新潟・福島県境の山
御神楽岳(栄太郎新道)

日 程 :723(前泊)

メンバー:L桑村、SL渡辺美,佐藤、蔦、松平、木口(他会)、吉岡(記録)

行 程 :
722
御神楽温泉ブナの宿小会瀬泊


723 
4:30
旅館送迎―5:00登山口―6:40湯沢出合―9:45高頭―13:50雨乞峰―御神楽岳14:15―下山―15:40水場―17:30室谷登山口

磐越西線 津川駅から車で30分 緑に囲まれた旅館「小会瀬」に泊まりました。


/22 蔦さん、松平さんはお墓参りをする為、佐藤さんは鉱山跡を見学する為磐越西線にて落ち合う。

津川下車、旅館送迎バンにて会ではコロナ禍でない限り泊まらないような趣のある温泉旅館小会瀬(こあせ)に宿泊。

広い芝生の庭を見ながら夕食を頂きました。


美味しいご馳走とお酒でみんな笑顔です。外見だけでなく中居さん達もとても親切で良いお宿でした。

去年露天風呂に熊がでたそうです。

蝉ヶ平登山口で出発前



/23 

4:30下越の谷川岳と呼ばれているスリル満点の御神楽岳に出発です。旅館の送迎車に乗り蝉ヶ平登山口(226m)まで送ってもらう。

沢筋の道はいきなり川底まで崖です。昔は林道が通っていましたが崩壊して跡形もありません。


5:00 登山開始です。
ここから湯沢の出会いまではほぼ平坦な沢筋歩き。

広谷鉱山跡には鉱山跡の碑と並んで御神楽岳での遭難者の慰霊碑が二つももありま
した。


途中には鉱山跡、そのそばにはここで遭難された方の慰霊碑もひっそりと建っていました。

広谷川に流れ込む枝沢の横断は滑りやすく危険でした。


しばらく行くといきなり崖をへつったり、水は流れていないが、苔だらけの岩を滑らないよう「ロープをしっかり張って」と美知子さんにアドバイスをもらいながら、一瞬たりとも気の抜けない時間でした。
4個所ほどある枝沢はどれも滑りやすく大変緊張しました。

湯沢出合迄の広谷川沿いの道は細く歩きにくい道でした。

湯沢出合から広谷川を離れ小さな稜線までいきなりロープばかりの急登でした。


6:40 湯沢出会いに到着。予想以上に時間がかかりました。

ここからは急登と岩場が続き汗が滴り落ちてきます。

稜線直下の岩場をよじ登る皆さん

稜線に這い上がるといきなり御神楽岳の大岩壁がありました。


周りを見ると壮大なスラブの眺めが表れ、北アルプスや奥多摩などとは違った眺めで皆感嘆の声を上げています。

3個所の鎖場を過ぎるとナイフリッジが現れました。

ナイフリッジを慎重に通過します。

長いクサリ場を過ぎると馬の背が表れ、トップの美知子さんの指示通り岩の上をつかみ足場は下にあるのでしっかりステップして通り過ごせました。戸隠のアリの戸渡の方が高度感があり怖いと思いました。

ナイフリッジを過ぎると直ぐに「馬ノ背」と云われる岩場ですが歩き易い。

高頭(こうつむり)の峰に向かう稜線の左側は御神楽沢の厳しい岩壁が良く見えます。高頭までの草付の稜線の登りは厳しく草や笹を掴んでもずり落ちるほど角度がありました。
9:45高頭(こうつむり)953m このころから佐藤さんが疲れているようなので伺ってみると、昨日私達と会う前に暑い中2万歩程歩かれたそうで疲れが残っているとおっしゃっていました。ここからも足場は苔ですべるので両端の草の根本をしっかりと握って体を上げていきます。

湯沢の頭より最後の登り雨乞岳。奥に御神楽岳があります。

雨乞岳への見上げるような厳しい登りです。

雨乞岳から越えてきた湯沢の頭の岩稜を振り返りました。
このころから赤とんぼがチラホラ表れ、誰かがトンボが虫を食べてくれるから今日は先日の朝日岳と違って刺されないんだよ。と言っていました。トンボ様様です。              

雨乞岳から湯沢ノ頭を振り返り厳しかった稜線を見ました。

雨乞岳から最後の登り御神楽岳山頂です。


雨乞峰に到着。
佐藤さんはここで休憩。  

御神楽岳山頂で


私達は御神楽岳をふみ、記念撮影。

下山途中で雷雨にあい、漸く室谷登山口に近づいて来ました。
17:30 室谷登山口到着 旅館の送迎バンで小会瀬まで戻り入浴後手打そばをいただき新津19:27乗車帰路につきました。(𠮷岡

御神楽岳は67年前は天候悪く中止、切望する山でした。前日に行く機会の少ない新潟の町々を歩いてみたいと旧新津市(現新潟市内)と五泉市を散策し、皆様と合流しました。翌日 何故か湯沢出合からの急登で足が全く上がらす、頭の中では引き返す事も考えましたが、登山口から湯沢出合までの広谷川沿いの怖い怖い道を考えると戻るわけには行きません。皆様に迷惑をかけながら、ゆっくりと登ることにしました。高頭ピークまでのロープと鎖場そして急な登り、湯沢ノ頭までの狭く痩せた上、左右から灌木が覆う薮っぽい登山道。そして湯沢ノ頭の先で休憩を頂き食事をするも疲れてほとんど喉を通りません。このような経験は初めてでした。なんとか御神楽岳近くの雨乞岳にたどり着き皆様が御神楽岳山頂を踏んでくるのを待つことにしました。室谷登山口への下山も最初は良かったのですが、途中から足が動かなくなり、何とか室谷登山口駐車場で待機頂いた宿のマイクロバスにたどり着きました。3時間も予定時間を超過しての下山でした。辛抱強く付き合って下さった皆様、終始コースをリードしてくれた美知子さん。アクシデントを総合的に纏め上げて頂いたリーダーに熱く感謝いたします(佐藤)

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