安全登山教室(奥多摩 大怒田山)
日 程:6月25日(日) 晴れ
行 程:7:40武蔵五日市ーバスー8:10千足バス停―8:30林道終点登山口―9:00天狗の滝(第一講座)―10:20綾滝(第二講座)―11:40つづら岩手前(第三口座)―12:40富士見台(大怒田山)昼食―13:10大滝分岐―14:40白倉バス停-武蔵五日市
講 師:陶山正氏(東京都連盟副理事長)
参 加:渡邉美(L)新美(SL)・桑村・石川・矢沢・渡辺綺・長谷川・吉岡・松尾・福井・今堀・松下・飯嶋・三戸(記)
|
前回に引き続き陶山先生を講師に招き大怒田山にて安全登山教室が開催され、会員の安全登山に対する強い意識を反映し14名の参加となった。
最初に登山口にて陶山講師の紹介の後、靴紐の締め方についてお話があり、先が地面に接しない事や結び輪の大きさなどスタート時の注意点を学んだ。
|
|
「牛のしっぽ」のカラビナをフィックスロープにかけ安全渡渉訓練する。 |
【第一講座】天狗の滝地点にて安全渡渉、トラバース等横方向の移動を想定して講座が開始された。
・スリングでウエストに巻くスワミベルトの作り方。
・スワミベルトに2枚カラビナをセットし「牛のしっぽ」を作る。
・「牛のしっぽ」のカラビナをフィックスロープにかけ安全渡渉訓練する。
※会員1名が渡渉中、かがんだ際にザックが頭にずれ、顔面が水中に没したが幸いケガはなかった。講師よりケガの確認と合わせ、動揺するであろう本人へのメンタルケアの重要性が話された。
|
|
スリングで胸前にハーネスを結ぶ |
【第二講座】次の綾滝地点にて簡易(チェスト)ハーネスの作り方を学ぶ。
・スリングで胸前にハーネスを結ぶが、どの方向に引いても結び目が動かない結び方を学ぶ。
・ロープには1ⅿ間隔ほどに結び目を作り滑り止めにする方法を学ぶ。
|
【第三講座】急登の後、つづら岩手前にてクレイムハイストを利用して縦方向の移動として難路での登り方を学ぶ。
・クレイムハイストとはフィックスロープと、これに巻かれたスリング間の摩擦または屈曲によってロープとスリングが固定される結び方である。
・テンションが掛かれば固定され、張力が抜けると結び目が移動できる。
・結び目を握ると結び目が滑るので、固定が必要な場合には絶対に結び目を握ってはいけない。
|
≪感想≫講師としては下山時の注意点等、まだまだ伝えたいことがあった様子だが、バスの時間もあり3講座で終了となった。
・クレイムハイストなど例会座学で学ぶより、現場で学ぶ方がより実践的で理解しやすかった。
・次回教室開催時には事前に参加者にはロープの結び方、簡易ハーネスの作り方等習得したうえで参加させるよう、準備運動が必要と思われる。
・万が一の安全登山に備え、日頃よりロープ、スリング、カラビナ3点セットの装備は最低必要と思われるが、実際は・・・難しい所である。
|
【ヒヤリハット】
天狗ノ滝がかかる千束沢の渡渉地点で、フックスロープを張ってフリクションノットで安全に通過する方法を習う。
終了後に、フックスの地点より数メートル下流を渡ろうとした桑村が、滑ってバランスを崩し、前のめりに転倒する。ザックが重かったので、水深30センチほどの沢に、先にザックが落ち、続いて頭が浸かる。立ちあがろうとするが、頭の上のザックが持ち上がらないので、もがいて全身ビショ濡れに。やっと、ザックから腕を抜いて脱出。駆けつけたリーダーとメンバーに、ザックを引き上げてもらった。
原因:本人の不注意 (フィックスを張って学習していたところは滑りやすかったので、下流を事前に空身で渡渉してみたところ問題なかった。で、学習の終了後に再度、渡ったのだが、ザックを背負っていたのでバランスを崩してしまった。目視と判断のミスと加齢によるバランスの悪さ)(桑村:記) |