石割山1413m山行記録
(山中湖北部山塊縦走と忍野八海散策)
日 程 2015年11月22日(日)
参加者 渡辺綾、松尾佳、関山(記)
アクセス 往路) 品川駅東口7:35発―<高速バス>→9:42富士山駅10:00―<バス>→山中湖平野10:37着
復路) 富士山駅17:38発―<高速バス>→品川駅東口19:43着 →21:50頃着(2時間遅れ)
コースタイム
平野バス停10:45・・・石割山ハイキング入口10:50・・・登山口/赤い鳥居11:05・・・
石割神社11:50・・・石割山12:15-12:40・・・分岐13:15・・・平尾山13:30・・・大平山14:05・・・飯盛山14:26・・・花の都公園バス停15:10---<バス>--忍野八海バス停15:35・・・<忍野八海散策>・・・忍野八海バス停16:31---<バス>---富士山駅16:47
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高速バス利用への挑戦
この山行のアクセス手段について、私たちは下記のような3つの案を考えました。そして、その中から案2の高速バス利用-1を選択しました。しかし、この便をインターネット予約しましたが既に満席で、キャンセル待ちをして様子を見ていましたが空席が生じる気配は無く断念しました。この便は石割山登山口のある平野まで直行するのでとても便利で、しかも安価であるため人気便となっているのです。
そこで次に選択したのが案3の高速バス利用-2です。この便は品川発着のバス利用ですから、品川区、大田区、横浜など京浜地区住民の方にはとても便利です。(横浜からも乗車できます)
しかし、案1のJR利用も見逃せません。それは、高速バスに比べて運賃は高いが、JRの富士急乗り入れ便であるため乗換不要で運行時間が正確です。(指定席数はわずかではあるが、指定席を予約することも可能です) 天候不良等で山行を中止にした場合でも、キャンセル手数料等が生じない。
尚、高速バス利用の場合には、・運賃が安い、・座席定員制であるため、確実に座って行ける等のメリットがあるものの、・渋滞にまきこまれる可能性が大きい、・神経質な人は寝付けない、
・事故の危険性が高い等のデメリットもあります。
これらを総合的に判断して、品川発着の高速バスを利用することにしました。
案1. JR利用
往路) *aホリデー快速富士山1号/新宿駅8:14発→10:18着富士山駅 富士山駅―<タクシ>ー→山中湖平野
復路) *b快速山梨富士4号/富士山駅17:36発→新宿駅19:51着
*a,*b共に座席指定を予約 交通費(1,317+1,020)x2+タクシー代=6,174
案2. 高速バス利用-1
往路) 新宿高速バスターミナル7:40発―<高速バス>→山中湖平野バス停10:04着
復路) 忍野入口バス停17:46発―<高速バス>→新宿高速バスターミナル19:55着 交通費(2,100x2)=4,200
案3. 高速バス利用-2
往路) 品川駅東口7:35発―<高速バス>→9:42(着)富士山駅(発)10:00発―<バス>→山中湖平野10:37着
復路) 富士山駅17:38発―<高速バス>→品川駅東口19:43着
交通費(2,000x2)+1,440=5,440
石割山山行を決断する天気予報資料
すっきりしない天候が続いているので、山行日11/22の天候がきがかりでした。
インターネットの「てんきとくらす[天気と生活情報]」で、現地の週間天気予報を見ていました。
下の図は、11/17 5:00 と
11/21 16:00時点 の天気予報です。
気象庁の11/17 am5:00時点の週間天気予報によると、東京の11/22(日)山行日の天候は曇りで、
最低・最高気温をそれぞれ8゚C、15゚C、降水確率40%と報じています。
一方、山中湖村の気象情報(てんきとくらす)では、同日の天候は下図のように晴れと報じています。
最低・最高気温をそれぞれ3゚C、9゚C、降水確率0%で、登山指数はAで登山に適していると、報じています。このように、東京と山中湖では天候が大きく違っています。天気図を見てみないと何とも言えませんが、東京は北東(海)からの冷たい風が流れ込んで、雲を発生しやすい天候となるのかも知れませんね。
海から離れた山中湖周辺は、その影響を受け難く天候は良好と予想しているのかも知れません。
山中湖の天気情報通りの天候になってくれることを願っています。
今時点では、山行は予定通り行い、アクセスは品川からの往復高速バス利用とする考えです。
【山中湖村の週間天気予報11/17 5:00時点】
【山行日前日夕刻の現地の天気予報 11/21 16:00時点】
気象庁の明日11/22(日)の天気予報は、東京地方は曇りと報じていますが、山中湖地方の予報は
下図のように「晴れ」と報じ、登山指数は「A」(登山に適している)と予報しています。
富士山を長時間にわたって眺望することが期待できそうですが、日中でも気温は5゚C前後と低い
ので、防寒対策を十分に行って下さい。
それでは、明朝11/22(日) 7:20、品川駅東口(港南口)バス乗場でお会い致しましょう。
【感想】
石割山の8合目には大きな石をご神体とする石割神社奥社が祀られていて、この石の隙間をくぐると無病息災のご利益があると伝えられています。又、この山中湖北部連山のハイキングコースからの富士山の展望が素晴らしいので、富士山展望ハイクとパワースポットハイクと銘打って、ハイキングを楽しむことにしました。
