山行報告 飛騨山脈・鎌ヶ峰
日 程 2019年3月16〜17日
参加者 蓬生(L)、田口、佐藤(達)、堤、福井、吉岡、渡辺(綾)、新美(SL・記)
行 程
3/16 JR藪原駅12時集合出発(タクシー)⇒12:45奈川・清水牧場チーズ工房下13:05⇒13:35標高1410m地点でBC設営
3/17 BC6:00⇒9:30標高1794m地点⇒9:50標高1810m地点(撤退)10:10⇒11:30BC天幕場、撤収13:05⇒13:25清水牧場チーズ工房下14:00(タクシー)⇒14:45JR藪原駅
鎌ヶ峰は乗鞍岳と御嶽山に挟まれた寂峰で不便な場所にあり、木曽の宿場町藪原宿からタクシーで境峠を越え45分もかかります。 |
3/16 JR藪原駅に現地集合ということなので私、新美は飯田から9時過ぎに出発し、11時10分頃藪原駅に到着する。女性陣は電車で11時35分に藪原駅に到着する。蓬生Lはじめ男性陣は高速バスで道の駅きそむら藪原バス停に定刻11時47分に着く。 |
12時におんたけ交通のジャンボタクシーが迎えに来てくれ、乗り込み出発する。今年は雪が少ないようだ。運転手もそのように話してくれた。積雪の状態がわからず、どこまで入れるか不明だったが、除雪されており、清水牧場チーズ工房下まで、タクシーは入ってくれた。
そこで、装備分担と食材のやり取りを済ませ、13時5分出発。 |
清水牧場チース工房から鎌ヶ峰の標高1810m地点まで到達、引き返しました。 |
尾根の取り付き地点の景色の良い高台にテントを設営しました。遠くの山は野麦峠付近から鎌ヶ峰に至る稜線です。 |
除雪された林道を歩く。橋を渡り少し進んで尾根に取り付くように登る。そこが1410m地点で伐採用に工事用の道路がつくられており、平らであった。
早速、雪を踏み固めテントを設営する。天気は良く、奈川の山々が望まれる。沢筋が近く、水汲みは楽だ。テント設営後みんなで水汲みに行く。
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水汲みに戻ってきて食材を確認すると一部の食材が行方不明となっていることがわかり、テント周辺を大捜索することになった。結局見つからず、みそ仕立ての豚汁が醤油すまし汁に、きのこ肉うどんの朝食がおじやときのこうどんに変更になる。テント泊りのメンバーの機転が働き、そこそこおいしい夕食となった。夕食後、佐藤さんが歌集を持参してくれており、さんかくてん恒例の大歌声大会となった。19時40分に就寝。外は月が皓々と照っていて明日の天気が期待できそうであったが・・・
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夕食後は久しぶりに皆で山の歌を歌いました。 |
3/17 4時起床。変更となる朝食も完食となり、出発の支度に入る。昨夜の好天の放射冷却もあり、外はカリカリに凍っていてお花摘みに出かけた某女史は「滑って転んでしまっちゃった」と話してくれた。雲が広がり始め、好天は無理そうだ。6時にアイゼンを付けて出発する。
最初はアイゼン、途中からワカン、徐々に雪は深く、斜面も厳しくなってきました。 |
取り付き点から尾根の急登を歩き始める。樹林の間には黄色のテープが目印となって導いてくれる。また牧場の柵棒がところどころに頭部を覗かせている。
アイゼンを付けて登りはじめたが、膝下まで潜ってしまう。
最初の休憩でワカンに履き替える。まだ雪は締まり切っていない。みんなでラッセルを交代しながら進む。
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曇り空もだんだんと雪が降り始め、風も出てきて寒さも増してきた。高度が上がるにつれ、足首から膝下ぐらいだった雪も急傾斜のところに来れば腰あたりまでラッセルとなってきた。雪も降り続き、見晴らしが利きにくくなってきた。
雪の降る中、標高1810m地点でリーダーの決断で引き返すことになりました。 |
標高1794m地点で尾根の方向が変わる。しばらく登るが、雪が降り続くため尾根筋がはっきり見えない。
10時近くなったことを考えて小休憩をとり、蓬生Lより、ここで引き返すとの判断が下される(標高1810m地点)。 |
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鎌ヶ峰を断念し、下山途中、全員で記念写真を撮りました。 |
11:30 うっすらと雪に覆われたテントサイトに戻って来ました。食事をしてから、テントを撤収して下山しました。 |
今まで歩いてきた道を忠実に下る。11時30分テント場に到着する。テントには2〜3cmの積雪があり、真っ白である。テントを撤収し、13時5分出発する。 |
林道に出ると凍り付いたアスファルト面に新雪が積もり、滑りやすい。足を取られ転びそうになる。騙し騙し歩く。でも滑って股裂き状に転んでしまった。13時25分清水牧場チーズ工房下に到着。タクシーが来るまでの間チーズ工房に出かける。
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チーズ工房のある登山出発地点に戻ってくると昨日、テントサイトでさんざん探した行方不明の食材の包装紙が動物に食い荒らされ、散在していました。 |
出発点にある清水牧場チーズ工房は雪の中、里から遠い山の中ですが、家に入ってみると店は開いており、チースと牛乳を販売していました。帰って調べと日本で超有名なチース工房で数々の受賞歴のある牧場の店でした。 |
チーズもおいしそうだったが牛乳もおいしかった。工房の女性から例年なら、軒近くある雪が今年は本当に少ないこと、鎌ヶ峰に入る人は年に2〜3人程度で少ないこと、鎌ヶ峰頂上付近は熊の巣穴があるようで地元の猟師から気を付けるように言われていると話してくれた。
このチーズ工房からの下り坂でY女史が滑って左肘と後頭部を強打してしまいました。幸いにも診察では骨折はなく打撲だけであったようですが、非常に痛い思いをしたことをみなさんにお伝えしておきます(ヒヤリ・ハット体験として)。
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