八ヶ岳連峰天狗岳

期 日2024.3.2
参加者L佐藤、上野、得津


タイム
31

新宿駅(発)1500─特急あずさ─1636(着)韮崎駅 トヨタレンタカー韮崎駅前─茅野市Aコープ買出し─1820原村の「樅ノ木荘」【泊】


32 
4時起床 533出発─615渋の湯駐車場(駐車手続) 出発715826八方台分岐─905唐沢鉱泉分岐─1015黒百合ヒュッテ前(昼食)10451101中山峠─1217 2576m地点─1248東天狗岳13031400中山峠─1400黒百合ヒュッテ─1451唐沢鉱泉分岐─1510唐沢鉱泉分岐─1610渋の湯駐車場(登山終了) 1755トヨタレンタカー韮崎駅(着)  韮崎駅(発)1825─特急あずさ─2008新宿(着)解散

樅ノ木荘で温泉につかり、前夜祭の乾杯です。
31、 得津さんも何とか仕事を切り上げ3人揃って新宿駅(発)1500特急あずさに乗車、1636には韮崎駅に到着する。トヨタレンタカーで車を借り、高速道路で茅野駅と渋の湯登山口の中間にある国民宿舎樅ノ木荘へ向かい。残雪の残る高原の薄暗く寂しい農村地帯の中にAコープを見つけ、夜食と明日の行動食を用意する。宿の樅ノ木荘は日帰り温泉も兼ねている。温泉で温まった後はゆっくりとビールと夕食でくつろぎました。

車にライトを点灯し夜明け前の渋の湯への道、前日の雪の凍結によるスリップが心配です

32、夜中は暖房が利きすぎ、良く寝られない。夜中じゅう、なんだか目が覚めていたような気がする。朝4時に起床し、なんとかカップラーメンと稲荷寿司で朝食を済ませ、渋の湯へ出発する。前日の午前中にまとまった積雪があり、渋の湯に近づくにつれ積雪が多くなり、やや不安になるが何とか夜が明けてきた。

渋の湯から橋を渡って、尾根に向かっての急登に挑みました。


渋の湯の駐車場に着くと70過ぎの口の悪い元気な女性が駐車場の掃除をして、「駐車手続きは渋の湯本館で行い、入場は6時半過ぎだ」とまくしたてている。
天狗岳に6〜7回登っている得津さんはあの方は昔からこの仕事をして有名な方だとの事でした。

急登を終え、八方台分岐、これから黒百合ヒュッテまで長い樹林帯の道が続きました。



結局、駐車に手間取り、渋の湯駐車場から登山開始したのは715分になってしまいました。 

深い雪の中、いきなりの急登ですが登山者のトレースがしっかりついてアイゼンで我々としては順調に八方台分岐へつきました。

黒百合ヒュッテまでの雪まみれの道で休憩しました。

   

暗い樹林帯を抜け、黒百合ヒュッテで昼食


黒百合ヒュッテまで日の射さない樹林帯の中をもくもくとして登りました。黒百合ヒュッテ前で早起きでさすがに腹がへり、行動食をとる。

八ヶ岳連峰の縦走路の背骨にあたる中山峠です。




その後15分程平坦な道を進み中山峠に着きました。

中山峠から主稜線を東天狗岳目指して登ります。右の丸い山は西天狗岳です。




その後15分程平坦な道を進み中山峠へ、いよいよ天狗岳への岩稜帯のあるきになります。

今日は気温がマイナス10℃〜13℃と寒いが風は穏やかで登りやすく登るにつれ、晴れやかに天狗岳の岩稜が迫って来ました。

東天狗岳を目指して登りました。正面は西天狗岳です。右の森の小さな峰は第2展望台2515mです。10数年前の1月ここまで登りました。




登るにつれ十数年前の1月に会で別荘地から西尾根にテント【泊】し西天狗岳を目指し、第2展望台のピークに達しましたが時間切れ、引き返した記憶のある第2展望台のピークが良く見えました。

                                     

東天狗岳の肩で休憩する得津さんと上野さん

東天狗岳山頂に近づくにつれ、覆いかぶさるような岩稜が続きました。




東天狗岳の山頂に近づくにつれ、山稜の岩場が多くなり、たった1m程度の岩場に雪が付き、手掛かり無く妙な苦戦をしました。

東天狗岳山頂で記念撮影です。青い空が印象的です。





12
48分山頂です。360度遮るもののない大展望を楽しみました。

東天狗岳山頂からの素晴らしい天望、硫黄だけの爆裂火口の先に赤岳、阿弥陀岳を望みます。

東天狗岳の山頂より蓼科山、北八ヶ岳方面を望みました。

東天狗岳から根石岳2603m、先月2/19にさんかくてんパーティが登っています。東天狗岳と根石岳との稜線は斜度があり、痩せ尾根に雪庇があり、怖そうです。勿論トレースもありませんでした。












先日の2月19日にさんかくてんパーティの登った根石岳も眼下に見えますが、痩せた岩稜にトレースもなく、ここを通るは怖いなーとの思いでした。

時間がたらずに断念した西天狗岳です。残念な気持ちです。




































 西天狗岳へは早朝の渋の湯での1時間の出発遅れを事前に想定しておりませんでした。
渋の湯駐車場に16時過ぎには帰着しなければなりません。韮崎駅までレンタカーを1時間運転し、18時半の特急に乗車する為、西天狗岳の往復を断念し、渋の湯へ下山する事にしました。

1559ぎりぎりの時間で渋の湯に戻る事が出来ました。



渋の湯へ下山後、運転を託された得津さんは異常な寒さと頭痛を訴え始めました。韮崎駅までの1時間半、苦しむ中の運転をお願いしました。

運転を続けて中央高速道の長い長い下り道を韮崎に向け走り、駅前に着きレンタカーを返却の頃には嘘のように元気になっていました。



残念ながら楽しみにしていた温泉にも入れず、駅前での登山祝のビールと食事の時間もとれずに特急あずさに乗り込み新宿まで1時間半、車内で缶ビールでささやかに下山祝をしながら帰京しました。












数日後得津さんに体調を確認すると、その後は全く元気いっぱいとの事です。本人は多分高山病にかかったのだと思うとの事でした。確かに登山前夜に泊まった宿は標高1100m、登山口の渋の湯は標高1840m、東天狗岳は標高2643mです。そして韮崎駅は標高は350mです。韮崎駅で症状が劇的に改善した事はうなずける話でした。(佐藤)





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