山行前日の現地(山中湖)の天候予報では、山行当日は晴れと報じていましたが、車窓からは富士山を見ることはできませんでした。それどころか現地は雲が低く垂れこめていて、富士山のお膝元にいながら富士山やこれから歩く山中湖北部の山並さえ見ることが全くできませんでした。
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平野バス停から国道413号を道志方面に進みますが、「道志方面」という表示はあったものの、果たして登山口方面はこちらで良いのかと不安がよぎりましたが、しばらく行くと石割神社前社と小さな鳥居が現れほっとしました。ここで国道と分かれて左側の車道(石割山ハイキングコース入口)に入って行きました。
しばらくして車道を進むと、駐車場とトイレのある登山口に着きます。身支度をした後、アーチ状の橋を渡って赤色の鳥居をくぐると、403段の長い階段が待っていました。一気に高度を稼ぎます。とても長く疲れる石段を登りきると、あずまやのある小広場(富士見平)に出ます。
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平野バス停をから車道を歩きハイキングコース入口の赤い鳥居の前で
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これから先はしばらく緩やかな道になり、やがて石割神社奥社に着きます。ガスってきました。私たちもこの石の割れ目(高さ15m、隙間60p、長さ15m)を通ってお参りをしました。
この先は急坂になり、段差のある登山道を進み樹林帯を抜けると石割山の山頂です。狭くて傾斜のある山頂ですが、周りはガスっていて何も見えません。ここで昼食をとり、先を目指します。
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石割神社奥社の大きな割れ目のご神体です
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大平山山頂1295.5mでの記念撮影です。
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急坂を一気に下ります。坂を下りきると緩やかな尾根道歩きです。途中、ピンク色の実がなった木がありました。マユミ(真弓)の実です。相変わらず眺望の効かない尾根道を歩いていくと、突然開けた平尾山に出ます。ガスって何も見えない中、頂上標識をバックに写真を撮りました。
階段状の登山道を下り、そして登り返して行くと草原状の大平山に到着です。ここには、あずまやと電波中継アンテナが立っています。そしてここは、山中湖一の絶景スポットとも言われ、富士山や山中湖を眺めることができるのですが、今日は眺望が叶いません。
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この後は、飯盛山を経て落ち葉の敷き詰められた樹林帯の中の不明瞭な登山道を下り、別荘地の脇を通って「花の都公園」バス停まで歩きました。
バスは遅れてやって来て、「忍野八海」で下車し、湧水池を散策しました。ここには多くの中国人観光客が訪れていましたが、外国人をひきつける魅力はなんだろうかと疑問を持ちました。きっと富士山世界文化遺産構成資産としての神秘の湧水群と霊峰富士の美しい景色にあるのだと思いました。ここでも富士を見ることができませんでした。 |
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忍野八海の池の前でパチリ
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高速バスの出発までの時間を、富士山駅待合所で軽く会食し、バスに乗り込みました。帰路は、3連休の中日とあって渋滞に巻き込まれ2時間の乗車時間が4時間となってしまいました。
でも、バスの中では熟睡できたので長くは感じませんでした。又、到着時間が遅くなったにもかかわらず、品川という到着地が自宅に近い位置にあるためか悲壮感はありませんでした。
晴れていれば、どこからでもきっと素晴らしい眺望に出合い感動することができたのでしょうが、天気予報とは裏腹に雲が低く垂れ込めてそれは叶いませんでした。富士山と山中湖の眺望を見たさに計画した山行なのに、残念でした。
でも綾乃さんと松尾さんのお二人は、自分の登山スタイルを持って自分らしくやっていて、かっこいいと思いました。肌寒く見通しの効かない登山道を、しゃべりたい時はおしゃべりし、無言で歩きたい時は、ただ歩く。そこに沈黙を気遣う必要はありません。
[感想/渡辺綾さん] 紅葉、富士山とは会えなかったのですが、とても楽しい山行でした。いつもながら関山さんのドラえもんリュックからは色々なものが出てきて感激しました。心遣いありがとうございました。
[感想/松尾さん] 登山口の403段の階段にはいきなりビックリさせられましたが、このコースは階段が多く久々に足が疲れました。天気が悪く富士山が姿を現しませんでしたが、富士山を眺めながら歩けたら楽しいコースなのではと思いました。
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