30
【参加者】 堤(L)、佐藤(SL)、渡辺(綺)、松平、上野

7月29日(1日目)

東京駅新幹線608発―新潟着812827発いなほ1号秋田行き乗車―1049遊佐着(タクシー)-二の滝駐車場1136-【登山開始】1155―狭霧橋1227−三の滝1241−玉粋ノ滝1256―渡戸1418−万助小屋1637



 

今回の山行は最初の計画では7/25〜26だったのですが、天候の変化、メンバーの都合など聞いて29〜30日に変更しました。

万助道コースは多くの美滝とブナの美林を抱えるコースです。

 

当日は天候もまずまずで、SL佐藤さんを先頭に順調に滝コ―スを登って行くと、徐々に川の流れの音が聞こえ始めました。そちらの方を覗きこむと、息をのむような豪快な滝が現われ、思わず見とれてしまいました。この二の滝、三の滝の素晴らしさは本当に一見の価値があると思います。近くには水場もあり、またこの水の旨さは格別でした。

 

ただコース的には、このまま行っても万助小屋には到達しないと分かり、万助道の分岐に戻り、渡戸に向かいました。登山道は、苔むした岩、木の根っこ、落ち葉で覆われ、あまり良い道とは思えなかったです。あたりは新緑に覆われ、途中ブナ林も見られ、高山植物(山ゆり)も現れました。東北まできても、夏はやはり暑く、汗が次から次へと流れ、虫も多く、登るのも嫌になりました。万助小屋に向かう途中に、堤リーダーが右脚をつるハプニングがありました。私が簡単なマッサージを試したところ、良くなったのか、その後、足は大丈夫のようでした。万助小屋には、平日の為か我々グループのみで、室内は結構広く、毛布もあり、快適に過ごさせてもらいました。

 

その日は、私の誕生日。堤リーダーが山にまでケーキを持参してくれたのには本当に驚きました。そして、みんなに誕生日を祝って頂き、感謝感激の一日となりました。(上野)
貸切の万助小屋、今日は上野さんの誕生日、リーダー持参のケーキでお祝いです

 

 

7月30日(2日目)曇り時々晴れ

435万助小屋・・・641仙人平・・・蛇石流分岐・・・731鳥海湖分岐・・・819御田ヶ原分岐・・・850七五三掛…(千蛇谷経由)…1058大物忌神社・・・1126新山・・・1224七高山・・・1337氷の薬師・・・七ツ釜避難小屋・・・1553賽の河原・・・祓川1640駐車場(タクシー)⇒矢島駅1743(鳥海山ろく鉄道)⇒1824羽後本荘 羽後本荘発PM925(夜行バス)⇒東京AM6:頃着

 

 

万助小屋は鳥海山のメインルートから離れているせいか、道も悪かったのですが、その分落ち着きがありました。

 

AM435 周囲が明るくなるのを待って万助小屋を出発。ひっそりと静まりかえった小屋の周りはピンクの可憐な「フウロ」が群生して秘密の花園のよう。

 

 小屋の裏手から急登あり、滑りやすい登山道を2時間ほど歩き、やっと視界が開けて仙人平に着いた。緑の草原とゆったりと大きな山々。ザックをおろしお花の観察をしたり水分補給したりして休憩タイムとした。

緑の絨毯が広がる仙人平、訪れる人もすくない緑と花の桃源郷です。

 ここから先、蛇石流分岐付近までは登山道がはっきりせず地図上でも迷いやすい場所と明記してある。2度ほど、誤って木の枝の間を這うようにして沢の方向に進んでしまい登山道に戻り帰などしてやっと鳥海湖分岐に到着した。あたりは次第に風が強くなりガスもたち込めてきた。鳥海湖のほとりまで下ったが白くたち込めたガスで何も見えず・・・

仙人平から鳥海山の火口原まで終始お花畑でした。

 

鳥海湖分岐の木道〜御田ヶ原分岐過ぎのお花の群生が素晴らしい。ラッキーなことにガスも流れ太陽が顔を出すようになった。色とりどりの鳥海山のお花が一斉に開き短い生を輝かせている。

 七五三掛からは計画書の文殊〜伏拝〜行者岳のピークを踏まず千蛇谷へと下り大物忌神社へと登りかえした。また太陽は隠れガスがたち込めてきた。

 

鳥海山火口原から鳥海山の最高峰の新山21236mへ向かって岩山をよじ登りました

 

鳥海山の最高峰の新山21236mは狭く数人しか立てないため早々に下ります。

 

強風の中、巨大岩石をよじ登ること30分やっと新山(鳥海山頂上2,236m)に登頂。

 

新山〜七高山までの登山道がはっきりせず(標識もない)雪渓を何度か渡ったりしてルートを探した。
新山を下り、外輪山の七高山をめざしますが、濃霧のため火口原にある雪田にルートを見失います。霧が晴れるとルートはそこにありました

外輪山七高山山頂2229.2mで記念撮影。これから祓川まで長い長い下りが始まります。

 

やっと12:20に七高山到着。早朝の食事から食べていないので空腹も最高潮。やっと落ち着いた気分で昼食とした。

 

 

さあ〜、これから下り。昭文社の地図では七高山〜祓川駐車場まで2時間半とある。地元の登山者に聞いてみると倍の時間はかかるという。岩石、ガレの急登が続くが氷の薬師を過ぎると大雪渓が広がり涼風を肌に感じながらの雪渓歩きとなる。
七高山からジグザグの急坂をくだると、時折雪渓が現れてきます。

雪解けの冷たい水で長い下山道の疲れを癒します

 

 

七ツ釜の大岩と大激流が織りなす雄大な自然美を眺めてやっと賽の河原に到着。

 

ここまで来たら祓川駐車場までひと踏ん張りだ!木道のずーと先に白い壁と赤い屋根の祓川ヒュッテが見えてきた。あの向こう側にタクシーが待っているはず。みんな安堵の表情。地元の登山者の言うとおりやっぱり地図のコースタイムの倍かかる計算になった。
湿原を進むと漸く行く手に祓川ヒュッテの赤い屋根が見えてきました。

第3セクター鳥海山ろく線始発の矢島駅はなんとか鉄道線を盛り上げようと懸命の姿を見せていました。和服姿で冷たい緑茶サービス。列車内はテーブル付き列車です。

 予約したタタクシーに乗り、一路鳥海山ろく鉄道の「矢島駅」へと向かう。東京へは「羽後本荘発〜東京行の夜行バス」で帰ることに決定した。羽後本荘で日帰り温泉に入浴、おつかれさまの乾杯・食事で締めくくり夜行バスの乗客となった。

 それにしても地元の方たちのさりげない心遣いが心に沁みた今回の山行でした。七高山で会った地元の登山者、温泉で一緒になったおばあちゃん等々    記録 渡辺綺

 

 






























































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