道志・御正体山 鋸刃コース

日 時2023/12/16

メンバー桑村(L・記録)、美知子(SL)、綾乃(コースタイム・写真)、松平、賀川、亀井(大田山の会)、中島(めぐろ山学クラブ・仲間)

コースタイム8:00富士急・東桂駅=8:23ゲート・御正体神社=8:39池ノ平登山口>8:40瀧ノ口>10:08妙心上人御堂跡>10:37文台山(大野山)分岐>1328m茅ノ丸>11:45ハガケ山(1320m圏峰)>14:23文台山東峰>14:26文台山1199m14:31文台山東峰>15:08 993mポコ>15:22矢花峠(細野峠)>15:50文台山登山口>15:56細野バス


師走だというのに、東京は夏日! 都留(つる)市も気温が高く、雨模様。12月の御正体山(みしょうたいやま)は、マイナスの気温でもおかしくないのに、急登で汗ばみ、風が心地よい。

予報通り風は強く、風の音は怖いが、岩峰の核心部では雨も上がり太陽も出て、風も止んだ。

 御正体山のコースはいくつかあるが、『バリエーションルートを楽しむ』(松浦隆康著 新ハイキング社 2007年刊)から「岩稜歩きと地図読みのおもしろさ」とある鋸刃・ハガケ山を経て文台山(ぶんだいやま)に至る尾根を選んだ。近年の情報を検索すると、林道が昨年に伸長し、登山道の稜線を断ち切ってしまっていたので、林道に懸垂で下降し、分断された尾根に登り返すことにした。日没が早いので、御正体山のピークは踏まずに、池ノ平コースから入ることとした。

御正体山登山口(池ノ平)には皇太子は2004年に登頂と記録がある

 池ノ平登山口への林道鹿留(ししどめ)線は、冬季閉鎖だけではなく3年前から工事で通行止めになっている。集合した富士急東桂駅の軒を借りて、雨具とザックカバーを付けて乗り込んだタクシーは、御正体神社のゲートまで。登山口までは1時間は林道を歩かなければならない。ふと見ると、タクシーと入れ違いでゲートに到着した大型トラックに、綾乃さんが「乗せていただけますか」と言っているではないか。運転手さんはこころよく「いいよ」って! 7人がトラックの荷台に乗車、ヤッホー、幸先のいいこと。雨も止んだ。鋸刃もハガケ山も懸垂地点も雨に遭わず、午後にはまた雨に降られたが文台山から細野への樹林帯の登山道だったので問題なかった。

林道細野鹿留線の擁壁の崖を懸垂で下りる

 池ノ平コースは、皇太子(当時)の登られた富士ビューのプリンスロード。もう少し登山者が入ってもいいのに……。全コースとも誰にも合わなかった。オーダーは自由で、トップはクルクル回る(ピッチごとに交代)。プリンスロードも急登だったが、分岐からは、いきなりの急下降。テープもあり、踏み跡もはっきりしている。岩峰は情報通り左から巻けた。一枚岩をワンステップで越して、ハガケ山へ。このキレットは、賀川さんがトップの番だった。ルートファインティングを楽しまれたことでしょう!

林道で右と左で分断された尾根
文台山の手前で、尾根を分断している林道が眼下に現れた。中島さんが、東斜面にまだ新しい白いフィックスロープを見つける。北上だと、情報がないと見つけにくい。南下の場合は、林道に降りれば目に入る。フィックスには登りやすいように、コブ(ダブルエイトノット)が作られていた。

懸垂は、各自の方法で行う。ハーネス、簡易ハーネス(スリング)、スワミベルトと安全環付きカラビナ、ビレイデバイス(確保機)などの組み合わせ。補助ロープやスリングとカラビナなどがあれば、不整地を安全に通過することができる。岩場がなくても、万が一のトラブルに対処できる。今回、補助ロープは40mを持参、崖は20mほどだった。


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