3世代山行 白銀に輝く燕岳
○日 程 2019年5月5日~6日
○参加者 金子(L)、金子泰、波田野、波田野璃、渡辺綺、三戸(記)
【第一日目】 10:20穂高駅からタクシー~11:30中房温泉登山口~15:25合戦小屋~合戦尾根~17:20燕山荘(泊)
70代2名、40代2名、10代2名、平均年齢40歳という“さんかくてん”では稀な若いパーティで中房温泉から登山開始する。
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早々の急登に体を慣らしながら、やがて第一、第二ベンチを経て第三ベンチに着く。ここでアイゼンを装着し雪道を踏みしめての山行となるが、日頃はご婦人達のオシャベリが賑やかな当会山行だが今回は、半分声変わりした泰征君が登山口から頂上までズーと喋り続けている。余程体力が有り余っているのだろう。学校の話、虫の話?etc.など聞きながら合戦小屋に着く。
急登だった合戦尾根、背後の高かった有明山2268mも低く見え始めました。 |
いよいよここから北アルプス3大急登と言われる合戦尾根に取り付くが稜線からの雪を擁いて広がる北アルプスの絶景はまさに感動ものである。一歩一歩アイゼンの重さを感じながら進む中、70代某女子がここまでで5回足を攣り5袋「ツムラ68」を飲む。後日医者に聞くと基本一日3袋だが5袋飲んでも命に別状は無いとの事、今後の参考にされたい。
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かく言う私も燕山荘手前70ⅿ付近で急に足が攣り、薬のお世話になってしまった。ここは「合戦尾根」ではなく「足吊尾根」だネと、どこかで聞いたようなニックネームを付け皆で大笑いする。
ようやく燕山荘に辿り着くが、この山小屋は「日本一、泊まりたい山小屋」にランクされているそうで、天井からはステンドグラス照明が架かり、トイレは清潔、食事はとても山小屋とは思えないほど豪華、従業員のサービス度満点と乙女チックな璃玖ちゃんが候補に選んだのも頷けるという山小屋である。ゆっくりしたスペースで明日の登頂を夢見ながら第一日目の眠りについた。 |
燕山荘の美味しそうな夕食です。 |
【第二日目】 6:30燕山荘~7:20燕岳頂上~8:00燕山荘、 8:45燕山荘~12:00中房温泉着~バスにて穂高駅~あずさにて18:30新宿着
朝日を浴びて、燕山荘から燕岳を目指します。 |
2日目の朝食は5時15分、食後早速登頂準備に掛かる。ザックはデポし、カメラ、水のみ持参の軽装で頂上に向かう。 |
正面に朝日に映える燕岳の優雅な山姿を仰ぎ、振り返れば鋭く天を指す槍ヶ岳、大天井などアルプス銀座の峰々が実に美しく広がる。 |
燕岳より雪の表銀座コースの大展望を楽しみました。 |
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イルカ岩やメガネ岩の奇岩を楽しみました。
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途中、雷鳥の足跡を発見し周りを見渡すも白い保護色に守られ雷鳥自体は見つけられない。
やがて左側に有名な「イルカ岩」が現れる。見れば見る程可愛らしいイルカそのもので思わずシャッターを切る。しばらく行くと今度は「メガネ岩」、岩穴から見える青い空と稜線のコントラストが素晴らしい。 |
のんびり歩いて頂上に着き360度の大展望を楽しんだのち頂上を後にする。 |
記念撮影です。誰が誰やら判別がつきますか?
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再び燕山荘に戻り、暖かいコーヒーを飲みながら展望を楽しみ幸せな気分に浸る。まるで昨日の「足吊尾根」の厳しさは忘れてしまった感である。
下山は12本爪アイゼンが功を奏し、快調に飛ばしつつ昼頃には中房温泉に着く。バスに乗って穂高駅前の蕎麦屋で一杯やるビールの味は格別なのは言うまでもない。
70代にお付き合い頂いた40代、10代のメンバーに感謝しつつ、帰宅の途に就いた。
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