奥鬼怒川源流の沢山行
小湯沢沢登り〜湯沢噴水塔経由〜廃道の湯沢遊歩道を下山
期 日:2016年9月2日(金)〜4日(日)
参加者:L田口、SL蓬生、(食当)松平、(食当、記録)堤
コースタイム
9月2日(金)
10:40東武浅草発==13:10鬼怒沼温泉着10:25発女夫渕温泉行きバス14:58平家平温泉下車 →小湯沢出会い 幕営
9月3日(土)
小湯沢出合付近(B.C.)6:15−→8:00二俣(1240m付近、左へ) −→10:05尾根上10:25−→11:10手白峠11:20−→12:40湯沢(右岸の温泉が浸み出ている所)12:55−→13:20下山路を捜すが見つからず戻る(温泉が浸み出ている所)−→14:10噴泉塔への道−→15:55最上流の大堰堤−→17:15鬼怒川に架かる橋−→17:25平家平温泉−→B.C.−→「御宿こまゆみの里」
9月4日(日)
平家平温泉9:52==[しおや交通]==11:25鬼怒川温泉11:43==[東武
区間快速]==14:25浅草
9月2日 晴れ
三日晴れたら沢に行こうの合言葉は、今夏の台風にあえ無く潰え、はや9月になってしまった。晴れマーク3日のチャンス到来。田口Lの案内は出発まで4日間程しかない急な誘い。次の台風が来る前に大慌てで出かけた。平家平温泉バス停から数分、鬼怒川ほとりの平坦地にテント設営。例によって豊富な焚き火とビールで明日の沢の無事を願う。
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![小湯沢A](clip_image0021917.jpg) |
![](clip_image00450.gif) |
9月3日 晴れ
4時半起床、6時15分出発。のっけから目の前の鬼怒川を渡る。先頭の蓬生さんの膝上の水量。私の大腿上。恐る恐る進む。それでも意外と冷たい水ではなかった。小湯沢の出会いはとても小さく見過ごしてしまいそうだ。貧相な沢、暗いゴルジェ、一本目、二本目の滝は、登れそうだが朝から濡れるのは嫌と、軽く巻く。だんだん空も明るくなり、渓も開けてくる。次から次へと出てくる滝は私でも結構登れる。
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今年初めての沢、気持ちも弾んでくる。2段8m滝の上段短い斜瀑は、水流が多く右を登る。蓬生さんが、満身の力で、一気に上がる場所は、私には危険箇所。滑れば8m下にころげ落ちる。ロープをだしてもらう。
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![](clip_image006923.jpg) |
![](clip_image008848.jpg) |
沢の上部は、気持ちの良い滑床、小さいナメ滝が続く。沢幅が細いのがやや難だが、陽の当たる水流を歩くのは、ほんとうに気持ちが良く、傍らに咲くダイモンジ草もいつもより数倍美しい。ガイド本にある最後に入る左支流を見過ごしたが、結果は早く尾根に出られ、スラブ状のガレを左下に眺めた。11時10分手白峠着。快調に沢登りを終了
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下山路は、リーダーの計画通り、噴水塔から、湯沢を降りる。25年前の昭文社地図には道がある。栗山町は、これが天然記念物なので、湯沢沿いに遊歩道をつけた。但し今は、橋が流され、崩壊地があり、立ち入り禁止になっている。ネット上の数少ない資料では、大層困難で時間がかかるらしい。引き返す事を前提に噴水塔へ向かう。しっかりした道、踏み跡程度、まったくの藪、崩壊地、が何度も繰り返される。そして、設置された灰皿、行き止まりの断崖絶壁、10数回の急流の渡渉。訳のわからない立派な標識。幻の天然記念物噴水塔。沢靴のまま、急斜面を登ったり、降りたり。特に崩壊地のザレ急斜面を、スリッパの底のような沢靴でトラバースするのは、恐怖の一瞬だった。 6時間に及ぶ悪戦苦闘!!つり橋を渡り下界と連絡がついてほっとした。最終バスも行ってしまい、腹ペコ狼4名が温泉宿にお願いしたところ、やっと夕食付きで泊まることができた。今日最大のラッキー!!
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