初冬の金峰山縦走

期 日: 2013.12.2324
参加者: L佐藤、SL桑村、石川研(記録)

タイム:
1223
集合8:00 塩山駅南口-(タクシー7440円)-柳平ゲート
距離14.3km、のぼり982m/くだり161m5時間51分(うち休憩1時間11分)

柳平ゲート(1546m8:46-9:05北奥橋-9:21六本楢峠-9:29鶏冠山林道(西線)起点-11:39アコウ平登山口-14:36大弛峠(2365m-14:37大弛小屋

1224 距離9.7km、のぼり458m/くだり1309m11時間15分(うち休憩3時間11分)

大弛小屋5:23-6:33朝日峠-7:54朝日岳(2579m8:09-10:00金峰山(2599m-10:26五丈岩10:43-11:41千代の吹上-12:00砂払いノ頭-13:38小川山分岐-13:47大日岩-14:33鷹見岩分岐-15:31富士見平小屋(1816m-16:38瑞牆山荘(1517m瑞牆山荘-(タクシー11850円)-韮崎駅

塩山駅からタクシーで40分程度柳平ゲートに到着し、出発準備
 12/23(土)晴れ 

「安全度も高く雪山初心者も楽しめます」との案内

を読んでの参加。参考になったのは、201912月の記録。雪化粧した金峰山、寒々とした小屋の中、床から伝わってくる冷気などの状況がイメージでき、装備の面でとても役立ち、感謝感謝である。

塩山で中央線を降り北口のトイレに寄ってから集合場所に着くと、タクシー待ちの客はいず、直ぐに出発できた。柳平のゲートから立派な舗装道路を冬靴で歩き始める。横の川は半分凍っていて、氷の下を水が流れている。

登り始めると直ぐに富士山が見え始めました。

大弛峠への道、冬期は車の通らない車道をのんびり歩きました。



14kmの林道歩きは、車が入れる時期なら20分ほどだろうか。土曜なのに以後人に会うことはなく、軽自動車1台とすれ違っただけ。あまり人のやらない山行なのだろう。
林道より南アルプスがクッキリと見えました。右から甲斐駒ヶ岳、アサヨ峰、鳳凰三山そしてその背後に北岳が小さい顔を出していました。
林道の標高1900m付近から金峰山と五丈岩がクッキリ見えました。



道中、冠雪した南アルプスの山並や富士山が姿を見せて気分を上げてくれる。

しかし、金峰山に雪は全く見えず、佐藤さんも意外だったようだ。
林道も標高2000mを超えると車道上に凍った残雪があらわれました。





「大弛峠まで4km」の表示を過ぎると、凍りついた路面が次第に増えてきて、滑らないように慎重に歩かなければならない。
標高2290m付近の氷結した沢で僅かな水流を探し、水を補給しました。
大弛小屋に泊まりました。営業小屋としては小屋の内外が物が散乱し営業小屋としてひどい状態でした。

水場の凍結を懸念した佐藤さんの提案で、最終水場より手前の沢で水10L超を汲んでおく。



大弛峠から少し入ったところに、冬季無人の大弛小屋が建っている。明るいうちに到着でき一安心する。

利用者は我々3人だけで、4-5人用テントを小屋の中に張り、銀マットを並べ、その上にエアマットや小屋備付けの毛布を敷く

桑村さんが手際良く料理してくれた、きりたんぽ鍋を美味しくいただき、体の中から暖まることができた。

17時前には、桑村さんが手際良く料理してくれた、きりたんぽ鍋を美味しくいただき、体の中から暖まることができた。バーナー1つは就寝まで暖房用に点けておく。翌朝の起床3時を確認して、19時前にダウンを着たままシュラフに入る。小屋の中は-10℃まで下がったようだが、テントの中はまあまあ快適で(水筒の水は半分凍った)、寒さのために寝付けないということはなかった。トイレのため小屋から出ると、樹の間に甲府盆地の明りが光っていた。





 12/24(日)晴れ時々曇り 

4時に朝食。豚肉や野菜の入ったラーメンをいただく。夜明け前にヘッドランプを点けて出発。寒いことは寒いが、今日も強風が吹かないのがありがたい。途中、凍り付いた登山道が危険で、アイゼンやチェーンスパイクを履く。

朝日岳手前からの富士





朝日峠を過ぎると富士山や南アルプスが姿を現す。
800朝日岳山頂で






朝日岳に近づくと八ヶ岳、その奥に北アルプスも見えてくる。
朝日岳を過ぎ、金峰山と五丈岩を見上げました。
金峰山の手前の肩からの360°の大展望 右に八ヶ岳連峰、左に御嶽山、中央アルプス
金峰山頂上はもう直ぐです。






鉄山の北を巻いて、樹林帯を抜け、ゴロゴロとした岩の上に登り、金峰山頂に到着。
標高2599mの金峰山の標識
五丈岩を背にして記念撮影







さらに浅間山や上越の山なども見渡せる360度のパノラマが開けている。

五丈岩まで進み記念撮影。風を避けられるところで昼食。
五丈岩と富士です。






千代ノ吹上の岩稜帯を進みます。アイゼンを外しましたが、いくつものピークの陰の岩場は凍結して滑るのでアイゼンを再び付けました。







ここから先の金峰山〜富士見平は今年の夏に往復していたが、今回は15kg超の大型ザックを背負っていて、ところどころ薄く雪が付いた岩を下る箇所が怖かった。


岩稜帯を過ぎると、シャクナゲの群生や苔が密生する林に入る。
千代ノ吹上の鎖場、岩と氷の岩場をアイゼンで通過しました。
大日岩の基部を通過しました。
大日岩の基部から見る。正面は鷹見岩、富士見平小屋は右の鞍部を通過して行きます。
富士見平小屋です。この押し詰まった年末、さすがに無人です。桑村さんの靴摺れの治療と最後は佐藤がバテて、瑞牆山荘へ40分のところが1時間もかかってしまいました。




この日は、瑞牆山荘などから登ってきた34組の登山者とすれ違った。

ゴール間近の富士見平から瑞牆山荘間は、枯葉が深く積もりその下の状態がわからず、最後まで気が抜けなかった。陽が西の山に隠れる頃に、呼んでおいたタクシーが待つ瑞牆山荘に到着。

佐藤さんは、御自身の体調が悪化し、夜中に何度も起きなければならなかったにもかかわらず、山行を最後まで安全に管理していただいた。

桑村さんには、食事、装備表と会計を担当していただき、山行中にはアドバイスをいただき、とてもお世話になった。冬の金峰山縦走は、避難小屋、パーティーテント内でのルールなど、自分にとって初めての要素がいくつかあり、新鮮で良い経験になった。(石川研)

佐藤談:
久しぶりテント【泊】山行は体調管理、備品など、ミスがあり、皆様にご心配をかけ反省の事が多くありました。
2
日目の行動で食欲がでず、食べられず、小さいメロンパン1個と小さい大福の1個だけで、さすがにスタミナ切れで瑞牆山荘が見えたゴール10分前には安心して急に足が動かなくなりました。帰宅し、下痢の件を話すと妻も同じで一日半も下痢にに悩まされたとの事で症状も同じで出発前日の夕飯の食べ合わせが悪かったかなと話合いをしました。翌日は腹の調子が回復し美味しく食事をしました。ご心配をおかけしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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