天城山(天城高原-万二郎(1299m)-万三郎(1405.3m)-周回コース)ハイキング
   

   2024519() 参加者 L関山()SL三戸、上原、渡辺綺、堤、松下、今堀、佐藤、飯嶋
 
天城縦走登山口(9:20スタート)・・・(9:40)四辻・・・(10:58)万二郎岳山頂(11:05)・・・(11:24)馬の背・・・(11:58)石楠立/ハナダテ・・・(12:57)万三郎岳山頂/昼食(13:13)・・・(13:18)万三郎岳下分岐(13:25)・・・(14:21)涸沢分岐・・・(15:48)四辻・・・登山口(16:13)
(歩行時間:6H53M(休憩時間を含む)9.1km、累積↑714m、↓722m

【まえがき】40周年記念山行としてプロジェクトチームは「全国の一等三角点10座」を企画し、16座を提案している。

三角点とは、近代的な地図を作るために明治時代に三角測量を行う時に地表に埋定された基準点のことをいいます。一等三角点は全国に972(補点650を含め)あり、最高標高一等三角点は、富士山でも北岳でもなく赤石岳です。三角点の最も多い府県は、当然面積の広い北海道です。16座の中には遠方地にあったり、あまり馴染みのないものもあって、気軽に挑戦し難いなーと感じていた。しかし、その中から東京からほぼ100km圏にあって人気のある天城山の万三郎岳に行くことにした。そして、16座とは別の一等三角点にも登り、又登る予定だ。(5/5に丹沢山、その後7/20赤岳、8/24雄山に登攀の予定)皆さんも挑戦しては如何でしょうか。

万二郎岳への急登を登り、アセビやツツジそしてシャクナゲを楽しみながら万三郎岳を目指して縦走しました。

【山行報告】

1)アクセスはJRで便利に(特に復路が)

往路 
@品川駅から在来線(東海道本線)で熱海/乗換+伊東線+バスorタクシー 

A品川駅から東海道新幹線で熱海/乗換+伊東線+バスorタクシー

復路 
@伊東駅から在来線(上野東京ライン高崎行・東京経由)で乗換ナシで品川駅へ

伊東駅⇔天城高原登山口のバスは減便となり、運賃も値上げされた。(2024.4.1
(往復ともタクシーを利用しなければならない場合もでてくる)

登山口から20分程歩いた四辻から万三郎岳を目指しました。


2) 天城山周辺の環境は、シカの食害により樹木が枯死し、高山性竹類が退化して、緑の山は岩地化・砂漠化し、保水能力が低下し、洪水や土砂災害の危険性が高まっていることが以前から報じられています。台風や大雨で土砂崩れを何回も起し、その都度改修工事やルートの変更工事が行われてきています。そして、雨による災害防止の観点から、修善寺⇔八丁池口の季節限定バス路線は、前日の天気予報で降水確率が50%以上の場合は運休にしている。

ツツジとシャクナゲを求めて歩きました。




3
)登山道は、滑りやすい粘土質の土壌や石、岩のころがっているケ所もあり、木製の梯子がかけてあったりして歩き難かった。又、土止め用に作られた丸太の階段も、土が流失してしまい、丸太だけ取り残されているケ所もあり、歩行に難儀しました。

登りで渡渉するケ所は4ケ所程あるが、山行日前には降雨が続いていたようであったがいずれも涸れていました。(砂漠化、保水力低下が影響しているのでしょうか)

アセビの花も少し残り、美しい新芽も萌えていました。
4)アマギシャクナゲの花は群生地では既に終わって白色の花が散見される程度でしたが、三戸先導役が迷い気味に下りた万三郎岳下分岐付近に到ると、見事な咲き具合の群落が迎えてくれました。大きな赤紅色の蕾、花びらの重厚な淡い紅色の花、ここだけが満開とあって皆感激もひとしおでした。 アセビのトンネルでは、白い花を想像しながらくぐりました。トウゴクミツバツツジやヤマツツジは、万二郎岳の山頂付近や万三郎岳にかけての登山道の左斜面でちらほら見ることができました。

天城山にはヒメシャラを始め、ブナの巨木が守られていました。

5)太く背が高いブナの樹が、石楠立〜万三郎岳下分岐にかけて多くあり、中には苔に木肌が覆われたものもありました。又、サルスベリのような木肌が肌色のヒメシャラの木が、四辻から万二郎岳にかけて多く見られ、中には大木になったものもあり異様な雰囲気の林を形成していました。樹皮を剥いだような木肌に抱き着くととても冷たかった。

涸沢分岐からのトラバース道は岩だらけの道を上下する道が長く続き難儀をしました。





6
)コースタイムは標準の1.2倍を設定して臨み、涸沢分岐までは予定通りに歩行できたが、涸沢分岐から四辻までの標高差100m2.6kmの距離では、石や岩の歩き難い道が連続し、又小さなアップダウンも多くあり1時間30分を要し、全行程を通して標準タイムの1.3倍のタイムとなってしまった。


7)感想句

(上原豊子作)・シャクナゲの まだ咲き残る 天城山  
・雨を避け 馬酔木のトンネル 分け進む 
・緑増す 苔岩濡らす 皐月雨      
・ヒメシャラの 木肌で冷す 汗ばむ手

(関山聡雪作)
・ヒメシャラの 皮剥ぐように 夏来る  
・天城山 夏めく一等 三角点


天城山 万二郎〜万三郎の縦走路のスナップショットです。

【あとがき】 
3
年ぶりのシャクナゲ・ミツバツツジ・アセビを見る花見山行ということで、コースタイムを標準の1.2倍の比較的余裕のあるタイムスケジュールで臨んだが、1.3倍もかかってしまった。歳を重ねれば知力も体力も低下するが、衰える速度が近年は1年ごとにドーン、ドーンと落ちてゆく。劣化が加速しているのだ。膝は痛く、耳は聞こえ難く、目はかすむ。衰えゆく頭と体を抱えているこの現実を承知はしているが、それでもなお登山を続けて快適に暮らしたいと思う。定年後は新しい仕事に就き、見違えるように規則正しい生活を送っている。老人なりに病気は抱えつつも、毎日仕事をするだけの健康状態を維持できているのは、規則正しい生活と仕事をやり遂げる喜びと登山のおかげだと感謝している。(関山)

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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